運命の法則 幸運の女神と付き合うための15章
幸運の女神とつきあう方法について書かれた本があります。
運命の法則―「好運の女神」と付き合うための15章/天外 伺朗
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天外司朗氏の本は、書店で目にしたものはたいてい読んでいるのですが、この本は、これまでの氏の著作のエッセンスがまとめられているような本で、人生に対するいろいろな示唆や問題提起を得られて、人生を生きる上でとても参考になる本だと思います。
天外司朗氏はソニーでCDを開発、またAIBOの開発責任者だった人で、その体験からの記述なので、とても説得力があります。
村上和夫氏がヒト・レニン遺伝子の暗号解読に成功されたときにも、とても大きな幸運に恵またという話が「生命の暗号」の本にも書かれてありますが、同じようなことは天外司朗氏も何度も大きなプロジェクトの際に体験されていて、そこには運命の法則のようなものがある、ということに気づかれたそうです。
その運命の法則、あるいは幸運の女神を引き寄せる法則というのは、次のようなものです。
「最も真剣に準備した人のところに強運が訪れる。
ただし、人に強制されて準備してもだめであって、内発的動機に基づき、フローの状態で準備しなければならない」
内発的動機というのは、内側から込み上げてくる情熱にまかせ、自分で発想するということですが、このフロー状態というのが、とても瞑想のある状態に似ています。
フロー状態の特徴というのは、次のようです。
1 行為に集中、没頭している
2 浮き浮きした高揚感
3 雑念がほとんどわかない
4 時間感覚の喪失
5 自分自身の感覚を喪失している
6 その場を支配している感覚。自分が有能である感覚
7 周囲との環境との調和感、一体感
天外司朗氏は、「幸運」というのは偶然の産物ではなく、個人やチームが、ある状態に入ることにより意図的に呼べる、ということをいくつかのプロジェクトを推進する中で発見したわけですが、科学技術をおさめ、理性と論理に基づく思考法をしっかり身につけた氏の目から見ても、明らかに偶然性を越えた、奇妙な現象が発生していたわけです。
その現象を考えたときに、物理学を中心とする近代科学では、この奇妙な問題を説明することはできないけれども、天外司朗氏が唯一の拠り所として考えられたのが、ユングの提唱した共時性、シンクロニシティの理論であり、それがチクセントミハイが提唱した「フロー理論」であったわけです。
「運命の法則」というのは、物理的な宇宙の背後に「目に見えない秩序」が潜んでいて、その秩序になんらかの法則性がある、ということです。
そういう目に見えない秩序が、たしかに存在する証拠のひとつが「共時性」だと天外司朗氏は言います。
ですから、そういう日常生活の中での「共時性」、シンクロニシティに気づいていくことによって、自分の運命に気づいていくこともできるし、ひいては幸運の女神と仲良くおつきあいする手がかりもつかめるわけです。
あなたがオーラソーマに出会ったことも、そしてこのブログに出会って、この文章を読んでいることも、そこになんらかのシンクロニシティがあるのかもしれませんね。
尚 記
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