【ヴァイオレットの色彩心理】:『はじめてのオーラソーマ』第326号

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はじめてのオーラソーマ No.326 2022.4.29

みなさん、こんにちは。

えつこです。 

今回も「はじめてのオーラソーマ」をお読みいただき、ありがとうございます。

前回のぱりさんのお話は【色への反応は進化のなかで獲得(2)】でした。

まだお読みでない方は、こちらからご覧くださいね。

今回のテーマは、【ヴァイオレットの色彩心理】についてです。

イクイリブリアムのなかにはヴァイオレットが含まれたものがたくさんあります。

数えてみると23本もあるので、けっこう多いですね。

そのなかには、上下がヴァイオレットのイクイリブリアム「B16 菫色の衣」があります。「B16 菫色の衣」

“すみれいろ”と読みますが、なんとも美しい名前ですね。

菫色の衣は、訳すと“ヴァイオレット・ローヴ”です。

今回のぱりさんのお話にありますが、紫色をした衣は格式の高い人が着ていた色とのことで、その染料である貝紫が貴重なものだったため富や権力の象徴でもあったそうです。

 

ヴァイオレットは癒しのエネルギーが強く、変化をサポートします。

そして、瞑想のときに使うといいと言われています。

また、「目立たない」という特徴もあるので、誰かに会いたくないときや、ハリーポッターにあったマントをかぶると姿が見えなくなるように、自分の内側にこもっていたいとき(内観するとき)、病み上がりで人目につきたくないとき、授業や役員候補などであてられたくないときなどにもいいですね。

ところで、洋服や小物など、自分がヴァイオレットに惹かれるときはどのようなときでしょうか?

もしかしたら、忙し過ぎてちょっとゆっくりしたいときや、次のステージのための準備をしているときかもしれません。

こんなふうに色の特徴を知っていると、日常のシーンにおいてもうまく色を活用したり、自分に気づいていくことができます。

5月5日(祝木)からスタートするレベル1のコースでは、色についての基本的な知識を学んでいきます。

そして、色とリンクしたプロダクトも自分で選んでいけるようになるので、自分で自分をケアすることもできるようになります。(もちろん、まわりの誰かをケアすることも)

そこで、コマラさんよりレベル1についての新しい動画が届きました。

4分弱の短い動画にギュっとエッセンスが詰まっています。

レベル1が気になっている方は、ぜひご覧くださいね。

えつこ

 


色彩心理学としてのオーラソーマ:

            第25回【ヴァイオレットの色彩心理】


前々回の色彩心理では 「ロイヤルブルー」を取り上げました

さて、今回は「ヴァイオレット」ですね。

●ヴァイオレットの中核的イメージ

「紫」はエネルギッシュな「赤」 冷静な「青」の中間に現れる色で、 いろいろな意味でアンビバレントな 不安定さを暗示する色ですね。

現代人が身近に体験できる自然の色としては藤、菖蒲、桔梗など花の色、 ブドウ、ナスなど食べ物の色でしょうか。

しかしそれが紫の中核的イメージの源泉 ではなさそうです。

古代の人たちの印象に残った紫色は どんな状況で現れたでしょうか?

朝焼けや夕焼けで一瞬だけ空に現れる つかの間の色かもしれません。

しかし、もうひとつ現代人が気づかない 重大な体験があります。

それは打ち身や内出血の一時的紫斑や、 最期を予告する死斑として人体の表面に 一時的に現れる紫色です。

一方は太陽光の変化のなかに、つかのま現れ、 他方は血の色の変化に一瞬現れる色です。

おそらく、紫色の原初的イメージは 「神秘性」「不思議」「重大性」「不吉」 「不安感」といった感じだったのでは。

●ヴァイオレットの歴史的意味合い

紫色は東西で非常に珍重されました。

当時は意図的にこの色みを出すことが とても難しかった(高価についた)ため、 その希少性が大いに関係ありそうです。

日本では紫色は紫草による染色でした。

紫草は昔の技術では栽培が難しく、 「紫色」は高貴で神秘的な色として、 皇族と近縁者しか着用できない禁色になります。

平安時代に最も好まれた色は紫だそうです。

紫式部は最愛の色名を筆名にしたんですね。

それに対して古代ヨーロッパでは 紫色は貝紫(巻き貝の一種)“purpura” (プールプラ)の分泌液を使って染められました。

巻貝1個から採取できる粘液はごく微量で、 服1着を染めるのに巻貝数千~数万個を要したとか。 まあ財力の象徴だったでしょうね。

カエサルのマントや女王クレオパトラの旗艦の帆がこの貝紫に染められていた史実は有名です。

しかし、色の連想というのは時代によって どんどん変化していくものですね。

2021年ジョー・バイデン大統領就任式で 宣誓したカマラ・ハリス副大統領は 「紫色」の衣装を着ていました。

米国では紫色に「忠誠」「目標達成への執念」 などの意味合いがあるそうですが、 最近米国で重要な女性たちが公の場に よく紫色の衣装で登場するのは、 紫が民主党の「青」と共和党の「赤」 ミックスした色だからだと言われます。

●オーラソーマでの「ヴァイオレット」の含意

「ヴァイオレット」は第7チャクラ 頭頂のチャクラの色です。

第1チャクラ:基底部の「レッド」 第2チャクラ:下腹部の「オレンジ」 第3チャクラ:みぞおちあたりの「イエロー」 第4チャクラ:胸の中心「グリーン」 第5チャクラ:喉の「ブルー」
第6チャクラ:「第三の目」「ロイヤルブルー」
第7チャクラ:頭頂の「ヴァイオレット」

古来ヴァイオレット(紫色)は 多くの導師やヒーラーによって 変成を容易にするために用いられてきました。

ヴァイオレットがひとつの生命体のなかで 霊的自己と身体的自己が協力するための 潜在能力を顕在化させる光線だからです。

「天の」意識(1.5のブルー) 「地の」意識(1.5のレッド) 「クラウン チャクラ」と呼ばれる 第7チャクラで出会う地点です。

ヴァイオレットは「頭を天に置いたまま」 「足を大地に接地し」続けるための 真のバランスのためのチャネルです。

オーラソーマはニューエイジのための ツールです。

変成の紫の炎が 過去の思い込みをすべて焼きつくし、 身軽になって、物理次元に入る前の 素の在り方を思い出すことを可能にします。

創造意志による光の全スペクトルを受け入れ、 維持し、方向付ける能力を持つ 意識的潜在力になります。

では個々のレベルで 「ヴァイオレット」のエネルギーの 包含に触れておきますね。

●「ヴァイオレット」エネルギーの音色

【霊体】での響き:

ヴァイオレットの潜在能力は、 身体と魂の間の解決とコミュニケーションです。

可視光線のなかで唯一の高い調和的光線で、 エーテル界より高い波動領域に接近する チャネルを生成する変成法則を利用できるのは この光線しかありません。

ヴァイオレットに対して開くことは、 直感とガイダンスを全面的に信頼すること、 そして信頼に基づいて行動する意志でもあります。

【精神体】での響き:

このチャクラが開いているとき、 個人は心的態度の変容を受け容れ、 たとえ個人的な犠牲を払うことになっても、 大きな目的や必要のために喜んで 正しいことをしようとします。

逆にこの光線で行き詰まっていると、 人はあまりにも熟慮しすぎて、 非現実的なまでに非実践的な「分析麻痺」となり 極端な放心状態に至ることもあるようです。

【感情体】での響き:

ヴァイオレットは精神的平和を促し、 隠された怒りの暴露と治療に役立ちます。

逆にヴァイオレットの問題は、 殉教者のように振る舞う装った苦しみです。

それを癒す成熟と勇気を持たないかぎり、 なんらかの中毒、特にドラッグやアルコールによる 逃避主義者になる可能性があります。

【肉体】での響き:

ヴァイオレットは、頭痛、神経痛、打撲傷、 炎症、活動亢進などにも関連しています。

 

また、次の機会に 別のカラーエネルギーの色彩心理をご紹介しますね。

m(_ _)m

pari 記