リンゴは生命のシンボル

リンゴは生命のシンボル  クローディア・ブース
        ご存知のように、キリスト教の根本経典は『聖書(The Bible)』です。
“旧約”と“新約”がありますが、ユダヤ教徒が聖書と言えば『旧約聖書』のことですよね。
歴史的に自分たちの先祖が殺害したイエスの“神の王国”に関する言葉などを、自分たちの『聖書(The Bible)』に収めることはできないでしょう。
一方キリスト教徒たちは、イエスがもたらした言葉を“新しい契約”として認めて、それを含めて『聖書(The Bible)』と言っているわけですよね。
でもモーゼのもたらした“契約”である『旧約聖書』は、ユダヤ教徒とキリスト教徒のどちらにとっても根本経典として含まれています。
多くの西洋人たちにとっては、これは幼児期からの条件づけに含まれている教義ですから、ほぼ無条件的に信じられてきた世界観です。
つまり、創造神話のことです。
世界は“神”によって“創造された”というという概念です。
地球人口の約三分の一の人々がまず無条件に信じているか、あるいは信じられてきた概念です。
もちろん、創造神話の細部はその時々の科学の進展によって、そのままには信じられなくなってきています。
なので原理主義者(ファンダメンタリスト)と呼ばれる方々を除けば、宇宙が今から約六千年前に誕生したなどということを信じている人たちはもういないかもしれません。
でも、それでも、この大宇宙が“神”によって“創造された”というということは、多くの西洋人が無条件に信じているわけです。
その“神”は、段々“人格神”とはほど遠い姿になっていくでしょうが……。
でも、この【創造(Creation)】という言葉は、とても面白いですね。
いま、芸術の世界で「クリエーター(Creater)」という言葉があることをご存知だと思います。
なにか新しいもの、新奇なものを思いついたり、新しい組み合わせを工夫したりして、ひとつの“作品”を仕上げる方たちですよね。
そしてこの方達の仕事も、むろん、“クリエーション(Creation)”なのです。
とても意味深だと思いませんか。(^_-)
では、「神」はどのように宇宙を創造したのでしょうか?
ユダヤ教の根本経典『旧約聖書』の最初に置かれた「創世記」の第一章のなかに、その記述があります。
「神光あれと言給ひければ、光ありき」と。
今回ご紹介するのは、この言葉についての短いコメントです。
ではクシュブ・ドイッチマンの記事「オーラソーマ:光と言葉」に対するクローディア・ブースの短いコメントご紹介しましょう。
       ——————————————————————– リンゴは生命のシンボル
リンゴの5 片の乾いた花弁に注目してください。 半分に切れば、種のための5 つの小区画が見えます。
オーラソーマ 総合情報サイト ブログ-りんごの切り口
ちょうど人間に5 つの付属物(四肢と頭部)、5 本の手指、5本の足指、五感 があるようなものです。 5は人間の数です。 さらにヘブライの象徴では、イヴがアダムを誘惑するのに使った果物と考えられているのはリンゴなのです。
オーラソーマ 総合情報サイト ブログ-誘惑するイブ
クシュブの言葉を読んでいて、内側を外側に、外側を内側に感じていると、柔らかい内側と、堅くてより物質的な外側を持っている珊瑚を思いだします。 これらの言葉を読んでいると、私たちは自分の五感と、世界に広がっている自分の感受性を鋭く意識させられます。
最初に言葉がありました。 それこそが音であり、それが物質を生みだしたと創世記にはあります。 神は私たちを創造することを選びました。 私たちは霊として愛することを学ぶために、このすばらしい惑星の園に、人として生まれました。 私たちを自分としてあらしめ、育み、支え続けてくれるこの愛がなんであるかを学ぶために。 リンゴはその化身を表します。 大地の霊は何ヶ月もかけて、ゆっくりと温かみと水分を与えてエーテルからこの果実を形成しました。 それがどこから生まれたのかは、私たちの存在が魔法であるのと同じ、まさに魔法です。
                 『リビング・エナジー』Vol.6(p130) ——————————————————————–
なるほど。
言葉の力というのは、大きいですね。
特にそれが“神話のシンボル”ともなれば尚更のことです。
最初に“キー・ノート”を打ち出すのが「言葉(=音)」なのですね。
するとその「音」のシンボルを、視覚的なさまざまなシンボルが形象であとづけていくのでしょうか。
それが、“クリエーション(Creation)”というものなのですねぇ……。(-_-)
pari 記

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