鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色≪【藍白】あいじろ≫

2012年5月22日に完成した「東京スカイツリー」は、営業開始から5年目を迎え、すっかり東京のシンボルとして、街並みに溶け込んでいます。
東京スカイツリー
永年、電波塔としても観光名所としても、その役割を担ってきた東京タワーに取って代わったスカイツリーは、どのようにして、デザインされたのでしょう。
昭和のよき時代のシンボルとして人気があった東京タワーに、引けを取らないためには、どんな工夫やアイディアが盛り込まれていたのでしょう。
実は、その魅力的な要因のひとつに「日本の色」が関係していたのです。
東京スカイツリーは2006年11月に、基本となるデザインが発表されたのち、2009年2月26日にカラーデザインが公表されました。
日本の伝統美と近未来的デザインの融合をコンセプトに、日本の伝統色である「藍白」をもとにしたオリジナルカラー、「スカイツリーホワイト」が誕生。
ほとんどの部分に、この色を使用することが決まりました。
藍白
「藍白」とは、藍染めのなかで最も薄い色であり、純白より、かすかに青みがかった色です。
完成した東京スカイツリーを見ても、残念ながら目で見てわかるほどの青みではありません。
しかし、青空をバックにしたときに最も映えるのは、この青みがかすかに含まれた「藍白」なのだそうです。
江戸時代に繁栄したものの代表として、藍染めがあげられます。
藍染め
ましてタワーが建っている下町は、職人文化が色濃く受け継がれたところ。
スカイツリーの白色のなかに、ほんの少しの「藍色」を含むことで、日本の伝統美のエッセンスを受け継いだと解釈できるかもしれません。
でも、それ以上に、「スカイツリー」という名前には、青空の「青」のイメージがぴったりです。
東京スカイツリー2
2020年の東京オリンピックのときには、外国からのお客さまが多数、東京スカイツリーにも足を運ぶことでしょう。
近未来的な建築のなかに潜む、古き日本の色が、その魅力を増してくれることを願っています。
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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール 有限会社「カラーズガーデン」代表。 英国オーラソーマ社公認ティーチャー。 栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。 中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間住宅メーカーに勤務。 2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。 2006年より公認ティーチャーとして活動中。 http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
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その他のスケジュールはこちらで確認できます。
http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
色見本参考: http://www.colordic.org/colorsample/2430.html
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