オーラソーマ:「内なる美容室」

オーラソーマ:「内なる美容室」
「ヌラ・インタビュー」より    ヌラ・クラフト」
       頭の中が情報で一杯になる、そういう状態というものはあります。
元々マインドは、知識や判断、あるいは評価といった、過去の体験を情報として整理しておく人間が生きていくためには必須の仕組みです。
過去の体験とまったく同じプロセスを繰り返さなくてもいいように、将来のためにある程度手続きを簡略化するためのマニュアルの体系ともいえるでしょう。
ところが、この機能だけがあまりに優先されてしまうと、マニュアルを収集すること自体が自己目的化するような事態も起こりえます。
将来、人生を安全に運転するためのマニュアル集めになってしまった人生って、ちょっと道具が人生そのものを乗っ取ってしまったようなところがあります。
たしかに、人生に失敗はつきものですし、何度も同じ失敗を繰り返すのは、できれば避けたいところでしょう。
でも、もし失敗というものを完全に排除したいとなったら、おそらく生きること自体が不可能になってしまうでしょう。
まず、人生を生きる前に、何が成功であり、何が失敗であるかの完全な理解をもたなくてはならないでしょうから。
そんなこと、誰にもできるはずがありません。
やはり、どこかで【起こることを受け容れる】ということがなくてはなりません。
そうでないと、生きることは不可能でしょうね。
今回ヌラのインタビューをご紹介しようと思って、そんなことが頭をよぎりました。
「マインドが知識として学んだことをボトルに当てはめようとし始めると、これ以上オーラソーマについて何も聞きたくないと思った」というんですよね。
なんだか、とてもわかる気がしたんです。
ヌラは早い時代のティーチャーだったこともあって、オーラソーマに関しては全コースをマイク・ブースから教わったそうです。
マイク・ブースは「オーラソーマ」の連想系に関しては専門家中の専門家です。
そのマイク・ブースからオーラソーマの体系を教わることは、とても恵まれたことではありますが、ときにはトゥーマッチになることもあったのではないかと推測されます。
まず、自分で感じさせて欲しい、そういう思いに駆られたときもあったかもしれませんね。
ヌラはマイクについて「彼の持つ強さと英知を素晴らしいと感嘆する一方で、私には彼と同じ方法でオーラソーマを教えることは出来ないと何時も感じていました」と言っています。
では、「ヌラインタビュー」からそのあたりに関連する部分をご紹介します。
       —————————————————————— 「オーラソーマを教えるということ」
イギリスでのコースを終えて、私は学んだことをプーナに持ち帰り、和尚コミューンでオーラソーマを教え始めました。 色についてもっと学び、自分の直感を高めたいという人たちがだんだんと増えていきましたが、私にとって最大のチャレンジは独自の教え方を確立すること、そしてオーラソーマが明かしてくれるものを信頼するということでした。
マイク・ブースは、ファウンデーションコースからティーチャーコースまで、全てのオーラソーマのレベルにおける私のティーチャーでした。 彼の持つ強さと英知を素晴らしいと感嘆する一方で、私には彼と同じ方法でオーラソーマを教えることは出来ないと何時も感じていました。 むしろ、私の内側の女性性が持つ真実をトータルに受け入れ、そこから起こってくることを見つめることが大切なように思われました。 見せかけの知識を全て手放して、内側の知恵に耳を傾け、自分だけではなく全ての人々の内側にある深い叡智に忠実であることは素晴らしい体験でした。 プーナでの始めてのコースを誕生させるに当たっては、共に学び、瞑想をしていた多くの友人たちが助けてくれましたが、その時私は友人たちの洞察にとても素直に耳を傾けることが出来たと思います。
マインドが知識として学んだことをボトルに当てはめようとし始めると、これ以上オーラソーマについて何も聞きたくないと思い、そんな時には自分の内側を空っぽにして安らぐことが出来ずに、ただ学んできた知識や映像に圧倒されてしまうということもありました。 それは私の内側で起こっている統合のプロセスのように思われましたが、それでも時々学んだことを消化する時間が必要でした。
そのような自分自身のプロセスがあったので、初めて教えたオーラソーマのコースはただ知識を伝えるだけではなく、鳥の両翼、男性的なアプローチと女性的なアプローチとが出会う経験と直感に基づいたコースとなりました。 エネルギーが頭に行き過ぎていると感じたときは、内なる我が家に戻り、知恵と直感が自然に涌き出る深い存在と結びつくよう瞑想しました。 それにはポマンダーやクイントエッセンスがとても役に立ちました
和尚コミューンはスピリチュアルな探究者が世界中から集まって出会う場所で、私は世界各国の人々から彼等の国にオーラソーマを紹介するようにと招待されました。
さまざまな土地を旅して、魂の鏡であるオーラソーマの美しさをシェア出来ることは大きな喜びでした。 私はオーラソーマを「内なる美容室」と好んで呼んでいます
            『リビング・エナジー』Vol.5(p111)

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なるほど。
マインドは把握したいのかもしれませんね。
そして、ハートはそれが何かを感じたいのかもしれません。
pari 記

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