カウンセリングとは

カウンセリングとは
         「ラハシャ・インタビュー」から   ラハシャ
       ラハシャ博士の「ハートからのカウンセリング」は、西洋世界で一般的ないわゆるフロイト流の精神分析的なカウンセリングとはとてもちがったものみたいですね。
想像ですが、フロイト流の精神分析的カウンセリングには、正常者が異常者の精神病理を解釈し、その分析に基づいて発想された対処法をカウンセリングとして患者に施すようなイメージがあります。
治療家の位置と患者の位置の間にはいわば絶対的な優劣の差があり、治療は一方的に治療家の知的理解のなかから流れ出すようなイメージです。
またラハシャ博士の説明によると、現在隆盛のNLP(神経言語プログラミング)的手法ともとても違っているらしいです。
というのは、NLP的手法というのも人間の精神の働きの構造的理解に基いて、その理解を操作的に使って望ましい人生を創造していこうとするアプローチなのだそうです。
これらの手法で優勢なのは、人間の心の動きをマインドによって理解し、その理解によってコントロールしようとすることに対する信頼です。
さて、マインドがマインドによる理解によって本当に癒されるだろうか、本当に寛ぎに至れるだろうか、ということですよね。
もしかして、マインドはマインドを超えたものによってしか癒やされることはないのではないでしょうか。
ラハシャ博士の説明を読むと、なんだかそんなふうに思われてきます。
では、「ラハシャ・インタビュー」から、ラハシャ博士が自分の意図する“カウンセリングとは”どのようなものなのかを説明している部分をご紹介しましょう。
        —————————————————————— カウンセリングとは
もし、カウンセリングとは何かということを一言でいうならば、カウンセリングとはクライアントがもっと自分を愛せるように開いていくのを助けることだといえるでしょう。 その自分を愛することのなかで、すべてのものごとが起こります。 ヒーリングが起こり、自由になり、シェアリングもできるようになり、古い心の葛藤がなくなっていきます。
人が愛に開いていくと、ある意味で奇跡的なことが起きてくるのです。 これはあるカウンセリングのコースの中でもあったことですが、ある人が自分の家族の人と葛藤があり、コミニュケーションもあまりとれませんでした。 しかしその人がただ自分自身のハートを開き、もっと深いレベルで感じると、何かがエネルギー的なレベルで変化しました。 すると状況にも変化が現れ、葛藤があったその人とも、もっと愛と理解のあるつながりをもてるようになりました。
カウンセリングはすべてのチャクラに影響を与えます。 ですから自分が受け入れられ、愛の溢れた雰囲気の中でオープンになるときには、すべてが開いていきます。 そして内側の闇に隠れていたものに光があたるようになります。 その結果、自分を愛することができるようになり、創造性、より深い理解、直感へと開いていき、その結果全体性へと開いていきます
このアプローチはとてもユニークなもので、大学で教えられているカウンセリングとは違っています。 そしてたとえばNLP(神経言語プログラミング)のようなアプローチとも違っています。 米国ではNLPやモデリングそしてマニュフェスティングはとても盛んで大きなムーブメントとなっています。 このメソッドというのはマインドの構造を探り、発見した要素を使って自分の望む人生を作るという方法です。 このアプローチを通して自分の人生を美しく創造することが可能ですが、私から見れば、やはりマインドの制限内でのものです。 このメソッドでは行動することに焦点が当たっています。 私が今まで自分で観察し、経験してきたことから言えることは、自分がリラックスし、自分自身を本当に深いところで信頼できれば、自分が求めているものは何でも、実際に可能となる、ということです。 私たちはたいてい、自分が欲しいものは一所懸命がんばって、闘いながら手に入れようとします。 しかし、自分の内側に近づくと、生というものは、実は自分が必要なものは、人生の自然な流れの中で、苦心することなく、いつもちょうどいいタイミングで与えてくれていることに気がつきます。 私もNLPの基本とコミュニケーションのテクニックも教えていますが、それは、もっと愛の中に成長していくという目的のために教えています。
自分がどのように感じているかによって世界が違って見えるということは誰もが経験したことがあるでしょう。 自分が広々と開放的な気持ちで、愛に満ちた感じがする時には、世の中すべてが開放的で愛に溢れた感じに見えます。 その反面、自分が心配事でストレスを感じたり、気持ちが暗かったり、否定的であったりすると、世の中全体もそういうように感じられ、悲惨で、落ち込んだような状態に見えてきます。 ですからカウンセリングというのは、いかに私たちが自分で自分の現実を作っていて、その自分で作った現実の「被害者」に自分がなっているかということを見て、認識していくことでもあります。
                 『リビング・エナジー』Vol.3(p17)
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なるほど。
「自分がどのように感じているかによって世界が違って見える」……これはもう誰も否定できない事実だと思います。
「自分自身を本当に深いところで信頼できれば」すべてが変わってくる……。
本当にそうだろうと思えてきます。
pari 記

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