そのブルーに話させてください

そのブルーに話させてください 「カラーのヒーリングエネルギー」から                        by リチャード レヴィントン
        だいぶ涼しくなってきましたね。
というか、朝晩ずいぶん冷え込むようになってきました。
今はもう“涼しい”ではなくて、むしろ“寒い”という言葉を使うべきなのかも。(^^;)
今年はインフルエンザが大流行するかもしれない、というような噂も聞こえてくるようです。
いずれにしろ、この季節の変わり目は毎年風邪を引きやすい時期ですから、みなさまもお気をつけくださいね。
ところで今から二十年以上も以前のロンドンで、ひとりのスピリチュアル・ジャーナリストが風邪を引いたような症状で、あるホメオパスの診療所を訪れていました。
ロンドンもずいぶん寒い土地柄みたいですが、こうしてジャーナリストが風邪の心配で普通にホメオパスを訪れるというのですから、そのへんの事情は日本とはずいぶん違うんでしょうね。
いまだに日本では“ホメオパシー(同種療法)”と言えば、代替医療と言うよりは“インチキ医療”としか認知されていないようなところがありますから。
ところで彼が訪れたそのホメオパスですが、どうも彼にお決まりの風邪予防のレメディーを処方することはしなかったようです。
どうやらなにか新しいスキルを身につけたようで、
「あなたの喉はブルーを話そうとしている」というような、妙ちくりんなことを言ったらしいのです。
これじゃ、インチキもいいところですが、なんと驚いたことにそのホメオパスは風邪薬をもらいに行ったそのジャーナリストの症状を治してしまいます。(@_@)
そうなったら、今度は収まらないのはそのスピリチュアル・ジャーナリストの方です。
どうしてもその理由を知りたくてたまらない。(^_-)
こうして、彼はこの探求の道にまっしぐらに突き進むことになるのですが……。
のちに「オーラソーマ」の普及に大きく貢献することになるリチャード・レヴィントンが、はじめてオーラソーマと出合ったときの様子からご紹介しましょう。
        ——————————————————————– ブルーは何を話したがっているのか
最近ロンドンを訪れた際、あるホメオパス(同種療法家)がブルーの色について注目に値することを私に言った。 その時期、私はブルーにとりつかれていたといえる。 私は青いソックスに青いコールテンのズボン、1ダースの青いシャツに青いセーター、そして青いスニーカーを持っていた。 そのうえ青いフレームの眼鏡を買おうかとさえ思っていた。 おまけに夜にはブルーについての夢を見ていたのだ。 そしてまた、私は喉がいたく、軽い咳もあり、風邪をひきかけているようでもあった。
「あなたは風邪をひきかけているのではありません」とそのホメオパスは私に言った。
あなたの喉はブルーを話そうとしているのです」 
彼女はこの不可解な言葉を説明するかわりに、青いマッサージオイルのようなものを私の首にぬり、明るい紺色の球体を自分の喉のあたりにイメージするように言った。
「さあ、そのブルーを通して、それがちょうど窓だと思って」と言いながら彼女は続けた。
そのブルーに話させてください。  そのブルーは何を話したがっているのですか、言ってみてくれますか?」
私には彼女の言っていることがさっぱりわからなかった。 しかしその一時間の間に私の症状は消えてしまっていた。 そのブルーが風邪の初期症状を取り去ったのだろうか?  もし、そうだとしたら、どうやって? 
私は、ホメオパシー、針、フラワーエッセンスといった、ホリスティックヒーリングとして名の知れたたいていのものについてはよく知っていたが、カラーヒーリングについてはほとんど何も知らなかった。 非常に微妙で、すぐに消えてしまうエネルギーである色を使って、身体的症状を癒し、深い心理的変化を引き起こすという考え方は深いところで私の興味をそそった。 そういうことはホリスティックな分野におけるエソテリックな先駆者大英帝国だけのことはある、と私は思った。
いわゆる代替療法においさえも、カラーセラピーは依然断片的なものでしかなく、まだそれほど広く実践されたり理解されているものではなかった。 カラーヒーラーたちはたいてい色のついたスクリーンや色のカード、光の投影、あるいはイメージを使うのが普通で、液体状の色を身体のある部分に施すというのを聞いたのはこれが初めてだった。 このブルーのオイルは、ホメオパスが私に教えてくれたところによると、オーラソーマと呼ばれる新しい包括的なカラーシステムの一部で、1980年代にイギリスで開発され、ヨーロッパやオーストラリアのナチュラルヒーラーの間ではすでに広く使われ効果をあげているとのことだった。 彼女は最近一週間にわたるオーラソーマカラーセラピーの入門セミナーを終えたところであり、彼女は、それは注目に値する、革新的なものだと思うと私に語った。

                 『リビング・エナジー』Vol.1(p10-12) ——————————————————————–
なるほど……。
“ホリスティック医学”という考え方がありますが、ホメオパシーなどはもちろんその考え方の代表格でしょうから、身体の健康と心の健康をさほど区別しないのでしょうね。
イギリスはそういう流れのひとつの中心的存在なのでしょう。心と体をあまり厳密に分割しないその雰囲気は、何やらかえってほっとする感じもありますね。
pari 記
     
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