「その青いやつ。いくらだい」

「その青いやつ。いくらだい」
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』:「11 大会」から                         ヴィッキー・ウォール
        ヴィッキーさんたちがスブドの国際大会にバランスボトルを持っていったのは、まだバランスボトルが誕生してから2週間ほどしか経っていないころのことです。
誕生に立ち会ったと入っても、それはまるで人の手に教えられるようにだったのです。
これでは、ヴィッキーさんがバランスボトルが何かを知っているはずもありません。
でも、メインの商品である虹の7色レンジのローションといっしょにこのバランスボトルを持って行ったのは、ヴィッキーさん自身がこれを化粧品だと思っていたからでした。
だから、この最初のお披露目であるスブドの世界大会で、もし人に使い方を聞かれたら、化粧品としての使い方を説明するつもりでした。
ところが、ボトルはヴィッキーさんたちの想像を超えて売れていき、しかも買い手は、まるでその使い方を知っているかのようでさえあったのです。
ヴィッキーさんたちも、だんだん経験値を高めていきましたが、でももし自分たちより使い方を知っているような人がいれば、やっぱり気になりますよね。(*^_^*)
実際にそんなお客さんさえいたようなのです。(^^;)
        ——————————————————————– 大会は今がたけなわ、毎日2千人の訪問者が訪れ、まさに人種のるつぼでした。 たくさんのグループが通訳をつけ、ひと言も英語がわからないグループもあり、こんな状況では当然のことながら、かなりのコミュニケーションの混乱を招いていました。
私たちのスタンドは、今や黒山の人だかり、ほとんどが、ボトルの色と美しさに惹かれた女性たちでした。 私は、ある背の高い人に気づきました。 (これは、オーラの色が人よりも高く伸びていることで分かるのです)
その人には集中力が感じられ、どうやら男性のようで、彼はしばらくそこにいて、何かをじっと見ているようでしたが、隙間を縫って姿を消し、それからしばらくしてまた同じところに戻ってくると、やはり物思いにふけっていました。 そんな光景が、お昼までに少なくとも3度はあったのです。
ランチタイムが来ると、私たちは二手に分かれて休憩をとることになり、私は残る方を選びました。 そのとき、巨大な人影がぬっと目の前に現れ、よく見ると、そのオーラには見覚えがありました。 例の男性が、またやって来たのです。
「あれが欲しいんだ」その人は言いました。
「その青いやつ。いくらだい」
値段を言うと、彼は代金を払い、ボトルをジャケットのポケットに入れました。 私は彼が何も聞こうとしないのを不思議に思いもし、また興味もあったので、ちょっと声をかけてみました。
使い方をお聞きになりたいですか
いいや、けっこう。ちゃんとわかってるんでね
彼はそれだけ言うと、さっさとその場を立ち去ろうとしました。 こうなると、私は不思議なばかりでなく、少々いらいらしてきました。 私の愛するボトルの身の上を知りたいと思うのも、当然と言えば当然でしょう。 彼は、そんな私の表情を見て取ったのか、げらげらと笑いだしました。
私の会った人はすてきな人ばかりでしたが、本当にこの人もそのひとりでした。 のちになって分かったのですが、彼は大きな保険会社の外交員で、テントのずっと奥にある巨大なスタンドの責任者だったのです。
「オーケー、それじゃあ教えるとしよう」
彼はおもむろに話しはじめました。
「毎朝、やっかいな質問やら通訳やら何やらのごたごたにかかずらってるうちに、休みを取らなきゃ爆発しそうになってきたんだよ。  そんなときに、うるさい女どもの群がってるこのスタンドを通ったら、何かが奥の方から僕の目を引いたんだ」 (それが、ブルーの「バランス」ボトルでした
「何だか僕のだって感じがしたんだよ。  こう言うと、変に聞こえるだろうがね。  だけどここに立っている間、  平和な感じがすうっとやってくるのが分かったんだ。  それから外に出て、戻ってきてみると、また同じことが起こる。  それで、自分のスタンドに戻ってみたら、状況は同じなんだが、さっきよりずっと落ち着いた気分で、問題も解決できたし、お客までとれたりしてね!  だけど、そのうちに、またプレッシャーがやってきた。  で、ここに逃げてくると、また同じボトル、同じ魅力、同じ効果というわけさ。  三度目に来たとき、思ったよ。  このいまいましい女どもが消えうせたら、あのボトルを買うぞってね!   それで、これをどうするかって?   自分のスタンドに置いて眺めるのさ。  それから、カナダに持って帰ってデスクの上に置いておくんだ」
これが、ブルーの「バランス」の持つ力の、最初の証言でした。 ただ見ているだけで、癒されるのです。 このボトルはのちに、「ピースボトル(平和のボトル)」として知られるようになりました
B002 Peace Bottle
http://aura-soma.co.jp/products/equi/B002.html
      『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p85-87)
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「ピースボトル(平和のボトル)」はこうして身分を明かしたんですね。(-_-)
それにしても、この方の言葉遣い!(@_@))
「うるさい女どもの群がってるこのスタンドを通ったら……」って、この方本当にお客様相手の販売担当の方かしら、と疑わしくなるような。(*^_^*)
こんな言葉づかいをする保険会社の外交員って、いまなら、少なくとも日本ではちょっといないかもしれません。
それとも、時代なのかなぁ、それともお国柄なんでしょうか。(^^;)
pari 記
       
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