鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色≪【水色】みずいろ≫

日本は水の豊かな国です。
まわりは海に囲まれ、各地に川が流れ、山には湖があり、森には泉が湧き、そして山あいには温泉まで湧きだしています。
日本人にとって水が身近なものであるのを物語るように、「水色」という色名は古くから使われ、平安時代にはもう存在していたそうです。

水色

藍で染めた淡い青色で、澄んだ水のような色をさします。
涼しげな夏の衣服の色として人気がありました。
江戸時代は「帷子」(かたびら)と呼ばれる、ひとえの着物で流行しましたし、繊維の主流が麻から綿へ変わってからは、浴衣(ゆかた)の色としても人気になります。

江戸時代の浴衣


ところで「水色」の他に「水浅葱」「水縹」「水柿」といった色名があります。
これは、それぞれの色を薄めたような色をさしています。
たとえば「縹色」(はなだいろ)は青色のことですが、それを水で薄めたような薄い青のことを「水縹」と言います。

水縹

ここでもまた、水の存在の身近な感じが伝わってきます。
この縹色を染めるのには藍の染料を使いますが、調べていたら興味深いことを見つけました。
藍の染料は、明るく染めると青色が緑がかって見え、濃くすると、紫がかって見えるのだそうです。
まるで明るく薄く染めたものは浅瀬の光が射す水で、黄色みが感じられるターコイズに、濃くすると深い海のようなロイヤルブルーに近づく。

藍染め

ロイヤルブルーは、オーラソーマでいえば、ブルーにほんの少しのレッドが含まれた色で、紫(バイオレット)のひとつ手前の色。

ロイヤルブルー

実際、水はその深さによってターコイズのように見えたり、ロイヤルブルーの深い青に見えたりします。
そう考えると藍染めは、まるで自然の摂理そのものです。
藍は天然染料で、自然が与えてくれたものですから、自然界のルールに基づいているのですね。
水が身近な存在であるのと裏腹に、昔から日本は水による災害にも見舞われてきました。
東日本大震災での津波被害は元より、昨年は関東地方で鬼怒川の大規模な氾濫があり、今年は九州地方で大雨による水害も起きています。
水による恩恵もある反面、自然の猛威にもさらされるのです。
今年は、これ以上の被害が出ないよう祈るばかりです
オーラソーマの会長であるマイク・ブースさんの言葉で「水に感謝する」というものがあります。

水の神秘

http://artbeing.com/cd_book/aurasoma1/BLJ12.html
水に感謝することで私たちの人生は好転すると。
オーラソーマ社の製品に使われている水は、特別な方法でエナジャイズされています。
水の持つポテンシャルを引きだし、製品に反映させているのです。
私たちの身体の7割近くは水です。
地球の表面積の大半も水です。
あなたの身体に、私たちの地球に、どんな言葉を聞かせましょうか。
一人ひとりの水が穏やかであることと、地球の気候が穏やかになることはリンクしているのかもしれない・・・水色のことを考えていて、ふとそんな気持ちになりました。
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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール 有限会社「カラーズガーデン」代表。 英国オーラソーマ社公認ティーチャー。 栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。 中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間住宅メーカーに勤務。 2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。 2006年より公認ティーチャーとして活動中。 http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
色見本参考: http://www.colordic.org/colorsample/2091.html http://www.colordic.org/colorsample/7ec7d8.html http://www.colordic.org/colorsample/1035.html
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