【黄(Yellow)のイメージ】:『はじめてのオーラソーマ』第376号

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はじめてのオーラソーマ No.376 2023.4.14

みなさん、こんにちは。

えつこです。 

今回も「はじめてのオーラソーマ」をお読みいただき、ありがとうございます。

前回のぱりさんのお話は【B013 新しい時代の変化】でした。

まだお読みでない方は、こちらからご覧くださいね。

 

今回のお話は、【黄(Yellow)のイメージ】です。

ちょっとしたオーラソーマ豆知識ですが、色の名前を呼ぶとき、最初はつい「黄色」と言っていましたが、あるときオーラソーマコースで「オーラソーマはイギリスから来ているものなので英語で呼びましょうね」と教えてもらったことがありました。

それ以来、オーラソーマを伝えるときは黄色ではなく、イエローと言うようになりました。

黄色は、ポケモンやピカチュウ、ほかにもミニオンズやクマのプーさんなど、アニメのキャラクターにも多い色ですね。

オーラソーマの色の言語では、イエローには「喜び」というキーワードがあります。

アニメのキャラクターの色も、どこかユーモアや自分らしさなどにつながっているのかもしれません。

 

さて。

色彩心理学では、黄色にはいろいろな解釈があってびっくりしました。

ポジティブな色として紹介しているものもあれば、ネガティブな色として紹介しているものもあって、「いったいどっちなの?」と、まさしくイエローのテーマである「混乱」状態になってしまいました。

(そんなときはイエローのポマンダーを使って、深刻にならないポジティブさと明晰性をもたらしたいですね)

ヴィッキーさんの書いた唯一の著書『オーラソーマ~奇跡のカラーヒーリング~』では、当時イエローとゴールドの区別があいまいとの訳があります(225頁)

「B08 アヌビス」イエローブルーですが、書籍にはゴールドブルーと書いてあります。

このような文章に触れると、オーラソーマもまもなく40周年を迎えるという歴史を感じるし、またチャクラや色のグラデーションもはっきりと「ここからここまでが黄色」などとわかれているものではないのでしょうね。

そうかと思えば、イエローの言語には「喜び」、ゴールドの言語には「深い喜び」があります。

この違いなどはレベル1で学べるものですが、なかなか奥が深いです。

話は変わって、そういえばヴィッキーさんは「上の色が下のチャクラ(色)を助ける」と語っていました。

 

たとえば、「B04 サンライト」イエロー/ゴールドです。「B04 サンライト」

イエローの第3チャクラのバランスが崩れているときは、上のチャクラの色であるゴールドがその助けになるということです。

(ハートレスキューのB03もブルーとグリーンのコンビネーションなので、この2色がお互いに影響し合っていそうですね)

タロットカードも色で意味を示していることが多く、黄色は太陽やペンタクル(金貨)、カップ、そして背景色などで縁起がいい色を表しています。

太陽がないと植物は育たないし、お金がないと物を買う生活ができないので、黄色と豊かさがつながっているのもわかる気がしますね。

と、あれこれ好きにオーラソーマを語りましたが、それでは今回もぱりさんの色彩心理学を楽しみください。

えつこ

 


色のイメージ:5回目【黄(Yellow)のイメージ】


 

総合情報サイトの「色彩心理学」のページ
は、世間一般の「色彩心理学」的内容をご紹介しています。

総合情報サイトの「色彩心理学」

ひまな折にでも眺めていただければと思います。

もともと夜行性の哺乳動物のなかで
唯一霊長類だけが「色覚」を発達させました。

人間の日中の視力は、もっぱらこの色覚の発達に
支えられています。

このメルマガでは「色のイメージ」については
オーラソーマの見解を中心にご紹介していますが、
「色」についていろいろ資料に触れて学ぶと
世間一般の「色のイメージ」もとてもおもしろいです。

この「はじメル」の偶数号テーマは
「ボトルメッセージ」「色のイメージ」
隔週交互に織り交ぜてご紹介しています。

今回は「色のイメージ」の5回目
【黄(Yellow)のイメージ】をご紹介します。

 

●黄(Yellow)の中核的イメージ

現代の子どもに「黄色は何の色?」と聞けば、
「レモンの色」と答えるかもしれませんね。

でも古来、黄色は

1.「太陽」の色、「光」の色でした。

 白が光の明るさを代表するなら、
 黄色は明るさと暖かさを代表するでしょうか。

ついで黄色は

2.腐食しない「黄金」を連想させる色でした。

 黄金は不死や永遠を意味しました。

そして農耕民族にとって黄色は

3.「実り」「豊穣の大地」「食べ物」の色でした。

かくて黄色の中核的イメージは「明るさ」
「普遍性」「エネルギー」「喜び」「希望」「幸福」
になったのではないでしょうか。

 

●地域的・歴史的イメージ展開

黄色は国や地域で異なる歴史・文化・
宗教などの影響を大きく受けて、
東西でイメージが大きく異なる色です。


○古代エジプト・ギリシャ文化

古代エジプトでは、黄色は金に関連づけられ、
金は不滅で永遠で破壊不能と考えられていました。

古代ヨーロッパのギリシャ文化では
黄色は神官や巫女が身につける色であり、
その流れを引き継いだエーゲ海文明でも、
明るい黄は結婚の永続性を意味するなど、
黄色は高貴で神聖な色でした。

 

○初期のキリスト教教会

初期のキリスト教教会では、

黄色は教皇と王国の黄金の鍵に関連づけられましたが、黄色はイエス・キリストを裏切った弟子ユダの色として確立されます。

そして後に中世では異端審問官の色として使用される遠因を生むのです。

 

○アジアの農耕民の連想

アジアやエジプトでは黄色の
中核的イメージがそのまま根づき、
永遠の豊かさを連想させる色でした。

これら農耕民族の地域では、
「太陽の光」「黄金の色」「豊作の色」という
黄色の中核的イメージがそのまま積み重なり、
大いなる力の神の世界や永遠性、豊かさの象徴性
としての光の色のイメージが保たれています。

 

○アジアの宗教的連想

多くのアジア諸国では、
黄色は幸福、栄光、調和、知恵の色として
見られています。

仏教国では僧侶の衣の色であり、
初期の仏教教団では高僧はサフランで染めた布を
身にまとう決まりで、黄色は大切な色でした。

ヒンドゥー教でも修行者が黄色の衣を
身につける習慣があります。

中国では、明るい黄色が権威の色であり、皇帝とその家族だけが着ることができました。

中国でも仏教寺院を表すようです。

中国には「陰陽五行」という思想体系では黄色は万物の中心、太陽と富の象徴であり、また大地の色として最高権力者の色であり

「木火土金水」の中央に位置する「土」の色です。

木火土金水

日本でも、黄色を王家の色とした沖縄王朝も含め、他での使用を許さない禁色でした。

 

○ヨーロッパ中世以後

緑とともに黄色のイメージが激変したのが
ヨーロッパ中世です。

この時代イエス・キリストを裏切った弟子ユダを
連想させる黄色は、異端審問官の色として使用され、
黄色に、妬み、嫉妬、二枚舌の連想が生まれます。

ここで黄色は、狂気や裏切り、偽善、異端、妬み、
臆病といった負のイメージに変化します。

中世の文献での黄色のイメージは、
男性の色としては豊かさを意味する反面、
女性の場合は幼稚や偽りを意味するのです。


○金貸し・金融・ユダヤの連想

その背景には黄金の豊かさのイメージと、
キリスト教社会が「金貸し」という“卑しい”
仕事をユダヤ人にのみ許したことによる
価値観のねじれの心理があるかもしれません。

黄色は歴史的に
金貸しと金融に関連づけられてきました。

20世紀、ナチス占領下のユダヤ人は
黄色い目印を身に着けることを強制されます。

黄色は黄金(30シェケル)を得るために
イエスを裏切ったとされるユダの色とされ、
絵画ではユダの衣は黄色で表現されていきます。

一方、実際には黄色は当時の
下層庶民が身につける生成り羊毛の色であり、
また、くすんだ黄は糞尿の色にもつながります。

濃い黄色は派手で目立つため、
娼婦など被差別者が着用する色に指定されます。

かくて中世末の紋章協定で、黄色は
「すべての色のなかで最も醜い色」とされるのです。

現在でも英語のイエローは俗語で臆病者を
意味するそうです。


○ルネッサンス以後

ルネッサンスを経て、
緑と同じく黄色のイメージも復権し、
ゴッホやゴーギャンが好んで使う色になります。

ヨーロッパ、北米などの調査では、
黄色は娯楽、優しさ、ユーモア、幸福、自発性
などポジティブな連想がある一方、
嫉妬、嫉妬、貪欲、(米国では臆病)なども
連想させるようです。

イランでは、蒼白、病気、知恵を連想させます。

続きはこちらからご覧ください。

 

 

次回はまた「ボトルメッセージ」
お目にかかりましょう。(^^)/

楽しみにお待ちくださいね。

m(_ _)m

pari 記