スピリチュアリティと科学の統合 その1
今回の東日本大震災は1000年に一度とも言える歴史上まれに見る大きな災害でした。
その復興や原発の放射能問題も含めて考えると、これから私たちがどのように対応し、生きていくのかということが問われています。
このようなときに私たちに何ができるのかということは、この今の世界をどのように見るのかという私たちの世界に対する見方、認識とも関わってきます。
この自然災害において、自分たちは被害者で無力な存在と見るのか、それとも私たちの意識の力を使って前向きに生きていくのかという選択が問われます。
従来の科学であるデカルトの物心二元論、そしてニュートンの古典物理学によると、この宇宙は巨大な機械的なシステムであり、宇宙は人間とは関わりなく存在し、人間は宇宙に対してなんの影響ももたらすことができない傍観者でしかありませんでした。
物理法則を利用してある程度自然をコントロールし文明を築くことはできても、究極的には宇宙や自然に対して無力でちっぽけな存在でしかありませんでした。
しかし量子物理学の出現により、世界への見方が180度変わることになりました。
量子の世界では、その量子のふるまいに意識を向けることで、その性質が変化することがわかったのです。
このことから「観測」するということが創造することであり、創造するのは私たちの意識だということが明らかになってきたのです。
つまり、私たちは単なる世界の傍観者ではなく、観測する世界に影響を及ぼす存在となったのです。
このように考えることで、私たちは宇宙から分離した存在ではなく、宇宙のなかの意識を持った一部であり、人間を通して宇宙が自らを知るようになる一部となるのです。
そうすると宇宙は私たちに敵対して存在するのではなく、私たちがそのなかでくつろいで暮らすことのできる故郷となります。
しかも最先端の物理学では、それまでに何もないと思われていた真空には、実はすべてのものがつまっているということがわかってきました。
それは「量子真空」または「Aフィールド」と呼ばれています。 その理論によると「情報とエネルギーに満ちた宇宙」としての量子真空がすべての根本にあり、そこからすべてのものが生み出されると考えられるようになりました。
そう考えることでそれまで未解決だった物理現象が解明されるとともに、私たちはどこからきてどこに行くのか、私たちが生きる意味はどこにあるのか、意識とは何かというスピリチュアルな問いに関しても科学的に解決し、説明できることがわかってきたのです。
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その量子真空における情報とエネルギーの海は「ゼロ・ポイントフィールド(ZPF)」とも呼ばれ「あらゆる存在は、時空を超えて、ゼロ・ポイントフィールドでつながっている」というふうに言われます。
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量子物理学者のデイビッド・ボームは「根底では人間の意識はひとつである。これはほとんど確実と言っていい。なぜなら、真空のなかではものはひとつなのだから」と言っています。
おなじく量子物理学者のマックス・プランクはこのエネルギーフィールドの存在は、この物理的世界を 形成しているのは、意識を持った賢明な知性であることを示唆していると言います。
このように現代物理学の最先端の考えによれば、これまでいわゆるスピリチュアルなこととして科学的でないと考えられてきたことさえも、実は科学的な裏付けがあることになります。
かつそのことが実際最先端の科学者によって、厳密な実験によって確認されてきているのです。 (参考文献:「フィールド 響き合う生命、意識、宇宙」)
つづく。
尚 記
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