「今の私にオーガナイズは無理です」
「マイクのコース・オーガナイズでの学びと現在の活動について」 久田典代
みなさま、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ところで今年は平成最後の年であり、新しい元号の最初の年になります。
新しい元号自体はまだ知らされていないにしても、今年は元号が変わる年ということが前もってわかっているなんて!? (@_@)
こんなことは普通は一生に一度もないかもしれません。(*^_^*)
それはさておき、新しい元号はどんな時代の訪れを告げるのでしょうか?
これまで地球を支配してきた時代とは、とても違った時代が開かれるような期待もあります。
支配と隷属の時代が終わって、公平な時代になるといいですが。
しかし、公平な時代になるためには、自分の思いを表現することについて誰もが責任を持たなくてはならないということですよね。
どうなんでしょう?
一種の“直接民主主義”の実現みたいなことが、技術的に可能な時代がやってくるのでしょうか。
指導者はいても、支配者はいない・・・そんな時代を地球人類は拓くことができるでしょうか?
私たちは、これまであまりにも権力と権威に馴れすぎていて、社会的役割意識と上下関係とをごっちゃにして混同しているようなところがあるのかもしれません。
おそらく、これまで自分の無意識レベルに押し込んできたたくさんの感情を認知して、開放していかなければならないのでしょうね。
北海道のオーラソーマティーチャー久田典代さんは、心を開いて打ち解けられる本当の仲間を見つけるために、とても大きな体験が必要だったそうです。
一人ひとり、とても違った能力と体験をもっている人たちが仲間になって、互いに心を開いて自分の思いを相手に伝えられる。
それだけでも大変なことなのだということが納得される感じです。
いたるところでそういうことが起こっているのかもしれません。
それでは、久田さんの記事「マイクのコース・オーガナイズでの学びと現在の活動について」から、そのあたりの機微に触れているところをご紹介しましょう。
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私にとっての豊かさとはなにか? を自分に問いかけてみると、オーラソーマカラーケアシステムを通して出会ったティーチャーたちや私の鏡となってくれた生徒さんたち、ことあるごとにサポートしてくれる友人たちなど、ともに歩んできた仲間の一人ひとりの顔が浮かんできます。
そして、各コースを通して、互いに心の成長のプロセスを分かち合い、自分をさらけ出して、泣いて、笑って、喧嘩して、ときには葛藤し、許し、受け入れ、励ましあった仲間と過ごした愛おしい日々の体験。
「オーラソーマをたくさんの方に伝えたい」との想いに、優しさと愛情を持って、ビジネス面での活動を応援し、サポートしてくれる友人たちとのつながり。
それらすべてが、今、私が感じる真の豊かさであり宝物のように思います。
そう心から感じるようになったのは、2010年6月、北海道で初めて開催されたマイクのコースをオーガナイズしたのがきっかけでした。
以前の私は、ひとつのプロジェクトのなかで、誰かとなにかを作りあげるということに対して苦手意識を感じていました。
深い部分で抱えているグループからの分離感とその恐怖、特に、会社勤めで感じていた上司に対する「権威の感覚」は、少しも癒されていませんでした。
人間関係は、上下をつけて接する癖がついていて、自分を見失い、相手に合わせ振りまわされることも多かったので、個人で動く方が、好きなこともできて、自分らしくいられると思っていました。
この意識は、仕事面にも大きく影響して、企業から依頼が来ても、チームで動くものには、企画の段階で障害が生じ、現実化することはありませんでした。
けれど、なにをしていくにもひとりでは限界があります。
ひとりではなく「誰かとつながって、分かち合いながら、オーラソーマを広げていきたい」という思いは、徐々に強くなり、さまざまな葛藤と矛盾のなかで、自分自身の内側と向き合い、ようやく、すべてを受け入れ、状況からけっして逃げない決断をしました。
そんなときに、大規模で魅力的な内容の仕事依頼が舞い込みました。
ただ、オーラソーマ全体として考えると、内容の一部にひとりでは判断がつかない問題や疑問点がありました。
その点について、コマラに相談した結果、テイーチャー3のコース中に、直接マイクに聞くことになりました。
マイクはオーラソーマの代表です。
私から見ると、よい意味で心から尊敬する愛の権威でしたから、内容をまとめたメモを肌身離さず持ち歩き、いつ話を切りだそうかと緊張し、落ち着かない状態で、コースを受講していました。
意識して追えば追うほど逃げる原理で、「話をしなくてはいけない」という思いが強すぎて、マイクと話すタイミングが見つからない状況が続きました。
権威の問題は、バランスを崩すとマイナス面だけでなくプラス面でも作用するのだと、改めて実感しました。
コースの最終日が近づき、マイクと話すことに執着している自分がだんだんいやになり疲れてきたので、話せない場合は、後日、コマラに確認してもらえばいいと考え、抱えていた思いを手放したとき、ようやく話せる機会に恵まれ、マイクから今回の仕事に対してオーラソーマを前面に打ちだしてよいとの返事を受け取りました。
そして、マイクが札幌の大通り公園を知っていたことに対して、親近感が湧き上がり、心の緊張がほぐれてきたとき、北海道でコースを開催したいという話になりました。
嬉しさと驚きの反応とともに、真っ先に出てきた私の言葉は
「今の私にオーガナイズは無理です。
誰か違うティーチャーにお願いしてください」でした。
そんな私に、マイクとコマラは「札幌のテイーチャーみんなで力を合わせれば大丈夫だから」と言ってくれ、一緒にコースを受講していたティーチャーたちも私の背中を押してくれました。
今、思い返せば、そのときは「札幌のテイーチャーみんなで」という部分を、思考のなかで勝手に「ひとりで」と受け取ってしまい、責任と重圧を感じていたのです。
本気で人と向き合う関係は、表面上、相手に合わせているだけでは作れません。
真のつながりは、表面の出来事やエゴから出る言葉を超えた所から生まれると思います。
エゴは思考や感情を支配して言葉や態度になって表に出てきますが、それは、真実ではないのです。
ただ、言っているだけなのだと理解できれば、深い所では必ず愛があると分かり、ありのままの自分でOKという深い受容と愛の気づきをもたらしてくれるような気がします。
頭では分かっているけど、なかなか実行できないのが人間です。
そこまで相手に言ってよいものか?
今の関係性を失いたくない恐怖が、常に私につきまとい、よほどの信頼と覚悟がないと、ありのままの自分を表現するのは難しいと思っていました。
それは、相手も同じなのかもしれません。
お互い、自分を見せること力や怖いのだと思います。
ですから、気づいた方がハートを開いてリラックスして向き合えば、相手もリラックスでき、互いにハートを開いたコミュニケーションができるのだと思います。
失礼なことを言ったり、間違った行動をしたり、失敗したりしたら、過ちを認めて謝ればいいし、想いを素直に伝えても理解を得られず、関係性を失ったら、それはそれで、受け入れればいいのかもしれません。
信頼して、ありのままの自分でいられるティーチャー3名と長い人生のなかで一緒に過ごせる時間は、私自身ヘのすばらしいギフトです。
みんなとつながっている感覚は、本当に心強く、仲間っていいなとつくづく思います。
この出会いはマイクの北海道コースがきっかけです。
4名を引き合わせてくれたマイクに、私たちはいつも心から感謝しています。
今も、月に一度はテイーチャーミーティングを開いています。
なにをするわけでもなく、しなくてはならないこともなく。
それぞれがそこに居て、美味しい食事をして、情報交換や近況やガールズトーク(笑)をしています。
私が落ち込んでいたときは、3人がかりでのカウンセリング状態になっていて、とても贅沢な時間をすごしていると思いました。
『リビング・エナジー』Vol.7(p66-68)
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【本気で人と向き合う関係は、表面上、相手に合わせているだけでは作れません】
【失礼なことを言ったり、間違った行動をしたり、失敗したりしたら、過ちを認めて謝ればいいし、想いを素直に伝えても理解を得られず、関係性を失ったら、それはそれで、受け入れればいいのかもしれません】
自分を開いていくということは大変なことですね。
pari 記