愛を表す花の鎖は、鉄の鎖よりも強い

愛を表す花の鎖は、鉄の鎖よりも強い
     「オーラソーマとイスラエル」から     武藤悦子
       意識の層はどこまで手繰っても、何らかの場面で満たされているんですね。
それはどこまでたどっても壁画に満たされた洞窟探検にも喩えられるかもしれません。
そしてどの場面の登場人物たちも、みんな幸せを願っている。
不思議ですよね。
これほど誰もが幸せを願っているのに、見つかる画面見つかる画面がすべて幸せを探している人たちの場面なんですから。
そして何より、その洞窟の壁画探検をしている自分もまた幸せを願っているのです。
スピリチュアルな探求というのはこの洞窟探検で幸せを発見した人がいる壁画を探しているようなものかもしれません。
そうやって探していると、いつかその洞窟探検のなかで、あるときその幸せの探し方が違っていることに気がついた誰かが登場する壁画面があったりするのかもしれません。
たしかにイエスは、それまで誰も見つけたことのない幸せの探し方を見つけた人のようです。
「天の王国はあなた方のの中にある」というのですから。
でも、その壁画画面が見つかっても、その登場人物のイエスが言っていることの意味がまた洞窟の壁画探検をしている者には解読できない。
「天の王国はあなた方のの中にある」って、私の中のどこに在るのだろう、と。
そうやって、また別の壁画画面を探す幸せの見つけ方探検をつづけるのかもしれませんね。
こんかいは、それまで遺されていた『旧約聖書』より1000年も古い版の聖書が遺されていた世に言う“死海写本”の発見の地、クムランを訪れた武藤悦子さんのお話からご紹介しましょう。
       —————————————————————— クムラン遺跡と死海写本とエッセネ派 B11、B71、B55
死海のほとりの荒野クムランに人が住みはじめたのが紀元前8世紀頃で、紀元前2世紀の終わりには、クムラン教団(エッセネ派) とよばれるユダヤ教の伝統や習慣を重んじた人々が共同生活をしていたと言われています。
1947 年、近くを歩いていたベドウィン(遊牧民)の少年が、羊を追いかけているうちに偶然にクムランの洞窟で土器に入った巻物を発見しました。 これが有名な『死海写本』の発見です。
壷に納められた600 を超える巻物『死海写本』は、イザヤ書全巻や詩篇を含む旧約聖書や創世記外典などの外典文書、ユダヤ経典のテキストなどが記されていました。
古ヘブライ語、ギリシャ語、アラム語で書かれた巻物は、紀元前2 世紀年頃のものと考えられ、それまで知られていた旧約聖書の写本より、さらに千年も古いものとわかり、20 世紀最大の考古学的発見とされました。 『死海写本』は現在エルサレムのイスラエル博物館にある死海写本館に展示されているので、見学可能です。 クムラン遺跡も訪れることができます。
写本と同時に発見された文書から、当時のエッセネ派の人たちの暮らしぶりもわかっています。 ユダヤ教の敬虔な一派であるエッセネ派の人たちは自給自足で個人の財産を持たない共同財産制で、日常に天使的なエネルギーを呼び込み、色と光でヒーリングを行っていたと言われています。
聖なるものとのつながりを意識し、祈りと浄化、瞑想を日常的に行い、神の名を書く前には必ず浄化をしたとも言われているほど、洗礼と沐浴を大切にしたそうです。
私が訪れたクムラン遺跡は、乾いた荒野であるにも関わらず多くの灌漑用水があり、それには驚かされました。 この遺跡は実際には集会場であり、実際は付近の山の洞穴で生活していたと言われていますから、人々の信仰の厚さと真摯さには胸を打たれるものがありました。
クリアー/ピンクの11 番のボトルは「エッセネボトル1」で、エッセネ派の人はいつも白い服を身にまとい、簡素で敬虔な生活をしていたと言われています。 それがこのボトルにもよく表れています。
B011 Chain of Flowers / Essene Bottle I

やさしいエネルギーを持つこのボトルには「花の鎖」という名前があります。 愛を表す花の鎖は、鉄の鎖よりも強いということなのでしょう。 愛とやさしさは強さです。 タロットカードでは「ストレングス」のカードに対応します。 ライオンを撫でている女性の姿がそこに描かれています。 百獣の王ライオンを手なずけているのは、やさしい女性です。 愛は強さであり、なによりも強いものであるという象徴です。 このボトルの別名はラヴレスキューです。
キリストは、エッセネ派の一員だったという説があります。 このボトルから見ると、それは明らかです。 11 番のボトルのグラウンディングヴァージョンは55 番のクリアー/レッドのキリストで、シェイクカラーはピンクになります。 キリストは、無条件の愛を生きた人です。 71番のボトルもまたエッセネボトル2 であり、どちらのボトルもシェイクすると52 番のレディナダになり、無条件の愛による成長を表します。
『リビング・エナジー』Vol.6(p52-53)

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1947年にクムランの洞窟で土器に入った巻物の『死海写本』を発見したベドウィンの少年が、何世紀も前に『死海写本』を遺した方々よりかならずしも幸せとは言えないように思われる、というのはとても面白いですね。
では、何世紀も前に『死海写本』を遺した方々のほうが、そのベドウィンの少年より幸せだったと言えるのでしょうか。
うーむ、どうでしょうね?
もしかしたら、本当にイエスが言うように、幸せとはそういうところにではなく、「あなた方の中にある」のかもしれませんね。
pari 記

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