自分に責任を取り戻すまでは
「オーラソーマとは何か ?」より(その2) マイク・ブース
現在、地球生態系がいまだかつてない転換点、あるいは分岐点に立っていることは間違いないでしょうね。
気象的な変動はこれまでの地球史にもいろいろあったでしょうが、今という転換点を大きく特徴づけているのは、何よりも現在地球生態系が抱えている膨大な人口です。
現在の地球人口は七十二億人を超えているそうです。
地球史の上でこれほど膨大な人口を抱えたことは過去にはなかったでしょうね。
人類が良いとか悪いとか言うことではなく、事実としてこれまで地球人類は、経済活動を成長させなければ成り立たない形での経済運営をつづけてきました。
ある意味で、地球生態系をつねに搾取し続けなければ成り立たないのが、人類の経済活動だったとは言えると思います。
そして今もまだ成長を前提としない経済運営のモデルを構築できていません。
現在いわゆる先進諸国が達成しているような生活スタイルをもし全人類に拡大するとなると、地球が何個か必要だという話はよく聞きます。
そして現在もその路線の延長上で、地球人類は経済活動を運営しようと模索しているわけです。
となると、近未来に実現可能性がある事態は、つぎの3つのうちのどれかでしょうね。
一つ目は、地球生態系はバランス回復の不可逆点を超えて、死の星への道に向かう。
二つ目は、何かの気象変動の結果、地球人類が激減する。
三つ目は、地球人類が自らその経済運営を減速させ、持続可能な経済に着地する。
こうしてみると、人類にとって一番望ましい三番目の選択肢が、一番実現可能性が小さいようにも見えてきてしまいます。(*^_^*)
ところで、地球生態系は鉱物圏と植物圏と動物圏の三つの圏域から成ると言われます。
この動物圏の最後の進化として現れたのが人類だというわけです。
この頃ではダーウィンの「進化論」は否定されているようですが、でも地球生態系が鉱物圏、植物圏、動物圏の三つを含むことに異論はないでしょう。
そして地球生態系の激変と密接に関係しているのが、動物圏に所属する人類であることも間違いないでしょうね。
地球史のなかで長い長い歴史をたどってきた地球の鉱物圏と植物圏が合議の末、ここにきて地球生態系を滅亡させかねない動物圏の人類に、先輩としての智慧を届けに来たということは、たしかに考えられるお話ですよね。
ではマイク・ブース氏の「オーラソーマとは何か ?」から、今回はそのあたりの事情に触れた後半部分をご紹介しましょう。
—————————————————————— それではまた別の話をしましょう。 3つの王国の会議を想像してみてください。 鉱物界の精霊、植物界の精霊、光と色の世界からの精霊が一堂に会し、迫りくる危機について話し合っているのです。 人間が地球と人間性に対するより大きな尊敬を取り戻さない限り、困難は目に見えている――彼らは人類の意識の進化のために身を捧げ、意識的に協力することで合意したのです。
たぶんヴィッキーは、バランスが生まれる器となるべく、たくさんの生において準備させられてきたのでしょう。 3つの王国の精霊がともに働けるような器となるべく。 それぞれのボトルは、存在の3つのレベルからのエネルギーを表しています。 鉱物界のクリスタルのエネルギー、植物界のハーブと植物のエネルギー、そして人間界とつながりのある色と光の世界からのエネルギーです。 人は皆、足はレッドで頭はバイオレットの完璧な虹の存在であり、あらゆる色を体現する可能性を秘めているのです。
その人にふさわしいオイルをふさわしい部分に塗ると、たくさんのことが起こります。 仮にある人がゴールドのオイルを選び、それをおなかの真ん中と背中の真ん中に塗ったとすると、ゴールドの色と関連のあるクリスタルのエネルギーとハーブのエネルギー、そして色と光のエネルギーが解き放たれるのです。 そしてそれらは半透性の膜である皮膚を通って体内に吸収されるのです。
ボトルを使うことによって同調するエネルギーの共振が起こり、そのエネルギーが解き放たれるのです。 体のゴールドの部分が、鉱物界と植物界のエネルギー、そして色と光の共鳴を通して共振するのです。 これはホメオパシーの原理にも通じるもので、似たものが似たものを癒すのです。 色はその色に対応する体の部分に、正しい波動を作り出すのです。
オーラソーマでは、この体と心の共時性を使い、その背後にある意識に結びつきます。 ですから、体のふさわしい部分にオイルを塗ることによって意識を作り変えるという点において、私たちは「バランス」をもたらすときに、意識的な要素を増加させることができると言えるでしょう。 この世に存在するものはすべて、何らかの形で意識を持っているように見えます。 私たちは鉱物やクリスタルと関係する精霊界、そして植物界、そして意識を直接映し出す色と光の世界の意識とつながっているのです。 古い時代の医学では、こうした現象は植物のサインと呼ばれていました。 それは色だけではなく、形や構造も含めての話だったのです。 それは当時、特定の器官や病気と関連づけられていました。
オーラソーマでは、意識を変える一つの手段として、鉱物や植物のサインを使います。 色は、このことと関連し、特定の象徴を持ちます。 これについては、特定のものに絞ることができると言ったほうがいいでしょう。 象徴を通して説明しようとすると、色は逆説的になります。 真実のところ、たぶん存在するすべてのものは、何らかの逆説の中に存在しているのです。
色を見るとき、そこに逆説があることは明らかです。 ブルーは原色のなかの原色であり、権威の問題に対する困難、養うことと分析的な思考における困難という側面を持ちます。 けれどもまた、思いやりや養うこと、信仰や信頼もそこにはあるのです。 ブルーはマインドそのものを表し、また空の要素でもあります。 また肉体的には、ブルーは甲状腺を含めた喉と関係しており、また呼吸とも関係しています。 たぶんブルーを使うことによって、マインドにより平和をもたらすことができ、それによって、気づきを増すということも言えるでしょう。
オーラソーマは初めての、真に他人の介入しないセラピーのシステムです。 このシステムにおいては、色の解釈を助けるという以外に、セラピストの専門知識に頼るということはないのです。 ふさわしいバランスオイルを選ぶのは、完全にクライアントに任されています。
オーラソーマのプロセスにおいては、自分の運命に対して直感と自信を取り戻すという可能性が強調されているのです。 もう何百年もの間、あるいは何千年もの間、私たちは他人の手にパワーを預けるようそそのかされてきました。 自分の責任を放棄してきたのです。
オーラソーマは自分の責任は自分で取り戻すものです。 私たちがこのプロセスを始めると、それまでの条件付けのパターンゆえに、根本的な問題と直面することになるのです。
人生において自分が独りだと感じる機会が何度かあります。 誕生と死は最も深遠なものです。 私たちは自分に責任を取り戻すまでは、人生の大部分を人に対する依存の中で過ごすことになります。
ヴィッキーはオーラソーマの始まりから絶え間なく陰の力となって働いていたパートナーであるマーガレット・コックビンの腕の中でなくなりました。 彼女はヴィッキー亡きあと、クローディアと私をサポートし続けてくれており、現在オーストラリアでのオーラソーマのセンター作りの詳細を計画しています。 『リビング・エナジー』Vol.1(p28-29)
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なるほど。
地球生態系の一部を構成する生き物たちは、その破壊能力に見合った智慧と責任感覚をもつべきなのかもしれませんね。
自分がすることに自分で責任をもつことができないうちは、他の誰かに依存しているわけでしょうね。
もちろん、完全に依存できれば、それはそれで筋が通っていますが……。
pari 記
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