オーラソーマのカウンセラーとなるためのステップ
「オーラソーマのカウンセラーとなるために」より ワドゥダとのインタビュー
スピリチュアルな人間的成長の道として、オーラソーマシステムは葛藤が苦手で美的感受性が繊細な日本人にはとても向いていたようです。
西洋的条件づけに対して用意されたエンカウンター・グループのような、強烈なエゴ同士の相互葛藤を通して浄化に至るような道は、元々日本人には向いていません。
それに引き換え、オーラソーマは色彩や香りという美的感受性に訴える物質をつうじて起こる癒やしや理解による、意識変革のためのシステムといえるでしょう。
日本への導入期に最初にオーラソーマティーチャーとして日本に来たフィリッパ・メリヴェーレは、そのインタビューのなかで「これほどうやうやしく講義を聞いてもらえることは、ありがたくもあり感動も覚えるのですが、その反面、私は実際、もっとたくさんの質問やディスカッションに馴れているのです」と発言していました。
まず理屈で納得しないことには進めないウェスタンたちの間では、オーラソーマの紹介はもっとずっと言語的葛藤を通じて起こるものなのでしょうね。
直接オーラソーマティーチャーではありませんでしたが、独自の人間的成長のセミナーをリードしていたワドゥーダ(現在のリーラ)もまた、オーラソーマが日本に入ってくるについて大きく貢献してくれた方でした。
彼女は、このオーラソーマが日本人にはとても向いたシステムであることを最初から認識していたようです。
そのワドゥーダはオーラソーマのカウンセラーになるための道筋を次のように提案しています。
では「ワドゥダとのインタビュー」から「オーラソーマのカウンセラーとなるためのステップ」について語った部分をご紹介しましょう。
—————————————————————— <オーラソーマのカウンセラーとなるためのステップ> 江谷 では、実際にそのオーラソーマのカウンセラーになりたいと考えている人たちが取るべきステップとして、どういうふうにすればいいか、アドバイスをいただけますか? ワドゥダ まず、当然、オーラソーマの一連のコースを取ることが必要ですね。 それによって必要な知識を学び、躊躇することなくボトルとその意味を読み取り、その知識を使いこなすことができるようになります。 オーラソーマのシステムそのものが多くのテクニックを教えています。 たとえばポマンダーの使い方、クイントエッセンスの使い方など。 それらは、すでにカウンセリングの一部であるわけです。 それから私がお勧めすることは、あなたの直感力を鋭くしてくれるような、そしてクライアントに対するあなたの助言が論理的なマインドからではなく、あなたの内側のどこか奥深くから湧き出てくるような、そんな能力を養ってくれる講習やコースに参加することです。
なぜなら、もしカウンセリングを論理的なマインドから進めようとすると、あなたは何年もカウンセリングについて学ばなければならないからです。 その場合には、日本国内でカウンセリングや人助けのための活動を専門に行っている人たちから学ぶのが良いと思います。
けれども、もし直感に委ねてカウンセリングを行おうとすれば、あなたのセッションはいわゆる正当な、あるいは伝統的といわれるカウンセリングにはならないかもしれません。 けれども何年にもわたるトレーニングを受けなくても、直感からクライアントにヒーリングを起こさせるような助言をすることができるかもしれません。 ですから、自分の直感に対する信頼を高めてくれるようなコースはとても有益です。
次に大切なことは、自分自身で探求することです。 あなたが惹かれる他のセラピストのテクニックを使ってみることです。 それに惹かれたこと自体があなたを正しい方向へと導いてくれているのです。 そして自分自身に効果があって成功したテクニックを、今度は他の人々に試してみます。 「そうだ、このテクニックは私には効果があったわ」というふうに。 そうすることであなたのカウンセラーとしての能力が育っていくことでしょう。 そして同じテクニックが有効に作用する人々を見分けることができるでしょう。
でもそれが効かない人たちもいて、その時あなたはどうしたら良いかわからなくなってしまうと思います。 その時にこそ、あなたは自分の直感を信頼しなければならないのです。 そうすることで、あなたには効果がないかもしれないけれど、そのクライアントには適切な何かが、あなたの中から湧き出てくるということがよくあるのです。 それは言ってみれば、実際に仕事をしながらトレーニングを受けているようなものです。 なぜなら、そのようにしてそれを続けていくことで、ある人に適しているものと別の人に適しているものとがまったく異なっていることが、より明確になっていくからです。 そうなると新しいクライアントがやってきた時に、あなたにはその違いがはっきりとわかり、それぞれのクライアントに対処するスキルや柔軟性が育っていくのです。
『リビング・エナジー』Vol.4(p9) ——————————————————————–
そうですね。
たしかに、自分の個人的体験を応用できる場合はいいですが、それができない場合にこそ、カウンセラーの実力が問われるのかまいませんね。
【その時にこそ、あなたは自分の直感を信頼しなければならないのです。そうすることで、あなたには効果がないかもしれないけれど、そのクライアントには適切な何かが、あなたの中から湧き出てくるということがよくあるのです。】……。
人はひとりひとりまったく違いますものね。
pari 記
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