食物は固形になった光のエネルギー
「色のエネルギーを身体に取り入れる」 山田三津子
物質は光でできている・・・。
そんなことが言われはじめてからすでに一世紀以上が経つのでしょうか。
アインシュタイン博士が、光電効果について「電磁波が粒子のようにふるまうと解釈できる」と書いたのは1905年の論文でした。
当時大学生だったド・ブロイは、逆に粒子もまた波動のように振舞えるのではないかと発想して、自身の博士論文で提案したのだそうです。
ところが、この論文の提出を受けた教授陣は、その内容を完全に理解できなかったのだそうです。
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教授のひとりがアインシュタインにセカンドオピニオンを求めたところ、「この青年は博士号よりノーベル賞を受けるに値する」との返答を得たという。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ルイ・ド・ブロイ
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そしてアインシュタインのこの予言は、5年後に現実になったのだとか。
こうして、光は粒子でありながら、波動でもあることが学問的に確立したわけです。
この論文で提起された仮説は後にド・ブロイ波(物質波)と呼ばれます。
つまり、物質の個体性は電磁波の振る舞いによる一種の幻像であることが物理学の世界では明らかになったわけです。
といっても、物質の個体的な感覚体験が消えるわけでもありませんよね。
地球が太陽のまわりを回っていることを誰もが知っていても、「東から太陽が昇る」という表現が消えるわけではないように、私たちは昔と同じように個体としての机に触っています。(*^_^*)
でも、実際は、食べ物でもなんでも、すべての物質は光の波動現象なんでしょうね。
料理研究家の山田三津子さんは、食べ物を調理するときに光のエネルギーとしての食材を意識しておられるのだそうです。
そういう世界では、「食物は固形の形をした光」と見なされているのだそうです。
では、山田三津子さんの記事「色のエネルギーを身体に取り入れる」から、そのあたりに触れた部分をご紹介しましょう。
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私たちは毎日、ごく当たり前に食べ物をいただいています。
食事のシーンは、それぞれに目的、意味や意義などがあり、生きる糧となっています。
私の仕事は、おもに新聞や雑誌といったマスコミ媒体で、季節や臨場感を大切に、彩りや盛りつけなどといった見た目を重視したお料理を作ることです。
あるとき、私はオーラソーマシステム(R)を学ぶなかで、カズンズ氏の「レインボーダイエット」・・・虹の食事という理論に出会ったのですが、それはとても衝撃的で感動的でした。
ローフードの第一人者であり、ホリスティック医療の専門医でもあるガブリエル・カズンズ博士は、
「食物は固形になった光のエネルギーであり、身体の中で食物が果たす役割が納得できるように、自然が食物に色をつけている」と言います。
そこでは、光は主要な栄養の一種だと考えられていて、食物を通して身体に影響を与えているということです。
そういう意味で「食物は固形の形をした光」なのです。
食事は、光と色のエネルギーをもっとも直接的に身体に取り入れられる方法であるということ。
そして、取り入れた光と色のエネルギーは、私たちの体内にあるそれぞれのチャクラに影響を与えるだけでなく、身体の機能を活性化させ、さらに精神的にも心理的にも影響を与えます。
そのように考えると、料理を作ることの重要性を感じ、食に関わるすべてのことを全身全霊で受けとめていこうという思いを新たにします。
現在、私は東京サージクリニックという耳鼻咽喉科専門の病院で食事の準備を担当させていただいております。
この病院はホスピタリティ、おもてなしの心をとても重視されていて、理事長の黄川田先生がたまたま病院に置いてあった私の本をご覧になり、術後は匂いや味がわからないであろうということで、見た目だけでも満足できる彩りのよい食事を患者様に提供しようと考えられたのが、出会いのきっかけになりました。
東京サージクリニックは、日帰りで全身麻酔の手術を行う日本でただひとつの病院です。
本来、全身麻酔の手術は数日の入院を要するそうですが、特別な方法で日帰りを可能にしているそうです。
患者様は、前夜21時以降は水だけを摂って、午前中に行われる手術に臨みます。
実際、病院で食事を作りはじめてみると、いろいろなことに気づかされまます。
これまでおおよそ500食ほど作っていますが、「美味しくあること」「味つけはシンプルに素材そのままの自然の色と味を活かす」ことを基本にしています。
食材それぞれには主張する色とエネルギーがあります。
それらの個性をより生かすために、心で食材と会話をしながら楽しく作っています。
さらに自然の恵みを伝えたくて、できるだけ食材のすべてを料理に組み込むようにしています。
また、患者様に合わせた(アレルギーなど)メニューなどは、患者様のお申出によって考えていきます。
カレーの献立にはスタッフの間でも、患者様にも驚かれましたが、美味しく食べていただきました。
カレーのイエローと香りで食欲と元気を与えることができたようです。
そして、実際に感じることができなくても、記憶でもって味わうことができるという発見もありました。
手術のあとで食欲がないと言う患者様も、料理を見て食欲が湧いたり、食事の雰囲気、波動、空気を感じて、空腹を感じる方もいらっしゃいます。
普通は鼻がつまると、匂いや味がわからなくなったりするのですが、彩りを加えることで、匂いはわからなくても、味は感じられるようです。
手術というたいへんな体験のあとに、彩りよくセッティングされた器などに、
料理を盛ったご飯が食べられるということは、患者様にとって癒しになっているようです。
この食事を通して、患者様とスタッフの間で、とてもいい関係性ができています。
看護師さんを通じて、患者様が笑顔ですべて召し上がったというお話を伺うと、こちらまでがとても幸せな気持ちになります。
特別なご飯は記憶に残り、なにかのきっかけで思いだすことがあります。
そんなふうに、いつか思いだしてくださり・・・色の持つ不思議な力を感じていただけたらと思うのです。
『リビング・エナジー』Vol.7(p70-71)
https://artbeing.com/book/LE07.html
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【食事は、光と色のエネルギーをもっとも直接的に身体に取り入れられる方法であるということ】
【取り入れた光と色のエネルギーは、私たちの体内にあるそれぞれのチャクラに影響を与えるだけでなく、身体の機能を活性化させ、さらに精神的にも心理的にも影響を与えます】
生命世界では、すべてがすべてと関わり合っているのですね。
pari 記