大天使ミカエル

大天使ミカエル
「大天使」より  
       オーラソーマというツールは、ユダヤ教のカバラやキリスト教など多く西洋文明の文脈のなかから誕生しています。
ところがこれがわれわれ日本人にはあまり馴染みのある世界ではありません。
たとえば、守護霊と言われると何となくわかるような気がしても、天使と言われるとちょっとぴんとこないというようなことがあったものです。
でも、こういう状況もかなり短期間で変化してしまうものかもしれませんね。
今では、“守護霊”よりは“天使”の方がよく耳にする言葉かもしれませんし。(^^;)
ただ、キリスト教圏の人たちが「天使」という言葉を聞くとき、どのような連想を持っているのかまではわからないものです。
ユダヤ教やキリスト教など「天使」文化のなかには、「大天使」という霊的存在がいるようです。
そして「大天使」という言葉を聞くと、ユダヤ教やキリスト教圏の人たちには一定の文脈が連想されるのでしょう。
そして連想は連想をうみ、物語は新たな物語の種となっていくものです。
ここで紹介されているのは、そのなかでももっとも一般的で基本的な物語なのかもしれませんね。
大天使のトップバッターとして登場するのは「大天使ミカエル」です。
       —————————————————————— 大天使
上方下方を無数の星に取り巻かれた天上の国には4つ開かれた門がある。 第一の門に立つのは手にした剣を高々とかざし、勇気に輝く顔を持つ意気揚々たる大天使。 彼の名はミカエル、純化の天使である。 第二の門に光輝く大天使が現れる。 その唇には優しい笑みが浮かび7つの大輪をつけた百合を手にしている。 彼女は天上の草地に輝く星に囲まれて立つ。 彼女の名はガブリエル、愛の天使である。 第三の門には聖杯を手にし頭上に輝くオーラを頂いた晴れやかな大天使が立っている。 彼の名はラファエル、癒しの天使である。 第四の門には暗い塔やドームを背にして地球を見下ろす大天使がいる。 頭上に光と星の輝きの王冠を戴き、彼の手からは祝福を与える花びらが降り注がれている。彼の名はウリエル、美の天使。
ミカエル ―神なる者―
キリストが裏切りと絶望の毒の流れを身に受けたとき、キリストと共にゲッセマネの園にあり、それらを愛と癒しに変容させたのは大天使ミカエルだった。 この天使の使命は常に純粋性と変容にあった。 彼の最も愛する聖堂はアーサー王の生誕の地にある。 ギド・レネーの傑作「ミカエルとドラゴン」には、倒れた暗いドラゴンの上に勝利を治めた、輝かしい大天使ミカエルが描かれている。 ドラゴンは私達の低次元の魂の実体─動物の魂の不変質の要素─を現わしている。
古代の伝説によれば、神が人間を造られた時、生き物全てに名前をつける様にと人間に命ぜられたという。 しかしこの神命に従って全てに名前がつけられた時、人間だけが名前を持っていなかった。 そこで神は四大天使、ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルをお呼びになり、彼らを宇宙の4つの領域へ人間の名前を探しにいかせた。 彼方の4つの星から4つの聖なる文字が四大天使によってもたらされた。 それから神はミカエルに崇高なスピリットパワーをもって人間の名を口にするように命じた。 そこで神の代弁者として、ミカエルは人間の地上での名前、アダムを宣言した。 このように人間は名前と使命と運命をミカエルを通して受取ったと伝説は伝える
ミカエルは秋分の大天使であり、最後の審判の天使、魂を計る者としても知られている。エジプトでは死者のハートを計るのはアヌビスだった。 この犬、若しくはジャッカルの頭を持った神はエジプトの空で最も重要な星シリウス(犬星)と同一視される。 ペルシャでは、その星はティスター(首領)として知られ、初期のアッカド語ではカシスタ、王子若しくはリーダーを意味する。 ヘブライ語ではサリス(指揮官もしくは王子)となり「星(天使)の王子であり指揮官はミカエルである」 と言う言葉に最も近くなる。 彼の孔雀の羽で飾られた翼はエジプトの女神マートの目を想起させる。 彼女の羽根は人間の心臓と重さ比べるためアヌビスの秤に掛けられた。
大天使ミカエル
中世においてミカエルは「サイコパンプ」、霊魂を冥界に導く者、とされた。 教会はミカエルにマーキュリー神の特質の多くを与えた。 常に丘や小高い山の上に建てられた初期の寺院の廃墟にミカエルを祭った礼拝堂が数多くつくられた。 マーキュリー同様にミカエルも死者を導く者とされた。 ヨーロッパや英国中にある沢山の「ミカエルの塚」はこの古代の原型のパワーを証明している。 もっと昔にはこれらの場所の多くはドラゴンパワーとして知られる地球の力の高まった地点だった。 ミカエルの名声はこのようにしてドラゴンの征圧と結び付けられた。 ダニエル書には世界が再び混乱した時ミカエルが再来すると予言されている。 多くの学者が今世紀こそがミカエルが再び現れる時だと言っている。
        『リビング・エナジー』Vol.2(p65)
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なるほど。
【ミカエルは秋分の大天使であり、最後の審判の天使、魂を計る者としても知られている】……。
これだと日本の仏教的文脈では「閻魔大王」に当たるような感じですね。
ところが西欧文脈では「大天使ミカエル」は【ドラゴンの征圧】とも結び付けられているらしい。
そこに住んでいる人々によって、物語はいろいろの色合いを帯びていくものなのでしょう。
pari 記
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