自分自身のギフトに気づく

自分自身のギフトに気づく
     「パーソナルプレゼンテーションコース」から   廣田雅美
       子供は、身近にいる人の優しさにはなかなか気づけないものです。
日本の子供にとっては、まわりの大人が優しいのはなかば当たり前のことなので、改めて言われなければ、特にその人の優しさには気づけないはずです。
でも、もし優しくない大人がいれば、子供は意外なショックを受けるので、そのことを強く意識するでしょうね。
人は自分の回りにいる人たちの長所にはなかなか気づけないものです。
その人がそのように振る舞うことを当然のこととして知っているために、改めてそれが長所だとは意識しにくいはずです。
でも他の人の短所には簡単に気づいたりもします。
それはきっと、自分だったらそうはしないな、という感覚が働くせいかもしれません。
もし一般的に、人間は他人の短所には簡単に気づくが、長所には気づきにくい、ということが言えるとしたら、それはどうしてなんでしょう。
もちろん、人間の“うぬぼれ”や“身びいき”の強さもあるでしょうが (^^;)、おそらく、人間は自分に都合のいいことよりも、自分に都合の悪いことに対してのほうが敏感だからではないでしょうか。
だから、意識的な親は、人の親切に対しての感受性を高めるように、子供を教育するのでしょうね。
だから大なり小なりこういう感覚は、かなり部分を“条件づけ”とか“躾け”といった教育過程によって培われるものだと思います。
ところで、じつは意外なことに、人間は自分の長所についても、意外と気づけないものらしいです。
そしてその理由も、子供が他人の親切に気づけないのと、同じ理由によるらしいのです。
つまり、改めて指摘されなければ、それは当然のこととして意識されてしまうかららしいのです。
不思議なものですね。
では、廣田雅美さんの「パーソナルプレゼンテーションコース」からその辺りの部分をご紹介しましょう。
       —————————————————————— 自分自身のギフトに気づく
PPS コースでは、特別な方法でコンサルテーションの実習をしながら、自分自身のギフトにフォーカスしていきます。 プラクティショナーは、クライアントがボトルと向き合い、直感を通してやって来るメッセージとつながるスペースを作りだし、状況に応じて質問しながら、クライアントが自らのギフトを見いだせるようにサポートしていきます。
自分自身のギフトについて、自ら気づき、それを言葉にしていく経験が、どれだけ自信を生み、ギフトを実際に生きていく助けとなることでしょう!
自分自身のギフトがなにかを確認できたら、さらに確信を深め、そのギフトを統合するためのワークに移ります。 折り紙やモール、シールや布、リボンなど、さまざまな素材を使ったアートワークを通して、自分自身のギフトを実際に見て、感じて、触って形にしていきます。
このときばかりは、
「さあ、そろそろ時間だから、みんなおもちゃをしまいましょう!」
と声をかけても遊ぶのをやめない子どものように、誰もが作品作りに没頭してしまいます。 夢中になって作っているうちに、新たな自分自身のギフトを発見することもあるのです。 こうして作られた作品は、どれもすばらしく、クリエイティブで、その方らしさが輝きだしています。 それを説明するときのみなさんは、少々恥ずかしそうではありますが、とても満足そうです。
このように
「私は、こんなに素敵なギフトを持っています!」
と人々に発表する機会は、日頃あまりありません。 でも、自分のギフトを確信できると、そのギフトは、たちまち外の世界に向かって輝きだします。 そして「あの人の○○って素敵ね」といったように、まわりの人々もそのギフトの輝きに注目しはじめるのです。 こうして私たちのゴールドのエリアにあるインカーネーショナルスターは輝きを増して成長していきます。
さらに、自分自身のギフトに気づくことは、自分が接するまわりの人々の中にあるギフトに対しても、気づきをもたらします。
PPS コースは、一緒に学ぶグループの一人ひとりが持っているギフトに触れるすばらしい機会でもあります。
みなさんのプレゼンテーションを見ていると、優しさ、ユーモア、誠実さ、ナチュラルさ、柔軟性、軽やかさ、創造性、力強さ、優雅さ、繊細さ、知性、配慮、穏やかさ、リーダーシップ、共感力などなど、一人ひとりが異なる美しさ、尊さを持っていることを改めて実感します。
プレゼンテーションに限らず、ふだんコミュニケーションを取る状況において、判断することなく、相手のギフトにフォーカスして見ていると、ときには自分自身の中に同じものが存在しているのに気づくことができます。
それはお互いが鏡となり、私たちの中にあって、まだ見つけられずにいる新しいギフトにスポットライトがあたるかのようです。 私たちが自分自身のギフトに気づいて、価値を与えることができればできるほど、同時にまわりの人々のギフトにも価値を見いだすことが簡単にできるようになっていきます。
日頃、これは良い、これは悪い、と常にマインドは判断を下し、他人のいやな部分ばかりが目についてしまう。 こうした状況では、同時に自分のいやな部分にもスポットライトがあたっているのでしょう。 お互いは鏡であり、何であろうと、私たちが注目し、意識を向けたものが成長していきます
もし、私たちが日頃から、周囲の人々のすばらしい部分、ギフトを見ていく練習をするならば、お互いの価値を認めあい、感謝することができて、世界はもっと心地よく平和なものになっていくことでしょう。
             『リビング・エナジー』Vol.6(p25-26)

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なるほど。
そうか、他人の欠点に目が行ってしまうのと自分の長所が見えにくいのは、同じ人格的傾向によるものなんですね。
それなら、もし自分と他人を区別しなくてもよければもっと楽なのかも。(-_-)
なかなかそうもいかないもんですね。(*^_^*)
pari 記

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