突然、私はエネルギーに溢れ、うれしくなった
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』:「10 その夜「バランス」は生まれた」から ヴィッキー・ウォール
ヴィッキーさんの言葉を聞いていると、ついつい何でもありの気分になって、なんということもなく読み進めていきますよね。
でも、もし実際に目をつむって静かにしていたら、内側から「水を分けなさい、わが子よ」などという言葉が聞こえてきたら……、われわれだったらどうでしょう? (@_@)
相当のパニックに陥るでしょうね。
おそらく、毛が逆立つほどの恐怖に襲われるのでは。(^_-)
そこはヴィッキーさんです、これまでの人生で相当の超常現象が起こっても、動転しないような体験をつまされているわけでしょう。
起こったことは、一種の肉体の明け渡しのようなことかもしれません。
そして一夜明けてみると、ボトルができていた。
相棒のマーガレットさんに「昨日の夜、いったい遅くまで何をしてたの?」聞かれても、自分でも何が起こったのかがわからないのですから、答えようもありません。
「さあね」
「さあって、それじゃ何のためにつくったのよ」。
もちろん、納得のいかないマーガレットさんは、突っ込まざるをえません。
でも、ヴィッキーさんとしても
「何か使い道があるはずよ」
くらいしか言いようがなかったでしょう。
かくてバランスボトル(現在のイクイリブリアムボトル)が地上に誕生したのです。
——————————————————————– 話せばきっと理解してくれるだろうとは思いましたが、実に異様で、説明に苦しむことを話すのに、朝食の席はふさわしいとは言えません。 私たちは黙って食事を続けました。 私の魂はときどき、夜中遅くまでさまよい歩くことがあり、何を語り合うにも、とにかくまず食べて、地に足を着ける必要があったのです。 それより何より、私自身訳が分っていなかったのですから、とにかくいつものように朝の散歩をして、沈黙の中で自然と交わりたいと思いました。 きっとその中で、何かが明らかになるでしょう。
とはいえ、私には、時が来ればすべてが明らかになる、という確信がありました。 そして間違いなく、メッセージと目的があるということも。
それから私はまるで吸い寄せられるように、出産が取り行われた階下の小部屋へと足を踏み入れました。 そして私たち、私とボトルたちは、じっと見つめ合いました。 彼らは今、日の光のもとで、それは美しくきらきらと輝き、静謐さと力強さを放っています。 それぞれのボトルは二層に分かれ、上下の層は、お互いそっと寄り添いながらもくっきりと一線を画し、たいていは上下別々の色です。
そのとき、奇妙な感覚が私のなかを駆け抜けました。 それは、ただの想像だったのでしょうか、あるいは現実のことでしょうか。 まるで私たちの間に、何かコミュニケーションが起こったかのよう、何かが共鳴したかと思うと、突然、私はエネルギーに溢れ、うれしくなったのです。 先ほどまでの体の疲れは魔法のように消え、「バランス」という名が、ぽっと、誰かがささやいたかのように、胸に浮かびました。
「バランス」ボトルはこうして誕生し、それは美しいものでした。 けれども、マーガレットの「これは、いったい何なの」という問いは、やはり問いのままであり、「バランス」がこれから何になっていくのかは、神秘のベールに包まれたままでした。
ヴィッキーさんが最初に作っていたボトルは 100ml。(右から順番に)その後、75mlのボトルとなり、50mlのボトルとなっていく。
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p78-79) ——————————————————————–
【まるで私たちの間に、何かコミュニケーションが起こったかのよう、何かが共鳴したかと思うと、突然、私はエネルギーに溢れ、うれしくなったのです】……。
なんだか、まるで子供を産んだお母さんのようですね。
いったん生み出された子供たちは自らの道を歩み出すのでしょう。
pari 記