興味を持っている人々が本当に聞きたいのは

興味を持っている人々が本当に聞きたいのは
「パーソナルプレゼンテーションコース」より                          廣田雅美
       「わかる」という言葉があります。
ところで「わかる」という言葉が何を指すかは、わかるようでもあり、わからないようでもあります。(^^;)
ある算数の問題の答えが「わかる」という場合は、解答を論理的に推論できたというニュアンスでしょうか。
ある原住民種族の間では、1、2、3、4、5までは数えるけれど、それ以上は「たくさん」という言葉しかない、と聞いたことがあります。
そうなると、2+3が5になることは、わかる可能性がありますが、3+3や、4+4などはもう「たくさん」としか言えないので、誰もそんなことを考えようとはしないでしょう。
「わかる」という言葉には、そういうふにある種の問題意識の解答が判明する、という意味がありますよね。
それはとても理性的というか、左脳的というか、識別できた、推論できた、というニュアンスの「わかる」です。
でも、それとは違った「わかる」の用法もあります。
「うん、わかる、わかる」と言えば、それは、あなたの気持ちは私にもわかる、という意味ですよね。
そういう場合の「わかる」という言葉は、共感できることを意味しているようでもあります。
「わかる」という言葉には色々な側面というかレベルもあって、ある設問に対して、その答がわかるというレベルもあれば、なぜそういう設問が出てきたのか、その理由がわかる、というわかり方もあります。
つまり、かけ離れた意識状態の中から出てきた、かけ離れた問題意識は、それとはまったく別な意識状態の人には、わかりようがありません。
共感の余地がないわけですよね。
ということは、「わかる」ということが起こるためには“わかる主体”と“わかる対象”の間に、ある程度の近縁性が必要だということにはなりそうですね。
つまり、自分がまったく興味をもてないものはわかりようがない、言い換えると、わかる必要がない、というわけです。(*^_^*)
たとえば、オーラソーマというものがどういうものかが「わかる」という場合、それはきっと“自分”に関係があるかないかを判断できる、という意味かもしれませんね。
オーラソーマが今の自分にとって何を意味するのかは「わかった」けど、自分には興味がないというのも、もちろん、ひとつの理解です。(^^;)
でも、それでは、じつは、オーラソーマが何かをわかっていない、と思う別の人もいるかもしれませんが。
まあ、「わかる」という包括的な言葉には、そういう広いニュアンスが一緒くたに含まれているんですよね。
今回はオーラソーマを人にわかりやすく紹介するスキルを磨くPPSコースの講師をなさっている廣田雅美さんの記事をご紹介しましょう。
廣田さんはこの記事で、相手の方が何を知りたがっているのかに焦点を合わせる、コミュニケーションスキルのエッセンスを紹介なさっています。
では、廣田さんの記事「パーソナルプレゼンテーションコース」からそのあたりをご覧ください。
       —————————————————————— 私がオーラソーマを学びはじめた頃、まわりにオーラソーマについて知っている人は、ほとんどいませんでした。
「カラーセラピーって、自分に似合う色を見つける、っていうもの?」
とよく聞かれたものです。
そのとき私は、なんとかオーラソーマのすばらしさを伝えようと、
「そうじゃなくって、オーラソーマというのは、色が上下に分かれているきれいなボトルがあってね、そこから4本のボトルを選ぶと、選んだ人の才能や、向き合う必要があるチャレンジや、これからどうしていきたいのかがわかるの。 そして、そのボトルを身体にぬって使うことができてね……」
「ふ~ん、そうなの。それって占いみたいなもの?」
「う~ん、そうじゃなくって……」(続く)   といったことを何度も説明していたように思います。
たぶん、私も説明された立場なら、同じように反応していたかもしれません。 それでも、その当時はなんとか上手に伝えようと努力していたのです。 でも、 「うまく伝わらない……体験してもらえれば、すぐわかるのに。  オーラソーマをわかりやすく伝えるのは難しい」 と感じていました。
今になってみれば、伝え方のピントがずれているから、肝心なことが伝わらないことがはっきりわかるのですが、このとき、もしPPSコースを受講していたなら、まったく違った説明をしていたでしょう。
「私はプレゼンテーションする機会はないから」と思われている方も、オーラソーマのことを聞かれる機会は、よくあるのではないでしょうか? それが、たまたま出会って話した人でも、よく知っている友達だとしても、
「オーラソーマってなに?」
と聞かれたとき、それはオーラソーマカラーケアシステムを紹介する貴重なプレゼンテーションの機会なのです。
PPSコースを受講された方から、近況のご報告をいただきましたので、ここにご紹介いたします。
「最近、私は“3分間プレゼンテーション”というのを実践しているのです。 それは、どんなときでも出会った方からオーラソーマってなに? と聞かれたときに、3分間で説明するということです。 これが、実際にはいちばん活用する機会があって、しかも説明した方が興味を持ってくださって、コンサルテーションにいらしてくださいました!」
すばらしいプレセンテーションの成功例ですよね!
時間が短いプレゼンテーションというのは、実はいちばん難しいものです。 短い間に、相手の心に響くよう伝えるのですから。 オーラソーマのすばらしさはもちろんですが、きっと彼女の熱意が伝わり、彼女自身が持っているギフトが輝き、それが相手に響いたのだと思います。 このようにたった3分なら、立ち話でも、エレベーターの中でも、ちょっとしたおしゃべりの間でも、相手に負担をかけることなく、プレゼンテーションをすることができます。
オーラソーマに興味を持っている人々が本当に聞きたいのは、システムの説明ではなく、オーラソーマが自分にとってどのように役立つのか、コンサルテーションでなにが得られるのかということなのです。 人それぞれ、価値を見いだす部分は異なるので、ニーズにあわせたメリットを話す必要があります が、それには、自分自身がオーラソーマから受け取ったメリットをもう一度、思い出してみることが助けになります。
            『リビング・エナジー』Vol.6(p26)

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なるほど。
「オーラソーマに興味を持っている人々が本当に聞きたいのは、システムの説明ではなく、オーラソーマが自分にとってどのように役立つのか」ということだというのは、本当にそのとおりでしょうね。
そうか、「わかる」という言葉にはそういうニュアンスもあるんだなぁ。(-_-)
pari 記

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