はじめてのオーラソーマ No.388 2023.7.7
みなさん、こんにちは。
えつこです。
今回も「はじめてのオーラソーマ」をお読みいただき、ありがとうございます。
今回のお話は、【紫(Violet)のイメージ】です。
1年に一度だけ、織姫と彦星が会える日です。
オーラソーマにはいくつかのカップルのイクイリブリアムがありますが、「B58 オリオン&アンジェリカ」が織姫と彦星に近いでしょうか。
夜をもたらすためのカーテンを引くオリオンと、朝をもたらすためにカーテンを開けるアンジェリカの二人の天使がひとつになったイクイリブリアムです。
シェイクをするとペールバイオレットになります。
不純物を集めてネガテビティを浄化すること。
そして男性性と女性性を統合することで、バイオレットの変容が起こります。
今回のテーマは、バイオレットです。
この季節になると鎌倉ではさまざまな場所で色鮮やかなあじさいを見ることができますが、なかでもブルーとバイオレットのあじさいを見ると、「B44 守護天使」のイクイリブリアムを思い出さずにはいられません。
このバイオレット。
日本だと“紫”という言葉でまとめることが多いですが、イクイリブリアムを見るとバイオレット、ペールバイオレット、パープルとあります。
同じ紫系でもけっこう細かく分類されていますね。
ペールバイオレットはライラックと記載されていることも多く、パープルとは成分が違うと聞いたことがあります。
ライラックは花の名前ですし、パープルとはまた違った趣を感じさせますね。
この「B44 守護天使」は、マイクさんがはじめてイクイリブリアムの誕生に携わったものだそうです。
これまでの「B43 創造性」と比べてみるとグッと流れが変わって、「B44 守護天使」はエレガントで繊細、やさしい感じがします。
あるとき、オーラソーマティーチャーのお友だちがB44を選んだときのエピソードですが、マイクさんより「UFOや地球外生物に会ったことはある?」と聞かれたそうです。
当時はUFOや宇宙人に関連したイクイリブリアムがあるなんて! と驚きましたが、オーラソーマソースブックを見てみると、確かにB44のページにそのことが書かれてありました。
そのような経験をして、おびえたり、混乱している人を「B44 守護天使」は守ってくれる存在。
つまり守護天使のイクイリブリアムなのだそうです。
(オーラソーマソースブックにはこのような内容も記載されているので興味深いです。今ならこのような本は出版されないでしょうね)
少し前までは、フラワーシャワーにもバイオレットとパープルの2色がありました。
たくさんの色目があるフラワーシャワーですが、実はレッドがありません。
ちょっと意外な感じがしますね。
フラワーシャワーはシャンプーとしても、ボディソープとしても全身に使うことができるアイテムのですが、レッドは頭に使うのは向かないと言うことなのでしょうね。
現在はバイオレット1種類となりましたが、こうして見てみると、バイオレットとパープルはずいぶんエネルギーが違うように思います。
みなさまも色のグラデーションを思い浮かべながら、ぱりさんのお話をお読みくださいね。
イメージして読むことは、色への感性をさらに開きます。
えつこ
色のイメージ:8回目【紫(Violet)のイメージ】
総合情報サイトの「色彩心理学」のページ
は、世間一般の「色彩心理学」的内容をご紹介しています。
ひまな折にでも眺めていただければと思います。
このメルマガでは「色のイメージ」については
オーラソーマの見解を中心にご紹介していますが、
「色」についていろいろ資料に触れて学ぶと
世間一般の「色のイメージ」もとてもおもしろいです。
この「はじメル」の偶数号テーマは
「ボトルメッセージ」と「色のイメージ」を
隔週交互に織り交ぜてご紹介しています。
今回は「色のイメージ」の8回目
【紫(Violet)のイメージ】をご紹介します。
★
●紫(Violet)の中核的イメージ
「紫」は赤と青の中間に現れる色ですが、
現代人が身近に体験できる自然の色としては
藤、菖蒲、桔梗など花の色、
ブドウ、ナスなど食べ物の色でしょうか。
しかしそれが紫の中核的イメージの源泉とは
ちょっと思えません。
古代の人たちの印象に残った紫色は?
それはおそらく、朝焼け、夕焼けなど
空の色が目まぐるしく変化するなかで
一瞬現れる、つかの間の儚い色としての
紫色だったのではないでしょうか・・・。
しかし人工色に溢れた現代と違って、
大昔は色はすべて自然現象の現れです。
そんな太古の世界では
紫色に関しては現代人が気づかない
重大な体験があったと思われます。
それは打ち身や内出血による「紫斑」、
そして最期を予告する「死斑」として
人体の表面に一時的に現れる紫色です。
一方は太陽光の変化のなかにつかの間現れ、
他方は血の色の変化のなかに一瞬現れる色です。
おそらく、紫色の原初的イメージは
「神秘性」「不思議さ」「重大性」「不吉」
「不安感」だったのではないでしょうか。
●語源
色名の「ムラサキ」は紫草の和名です。
紫草(花の色は白です)は群生する植物なので
“群(むら)咲き”と呼ばれたようです。
紫を指す英語は「パープル (purple)」と
「ヴァイオレット (violet)」の2つあります。
英語の“purple”は
貝紫(巻き貝の一種)“purpura”を表わす
ラテン語の“purpure”から来ており、
赤味の強い紫(マゼンタ)で日本の京紫に当たります。
ニュートンが定義した虹の7色のうち、
最も短波長側の色の紫は“violet”で、
これは「スミレ」の色ですから青味の強い紫で、
日本語の江戸紫に相当します。
●地域的・歴史的イメージ展開
紫色は不思議で神秘で、ときに不吉、ときに
魔術的なパワーを感じさせる体験だったようです。
紫色は洋の東西で非常に珍重されましたが、
ただこの色を意図的に出すの大変だったようです。
天然の染料が希少で高価だったからです。
古代中国の五行思想では
正色(青、赤、黄、白、黒)を最上とされ、
中間色の紫はそれより下位の五間色の位置でした。
紫を尊んだのは道教のせいで、
南北朝時代に紫の地位は5色の高貴な色とされます。
隋の大業元年(605年)に制定された服色規定で
五品以上の高官に朱か紫の服を着せたそうです。
日本では紫草は昔の技術では栽培が難しく、
「紫色」は高貴で神秘的な色として、
皇族と近縁の者しか着用できない禁色でした。
推古天皇の時代に制定された「冠十二階」
(603年に聖徳太子(厩戸皇子)が制定したとされ、
頭にかぶる冠の色で位階を表示する冠位制度)
の最高階位は紫です。
平安時代に最も好まれた色は紫だそうです。
古代ヨーロッパでは紫色は貝紫(巻き貝の一種)
“purpura”(ラテン語、プールプラ)の分泌液を
使って染められました。
巻貝1個から採取できる粘液はごく微量で、
服1着の染色に巻貝数千~数万個を要するそうです。
中世の地中海では染色目的の巻貝の乱獲が進み、
大航海時代までに巻貝はほぼ絶滅したとか。
カエサルのマントや女王クレオパトラの旗艦の帆がこの貝紫に染められていたことは有名です。
染料の高価さもさることながら、
貝紫の染め物に「力が宿る」と信じられ、
多くの権力者が一般の使用を禁じたようです。
「皇帝の子であること」を示す
「ポルフュロゲネトス(「紫の生れの者」の意)」
という言葉があって、これが英語の慣用句、
“born in the purple”(王家の生まれ)
の語源となっているそうです。
でも色が導く連想は時代によって
どんどん変化していくものですよね。
2021年ジョー・バイデン大統領就任式で
宣誓したカマラ・ハリス副大統領は
「紫色」の衣装を着ていました。
米国では紫色に「忠誠」「目標達成への執念」
などの意味合いがあるのだそうですが、
このところ米国で重要な女性たちが
紫色の衣装で公の場に登場することが多いのは、
紫が民主党の「青」と共和党の「赤」を
ミックスした色だからだと言われます。
これからも地域と時代によって
意味合いは変化を続けていくのでしょうね。
★
次回はまた「ボトルメッセージ」で
お目にかかりましょう。(^^)/
楽しみにお待ちくださいね。
m(_ _)m
pari 記