子供のスピリットを開放する

子供のスピリットを開放する
    「チャイルド・ワークショップ」から   リッキー・ヒルダー
        大宇宙にひとりとして同じ存在がいない、ということは間違いないでしょうね。
宇宙は意識の大海として、絶えず新たな存在たちを波しぶきのように打ち上げながら、飽くことがないのでしょう。
個々の波しぶきたちは、それぞれの“DNA”と“条件づけ”の指示にしたがって、新たに発生しつづける環境に応じてそれぞれの生涯を生きるのでしょう。
また、宇宙はすべて大小様々なサイクルで構成されていると思います。
大は宇宙の誕生と消滅から、小はその中のごくごく小さな生き物の誕生と消滅に至るまで、それこそ無限のサイクルが包含されているでしょうね。
そしてそれぞれの生き物たちは、その定められた生涯のなかで、自らの存続を願ったり、滅亡を恐れたりしているのでしょうか。
でもきっと、大宇宙の内部は、それこそすべてが緊密に織り込まれ関わりあっていて、じつは誰一人としてそこで勝手な生涯を営めるものは存在しないのかもしれませんね。
でもまたきっと、そこでは誰もが、自分が独立して生きているのだと思いこんでいて、いろいろ期待したり、悩んだり、苦しんだりしているのかもしれません。
ここは壮大な意識の“遊び場”、意識の“大実験場”なのかもしれません。
でもそこには、意地悪くそんな実験をしている“誰か”がいるわけでもない。
もしそんな“誰か”がいたとしたら、そんな“誰か”もまた、この壮大な“遊び場”の一点景でしかないでしょうから。
その現れのなかには、じつは“誰”もいない。(*^_^*)
でも、そのなかの永遠の営みとして、個々の生命が誕生し、それを見守り育てる意識たちが現れ、つぎつぎに誕生と消滅を繰り返しているのでは。
立派な行為もあれば、見苦しい行為もあることでしょう。
でもそれもまた、現れの世界の中のひとつの観点、ひとつの文脈、ひとつの物語にすぎないのかもしれませんね。
で、気がついてみれば、やはりそこには子供たちがいて、お母さんたちがいて、先生たちもいるのかもしれませんね。
そんな先生たちの一人、リッキー・ヒルダーさんの「チャイルド・ワークショップ」のなかから、“子供のスピリットを開放する”ことに関する部分をご紹介しましょう。
        ————————————————————— 子供のスピリットを開放する
私のガイダンスはボトルと子供たちの両方、そして両親、教師、保母、誰であれ子供たちを本当に思いやる全ての人々と直接ワークすることです。 これは様々な方法で発展してきました。
一つの方法はボトルをカトリック系、公立両方の小学校に持ち込み、子供たちにシンプルな創造的活動を与えることでした。 私は先ず彼らの一人ひとりがいかにスペシャルで価値のある存在であるかということについて話をし、それぞれユニークなあり方でスペシャルであることを体験させました。 彼らのボトルの選択、クリエイティヴな表現、身体表現、グループダイナミック、全てが物語っています。
ボトルが非常にシンプルでさり気ないやり方で毎日の学校生活の中において子供たちに出会えるのは本当にエキサイティングなことです。 ワークショップで与えられるテクニックと情報とともに、ボトルは微妙に子供たちの生を変容しはじめています
教師向けに開いているワークショップは、子供たちとより良い関係を築くことについてのものです。 私はボトルを使い、子供の行動の背後にあるものについて深まってきた理解に関する情報を彼らに与えます。 私たちは教室の状況に対するより深い洞察が生まれるスペースを作ります。 そして教師たちはこのことが彼らの仕事をサポートし助けると感じています。 子供たちは彼らの「教師を学ぶ」のだと確信するに至りました
私の「子供のスピリットを開放する」ワークショップは大人たちのためのものであり、そこには一人ひとりの子供(私たちの内なる子供を含めて)がユニークでスペシャルな存在であるという共通の信念を持った様々な分野の人々がやってきます。
そして学校における私のワークの背後にある理論と、子供に個人的に、そしてグループとして働きかけるためのシンプルで実際的なテクニックの両方に焦点が当てられます。 ……
                 『リビング・エナジー』Vol.2(p72)
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なるほど。
「子供のスピリットを開放する」……。
そうですよねぇ、もしかしたら子供たち自体は開放されているのかもしれません。
でも、子供たちは開放に飽き飽きしていて、自分探しにとても熱心で、どうしても何かになりたいのかもしれません。(^^;)
そうしたら、そこには色々な物語を伝えてくれる大人たちや先生方がいるのかもしれませんね。
pari 記

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