「未来は、えらべる!」 バシャール 本田健
もうすでに読まれた方も多くおられるかと思います。
私も数ヶ月前に購入して、何人かの友人から「とてもよかった」という感想を聞きながら、なかなか読めずにいましたが、先日やっと読むことができました。
こういう考え方は、オーラソーマを学ぶ上でも知っておくと役に立つ本、として久しぶりにおすすめの本として紹介したいと思います。
「バシャール」といえば、ずいぶん前に「ワクワクすることをやろう」というメッセージで有名になったチャネリングの本でしたが、それが今回「しわせな小金持」「ユダヤ人大富豪の教え」で有名な本田健氏との対談というところに時代の変化を感じます。
ちょうどバシャールが日本に紹介されたころにオーラソーマも日本に紹介されましたが、その頃は、このようなチャネリングの本やオーラソーマのようなものは、いわゆる「ニューエイジ」ないし「精神世界」の領域に分類されて、その方面に興味を持つのは一部の人たちに限られていました。
しかし、今では経済危機をはじめ、環境破壊、政治体制も含め、これまでのいわゆる現実的な世界の価値観が大きく変わり、これまで信じられてきた資本主義の世界そのものもゆらぎ、これからの未来をどう生きればよいか、ということが問われてきています。
そういった時期に、エササニ星(バシャールの住むオリオン座近くの惑星)からの宇宙人のメッセージがベストセラーになり、そのメッセージが意味あるものとして受け取られるのですから、一般の意識の持ち方もずいぶん変化したものだということを感じます。
最近、オーラソーマでは天使がブームになっていますが、そういう時代の変化も関係しているのかもしれません。
それはともかく、この本にはオーラソーマを学ぶうえで参考になる考え方が多くちりばめられています。
そのいくつかを紹介しましょう。
「運命」とは生まれる前に選択したテーマ・・・
というふうにバシャールは言っています。
オーラソーマでも、ヴィッキーさんは、魂は自分の色を選んで転生してくると言っていますが、同じ考えです。
オーラソーマのボトルでは、1番目のボトルが「生まれる前に選択したテーマ」を表すことになりますね。
バシャールは次のように述べています。
「まず、みなさんが一般的に考えている「運命」とは、私たちからすると、とても限定されたものの見方だと思います。
みなさんはこの地球に生まれると決めたときに、地上ではこんなテーマや考え方を探求してみようということも決めます。
そのとき選択したテーマが「運命」だと私たちは考えます。
魂のレベルでは、自分は地上で「こんなテーマを探求しよう」と決めているので、「こういう種類の人生を歩かなくちゃ」とか「こんな生き方をしないとけない」と感じるのです。
その魂のレベルで決めた道筋をたどっていくことが、私たちが「運命」だと考えているものです。
けれども、ごくごく例外的なケースを除いては、実際に自分がそのルートをどう歩いていくかは、個人の自由意思にまかされています。
したがって、自由意思と運命は、仲良く手をつないでいる関係、ひとつのコインの裏と表です。
片方が成立したら、もう片方が成立しないというのものではありません。
非常にシンプルに置き換えると、「運命とは「何を探求するか」で、自由意思とは「それをどう探求するか」だと言うこともできるでしょう」(63ページ)
オーラソーマで言えば、1番目のボトルの下の色が「何を探求するか」で、上の色が「どう探求していくか」というふうに見ることができるのかもしれません。
ここに続く文章でバシャールが述べていることで興味深いのは、「いま地球に生まれてきている人々に、はっきりと共通している全般的なテーマは、変容やスピリチュアリティ、意識の拡大です。
また暗いものを明るいものに、ネガティブなものをポジティブなものに変容させることも、多くの人にとって明らかに共通する全般的なテーマです」
オーラソーマは、まさにこのテーマを追求しているものなので、そういう意味では、今の地球にとって共通しているテーマを扱う現在に必要なツールだと言えそうです。
もうひとつ、「ワクワクすることをやる」ということに関連して、次の対話を紹介したいと思います。
バシャール: 私たちが、豊かさとは、「自分がやりたいときに、やりたいことをやれる能力がある」ことだと定義しているのも、そんな理由からです。
自分がやりたいときに、やりたいことをやれる能力があれば、あなたは成功しています。マル。おしまい。それ以上何もありません。わかりますか。
本田健: はい。 それに関して、たぶん読者がバシャールに一番聞きたいと思っていることを質問してもいいでしょうか。
とても基本的なことですが、みなさんは、好きなことをどうやって見つけたらいいのか知りたいのではないかと思うんです。
「ワクワクすることをやれ」とバシャールは言います。そうは言っても。。。
バシャール: 毎瞬、毎瞬、ワクワクすることをやってください。 それは、いきなりライフワークや大きなプロジェクトに取り組む選択をするということではありません。
「その瞬間瞬間において、自分に選べる選択肢の中で、一番ワクワクするものを選んでください」と言っているのです。
本田健: ということは、いきなり自分に向いた仕事を探すといった大きいことではなく、ごく日常的なことから好きなことをやっていけばいい、ということですね。
バシャール: そうです。 なぜなら、どんな小さな一歩であれ、自分の情熱、ワクワクから行動すると、それがより多くのワクワクや情熱につながる糸となり、さらに、その糸がどんどん太くなって、情熱が成長し拡大していくからです。
多くの人たちは、「情熱にしたがって生きてください」「ワクワクにしたがって生きてください」というと、何か大きなことをしなければいけないと誤解しています。
そうではなく、その瞬間に与えられている選択肢の中で、自分がもっとも情熱を持てるものをやればいいのです。
そのように行動すれば、自分が情熱を持てる、より多くの対象やチャンスが引き寄せられてきます。
私たちが「ワクワクにしたがって生きることが、すべての問題を解決するオールマイティ キットですよ。それさえあれば、あなたに必要な物はすべて手に入りますよ」と言っているのは、そういう理由なのです」
・・・ここでバシャールが言っていることは、まさにユニティインスティチュートで開催している「天命を生きる」というプログラムで教えているプロセスとも一致しています。
どういうときにワクワクするかというと、それは自分の本質を生きているときです。
ですから「天命を生きる」では「自分の本質」を見いだすプロセスを経て、その自分の本質を生きることで、ほんとうに自分らしく生きるためのものが引き寄せられてくるということを教えています。
https://oshoartunity.com/cgi-bin/booking.cgi?code=100717-19Le_LD1_f
オーラソーマでいうと、1番の下の色の本質を生きるとき、そのひとはワクワクとした人生を生きることができるのでしょうね。
でも自分の好きなこと、ワクワクしたことをしているからといって困難がないわけではありません。
でもワクワクしていることをしているとこには、その困難もチャレンジとして乗り越えることが楽しいものにもなり得ます。
それが2番目のボトルで現れているプロセスでもありますね。
チャレンジは悪いものではなく、それを乗り越えることで自分を強くしてくれるものでもあるのです。
また、バシャールは本田健氏の質問に関連して次のように述べています。
本田健: 世界的に経済が大混乱し、資本主義が崩壊し始め、すべての人が怖れに負けそうないま、バシャールからのメッセージをぜひお願いしたいと思います。
バシャール: 恐れをポジティブな方向に使う必要があります。 ポジティブな方向に使うためには、まず、「怖れを直視する」ことです。 怖れを見ることで、自分がどんなネガティブな観念や定義づけにしがみついているのかを理解できます。 その観念や定義づけが、あなたの夢を阻んでいるのです。
「2010年バージョン夢の叶え方」についてお話ししましょう。 それは、観念の「性質」と「構造」を理解することに尽きます。 ネガティブな観念の構造がわかれば、その観念をどうやれば変えられるかが、あたかも目の前の図表のようにクリアに見えてきます。
・・・ここでバシャールが言っていることも、まさにサトルボディヒーリングの喉のチャクラ「ビリーフ」(信念)に関連して教えていることとも一致しているので驚きました。
オーラソーまで言えばビリーフはブルーの喉のチャクラに関連して見ていくことができます。
怖れはイエローとして表れます。
これらの色が2番目のボトルに表れたときには、自分にはどのような恐れがあるのだろうか、またどのような観念にしがみついているのかを見てみてもいいかもしれませんね。
それらがわかったとき、あなたは自分の色をより生き生きと、ワクワクとして生きることができるようになるということでもありますね。
この本には、ここで紹介したこと以外にも、多くの示唆に富む洞察が含まれています。
ぜひ読んでみられることをお勧めします。
尚 記