B21 愛への新しい始まり
オーラソーマタロットの旅、大アルカナの旅も今回で終わりになります。
今回のオーラソーマタロットは「世界」(world)です。
「愚者」(Fool)で始まった旅は、この「世界」で完結を迎えます。
愚者(フール)は自己を探求する旅、そして世界を知る旅に出ました。
http://artbeing.com/aura-soma/reading/tarot-B000.html
愚者は自分について無知であり、世界についてもまだ何の体験もなく、純粋無垢な冒険心をもって、未知なる旅に一歩踏みだしたのです。
それは「自分は誰か」ということを問う内面の旅でもありました。
人は誰しも、何ごとにおいても、どこかで一歩を踏み出すときが必要です。
考えているばかりでは何も進みません。 愚者はその一歩を踏みだしたのでした。
そして愚者は人生を歩むなかで、さまざまなできごと、人間関係、仕事や健康の問題などに悩み、困難を克服していくなかで、自分の欲望やその葛藤を体験し、喜びや悲しみなどの感情を味わい、精神的な学びや挫折、霊的な教えや気づきを得ることで、この「世界」において、それらの学びが完成されるのです。
自分は本当は誰なのかということを悟り、自分の可能性を完全に開花させている姿が描かれています。
最初は、さまざまな夢を持って外側の世界を探求し、そして内面を見る旅をはじめ、最後にはこれまで自分が探し求めていたものは、すべて自分のなかにあったのだという気づきを得ます。
自分のなかにあった分離していた意識が統合され、また自分と世界との間にあった分離も統合され、自己の意識と宇宙の意識とが統合され、ひとつの世界となったことの至福を味わい、そして喜びのダンスを舞っている姿が、このカードとして描かれています。
今や彼女は裸の、あるがままの自分自身を楽んでいるのです。 http://artbeing.com/aura-soma/reading/tarot-B021.html
私は在る(I AM)。
私が、この世界の全体となったのです。
しかし、この旅はここで終わるわけではありません。
私たちは再びスタートラインに立つのです。
人生の学びに終わりはなく、これまでの学びを糧として、人生という螺旋階段を登りつづける旅がまたはじまるのです。
宇宙はリーラ、宇宙的な遊びなのです。
宇宙のダンスなのです。
では、これらのことが、このタロットの図柄にどのように象徴されているかを見ていきましょう。
生命の木に対応するタロットカードは「世界(The Universe)」です。
http://artbeing.com/aura-soma/reading/tarot-B021.html
美しい髪をたなびかせた裸の女性は、両手に二本の棒を持って踊っています。 彼女は虹色のスカーフをまとい、頭上には星が輝いています。 足下にはガイア、地球が描かれています。
彼女は楕円の緑の自然の花輪に囲まれ、上下には永遠を表す図形のリボンで結ばれています。
その楕円の外側には四大要素を象徴する「牡牛」「ライオン」「鷲」「天使」が描かれています。
緑の自然の花輪は、数字のゼロのようでもあり、愚者のカードを暗示しています。 「世界」で完結した旅は、同時にまた旅のはじまりであることを暗示しているようです。
緑の自然の花輪は「生命の木」と「知恵の木」の枝を象徴し、それらの二本の木の枝が永遠のリボンで結ばれていると見ることもできます。 それは身体と精神、霊と肉、天と地がひとつになっている姿です。
花輪は聖なる領域を作り出して、彼女を守っています。 彼女はそのなかで、裸で、自由にのびのびと、自然な自己のあるがままの姿でいます。
彼女が象徴しているのはユングの個性化のプロセスでいう「自己」であり、全体像の中心を象徴しています。
自己を体験すると、自らの内にある確固とした大地の上に立っているような感覚がもたらされるといわれています。
彼女は啓示を得て、あたかも完全に新しい存在として再創造され、意識的な存在として生まれ変わったのです。
また楕円の閉じた円形は、子宮を暗示しているともいえます。 彼女は胎児が羊水につかっているように完全な充足された内なる意識、至福を味わっているようです。
頭上の星はカバラのアインソフ、創造の源、世界が表れてくる源を表しています。
そこから彼女はアインソフから誕生し、今や完全となった新たな存在として光からなる新しい世界に出現して、ガイア、地球に生まれてきたのです。 その気づきの状態がダンスとして描かれているようです。
ダンスの起源は、自らの波長を自然や神々にあわせていた聖なるアートに遡ります。
シャーマンは儀式的なダンスを通じて、宇宙に自らの波長を合わせて、自然の均衡を回復しようとしていました。 雨乞いのダンスなどもそのひとつでしょう。
また、イスラム神秘主義ではダルウィッシュ、ワーリングのように、法悦的なダンスを舞うことで、宇宙と一体となる意識を体験していました。
日本の古事記では、アマテラスが岩度に隠れて世界に光がなくなって困ってしまったときに、アメノウズメノミコトがダンスを踊って、天の岩戸が開き、再びこの世に光をもたらしたという話があります。
物理学者によると私たちの世界も、私たち自身も、素粒子のダンスにすぎないといっています。
このように、ダンスにはいろんな意味がありますが、彼女は絶え間ない変化しつづける現在にあわせて、リズムに乗って動いているようです。 彼女のダンスは自然のリズム、調和、創造の行為を象徴しているようです。
彼女のまとうスカーフは、頭上の光であるアインソフ、宇宙の源から、彼女の足下にあるこのガイア、地球につながる、存在のダンスを表しています。
彼女が両手に持っている二本の棒は、肯定的エネルギーと否定的エネルギーの二つの杖を表しています。 それは生命の木の男性性と女性性の二つの柱でもあります。
エネルギーの陰と陽、破壊と創造、ポジティブとネガティブ、対立物のダイナミックな相互作用を象徴し、彼女はその二つの杖を持つことで、ダイナミックな均衡のなかで、すべての対立物と絶え間なく対話しつつ調和しています。
彼女は愚者として、人生の意味を探し求めて旅をして、ようやくこの「世界」のなかで意味ある生き方をするという試練を経て、この「世界」に生きることの幸せを見いだしたのです。
四隅にある四つの像は四大要素を表します。 四つの方向、世界の新しい次元をも意味します。
この宇宙を構成するあらゆる要素が完全なる合一を遂げる、その象徴です。
「牡牛」は大地を表します。 牡牛座。物質、物欲、安定性、忍耐、根気を意味します。
「ライオン」は火を表します。 獅子座。創造、情熱、意欲、受肉した霊と復活を意味します。
「天使」は風を意味します。 水瓶座。知性、ヴィジョン、大きな視点を意味します。
「鷲」は水を表します。 蠍座。情動的な力、執着、支配欲、死と再生を意味します。
この「世界」は存在の深いレベルにおいて世界は一つであることを表しているようです。
あなたが生きているこの人生は、存在全体の単なる断片ではなく、ある意味で全体なのだということです。
彼女は全体とひとつになることによって、これまで求めてきた必要なものをすべて手に入れたのです。
それらは、すべて自分の内側にあったということに気づいたのです。 まわりの世界もそれによって統合され、調和し、彼女とひとつになっている姿が描かれています。
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