『プリズム・オブ・リラ』

プリズム・オブ・リラ―銀河系宇宙種族の起源を求めて/リサ ロイヤル

¥1,575
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いまで言う“精神世界”というジャンルはそれほど古くからあったわけではありません。

60年代までは、そういう類の本はいわゆる“宗教書”の書棚に紛れて並んでいたものでした。

必ずしも組織宗教に関心があるわけではないといった読者たちが本屋で手に取ることができたのは、いわゆる仏教書のほかには、出口王仁三郎など古神道系の“御神示”、そしてわずかのインドやチベットの聖者たちの翻訳本といった感じだったと思います。

しかしそのころから英語圏ではなにやら大きなうねりが始まっていたんでしょうね。

とても旧来の宗教的枠組みに収まりきらないような情報がどこからか湧いてきていたのだと思います。^^;

その動向をいち早く察知していたのか、当時「たま出版」を創設した瓜谷侑広社長のネズミ色のカバーの本で“精神世界”という言葉をはじめて見た記憶があります。

たまたまそのころ(70年代)の職場が神田の神保町にあったので、毎日昼休みと退社時には本屋を梯子して歩くのが趣味でした。(^^;)

毎日見ていると不思議なもので、書泉グランデや三省堂のお目当ての本棚の前に行くと、一瞬で新しい本はわかったものです。(当たり前ですよね。(*^_^*))

だから和尚の本も最初から目にしていました。

もっとも……なぜかすぐには手に取りませんでしたが……。^^;

でも記憶にあるかぎり、いわゆる“精神世界本”という言葉の意味を実感したのは、90年代に入ってからのことでした。

80年代の末にある種のゲートが開いたとかいうことで『バシャール』が入ってきましたよね。

しかしわたしの場合は『バシャール』を少し後に読んだので、最初に情報の質の明らかな変化を感じたのは、ここでご紹介する『プリズム・オブ・リラ』でした。

“「長年抱き続けてきた疑問を、よくぞ晴らしてくれた!」これが、本書に初めて接したときの私の正直な気持ちだった。”と翻訳者の保科一美さんは「訳者あとがき」を書き出しています。

まったくこの本を初めて読んだときの感動はそのようなものでした。

それまで地球人類に知られていた個々の「神話」や「御神示」から推測される個別の印象とは一段も二段も違った詳細さと具体性がそこにはありました。

そして何よりもチャネラーとスピリチュアルライターの共著であるため、単なるチャネリング本とは異なる包括性と客観性が感じられる記述だったわけです。

共著者の一人リサ・ロイヤルのチャネリング情報を主たる情報源にしながら、その他のチャネラーからの情報や地上の文化人類学や精神世界分野の諸著作をも参考にした推理・洞察の集大成……ということだそうです。

その情報を事実として受け入れるかどうかは別として、宇宙とその存在の謎について、最初から大きな包括的な展望のプロトタイプをはじめて与えられたわけです。

そういうことだったのか……と思いました。(^^;)

まるで、それまで閉じられていたカーテンが一挙に開かれたような感じでした。

永年そういう展望を無意識に求めてきた者にとっては、初めてこの本を手にして一挙に展望が広がったときの痛快感は忘れ難いものでした。

いまのような類似情報が巷に満ちあふれている時代からは、あの(うぶな (^^;))感じはちょっと想像できないかもしれません。

なにより精神衛生上の効果が大きかったのかもしれません。

ちょっと、立ち読みしてみましょうか。

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さて、琴座星人の計画に水を差したシリウス星人は、その後どうなったか。
彼らはこうした「介入」を通じて、エネルギーレベルで地球の進化と結びついた存在となった。
シリウス星人は、あたかも手品師のように、多くの種の袖裏に隠し持つことに長けた種族であった。
そうした彼らの手品の種のひとつが、いま成功裏に展開している。
琴座星人とともに地球人種創造計画に参加していたとき、シリウス星人は人間の細胞の中に、ある種の潜在的なDNA情報を埋め込んだ。
このDNA情報は、人間が霊的に進化し始めたときに起こる波動の上昇によって起動する。
人類が自己認識を深め、第四波動レベルへの移行が(現在まさにこれが起こりつつある)加速されると、このDNA情報が起動される。
いったんこれが起動すると、人類は絡まった糸がほどけるように、これまでの狭い視野から抜け出し、「大いなるすべて」の全容が見え出す。
結局、これが、人類に「命の木」の果実を取って与えるための、シリウス星人のシナリオだったのである。
     『プリズム・オブ・リラ』(p124)
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pari 記

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