伝統的な風水の色と象徴

伝統的な風水の色と象徴
「オーラソーマと風水」より      今村ひとみ
       オーラソーマは色の心理学ですが、他にもいろいろ色彩に関する体系がありますよね。
現象世界に関わる体系はすべて文化的なものですから、その体系が形成された場所や時代の文化の刻印を担っているだろうと思います。
別々の体系はそれぞれ異なる文化圏に固有の連想を含んでいて、別々の体系に横断的に共通する特長を見いだせる場合もあれば、そうでない場合もあるでしょうね。
たとえば、文化的な多様性が比較的少ないと思われる「数」について考えてみた場合、過去のどの時代もそうだったかどうかはわかりませんが、現代の地上人類は十進法を採用しています。
これは、おそらく(というかほとんど間違いなく)、人間の手足の指の数が五本であることと密接に関係するだろうと想像されます。
かなり普遍的かと思われるその十進法でさえ、この地球世界のなかですら全面的に普遍的ではありません。
たとえば、アドレス空間の効率性が優先されるコンピュータの世界では、十進法ではなく、十六進法が採用されています。
では、コンピュータの世界では十六進法に代表される二進法で決まりなのかと思えば、そうでもないらしいですね。
DNAニューロコンピュータの世界ではまた違った数の体系が適用されるみたいです。
はなしが、えらく横道にそれてしまいました。(^^;)
今回ご紹介する今村ひとみさんの「風水」のお話は、漢字文化圏の中心、中国で誕生した連想野に関わる世界です。
なので西洋文化圏に由来する「オーラソーマ」とは連想する世界がずいぶん違うのですが、それでも不思議と色の連想については類似の発想が見つかるようです。
いつでもどこでも、人間はいつも我が身の無事と安全を願ってきたのでしょうね。
では、今村さんの記事「オーラソーマと風水」から、そのあたりの雰囲気を伝える内容をご紹介しましょう。
       —————————————————————— 私たちが日々暮らす家や、働く環境、人間を含め自然界のさまざまな存在たちとのリレーションシップは、私たちの内と外の在り方を表してくれています。 自分自身とのコミュニケーション、それは私たちの外側との関係性、住まう環境、そのコミュニティ、そして世界で起こる物事への意識の反応に至るまで、すべてを映していると言っても過言ではないでしょう。 まず、アーススターにグランディングしていくことは、オーラソーマにおいて重要な概念だと思います。 そこで、まずは伝統的な風水の色と象徴の関連を観ていきましょう。
風水といえば西に黄色?
これは、よく聞く風水の情報ではないでしょうか。 創造、喜びと楽しみ、子孫繁栄などを司る西は経済の守り神、白虎がキーパーとして守護します季節に例えると収穫の秋。 太陽は東から昇り、西に沈みます。 美しい夕焼けは、またやってくる明日への活力になります。 エレメントは金です。
東は青龍(せいりゅう)、その名のごとくブルーが最初にやってきます。 夜明けとともに平和のブルーの空に太陽が顔を出します。 東は発展、成長の事象、先祖からの智恵を携えて命を産み育みます。 エレメントは木、季節は春です。 生命の本が健やかに天に伸びていくのです。
南は朱雀(すざく)が守っています。 赤いフェニックス、その永遠のパワーを注ぐエレメントは火、季節は夏です。 名誉を守り自己尊重の価値、華やかな明るさを導き、特に女性にとっては美と愛の守り手です。
最後に聖なる山、北は亀が守ります玄武、そのどっしりとした懐に抱かれて物事は成就します。 北は冬、そして水がエレメント、湧水が出で、枯れることなく循環する優美な流れを司ります。
これが風水の四神相応という4つの方位を、それぞれに守る神獣たちとそのテーマです。 陰と陽、木火土金水の五行、風水のベースには古代からの智恵である自然界のサイクルを網羅する宇宙の法則が流れています。 このように風水ではそれぞれの方位に伴って、それぞれのエレメンッが対応しており、四方八方を色彩(光)が見守ってもいるのです。
ベーシックな色の配置としては、北が(白/黒)、東(青)、南(赤)、西(黄)、中央は黄金であり神獣は麒麟(きりん)です。 真ん中は陰陽が回転する中心軸であり、タオ(大極)でもあります。
           『リビング・エナジー』Vol.7(p80)

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なるほど。
東(青)、南(赤)、西(黄)はまさに三原色そのものです。
そして明度にも当たる(白/黒)を、天地の三次元方向ではなく、北として平面に収めたところが、とてもユニークな世界観を展開するきっかけになったのかもしれません。
「中央は黄金であり神獣は麒麟(きりん)」というのも面白いですね。
オーラソーマでもゴールドは「真のオーラ」の色ですものね。
pari 記

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