セシリアの場合

ヴィッキーさんはすでに早い時点に、彼女が「オーラの飛翔」と呼ぶ現象を見る体験をしていたのですね。

ヴィッキーさんが最初のその体験をしたのは13歳のときだったようです。

セシリアというのは彼女の小学校時代をつうじての親友です。

【学校にいる間中、ほとんどいつも一緒で、席も隣同士なら、遊ぶのも一緒、帰り道も一緒】だったようですから、『赤毛のアン』のアン・シャーリーならさしずめ「bosom friend」(親友ダイアナ・バリーに呈上した言葉)と呼んだ仲でしょうね。


いつからそんな仲になったのかは書かれていませんが、もしかしたらヴィッキーさんが通った小学校は一学年ひとクラスだったのかもしれません。

このセシリアは、ヴィッキーさんが図らずも(そして心ならずも)はじめてのヒーリング提供者となるきっかけを作ってくれた友人です。

それほど大切な友人の病床を見舞ったときの体験ですから、ヴィッキーさんの心にはとても大きな刻印を残したでしょうね。


私が「オーラの飛翔」を初めて目にしたのは、子供のころの親友のセシリアを見舞ったときのことで、当時はもちろん、その病気がどれほど深刻だったか、何も知らされていませんでした。

それまでにも何度か彼女を見舞ってはいましたが、その日、彼女のオーラの色が変わり、いつもの場所からずれているのに気づいたのです

それは、私の意識が夢のなかでのようにふっと変わったほんの短い間のことで、白昼夢とも見紛うものでした
しかし、私のどこかが痛んでいました。
セシリアの場合も、オーラの縁取りは少し青みがかったゴールドでしたが、全体に、柔らかいピンク色が広がっていました

彼女は天使の贈り物であり、地上につかわされた愛のメッセージだったと信じています。

それから2日後、13歳で彼女は亡くなりました

戦時中、死は誰にとっても他人事ではありませんでしたが、そのときのオーラの姿はかなり違ったものでした。

当時私が死に際に立ち合ったのはほとんどがまったく知らない人たちでしたが、ショックを受けた状態と暴力的な死を迎えた場合、オーラが違ったパターン示すということは、特筆に値すると思います。

亡くなるまでの時間が長引いたときには、「飛翔」の際のオーラの変化が起こる前に、その人の真のオーラの色が見えるのです

『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p275-276)


 

【当時私が死に際に立ち合ったのはほとんどがまったく知らない人たちでしたが、ショックを受けた状態と暴力的な死を迎えた場合、オーラが違ったパターン示すということは、特筆に値すると思います】

このような体験をすること自体、まるで全体が配慮してそのお膳立てをしたような、とても特殊なことでしょうね。

pari 記

 

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