ことばをもたないコミュニケーションをオーラソーマが
「オーラソーマと出産」より 古賀直子
映画などで、生まれてすぐの馬や牛の赤ちゃんが、懸命に四本の脚を踏ん張って立ち上がる姿を見て、あまりの早さに驚いたことはありませんか?
草食動物の場合は、もともとの生息空間(草原など)でとても弱い立場なので、危険を最小限にするために、すでにかなりのサバイバル能力を備えた状態で誕生してくるようです。
草食動物と比べるとかなり安全な環境で生まれてくる肉食動物の赤ん坊は、もう少しサバイバル能力が低い状態で生まれるのだとか。
しかし、そこへいくと人間の子どもは、はるかに未熟な状態で身体として誕生します。
シュタイナー的な表現によれば、出産時にはまだ肉体の誕生すら完了していない状態らしいです。
なにしろ、肉体の誕生に最初の7年周期が必要だというのですから。
そして人間のドラマを十全に展開するためには、その後エーテル体の誕生、アストラル体の誕生、感情魂の誕生を経て人間の大人になるということのようです。
人間になるということは、まさに大事業ですね。^^;
それだけ一人ひとりの人間が展開するべき可能性が大きいということでしょうか。
助産師の古賀直子さんの観察によれば、出産を控えたお母さんのお腹のなかの子どもも、すでにいろいろなためらいなども持っているのだそうで。
もし、お腹のなかの子どもとコミュニケーションがとれるものなら、そこにはまた別のレベルの会話がありえるのかもしれませんね。
では「オーラソーマと出産」から、古賀さんが感じた両親の期待に対するお腹のなかの子どもの思いに触れてみましょうか。
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湯船にポマンダーを落とすという発想は、黒田さんから「ポマンダーを水に混ぜてエアフレッシュナーのようにして室内にスプレーしたらいいよ」とうかがっていたことからひらめいたんですけれど。
まぁ、最初は、そんなふうにして手探りしながら、じょじょに出産現場でオーラソーマを使うようになってきたんです。
B02のボトルを使って妊婦さんのお腹をマッサージしたりとか・・・こうやって黒田さんから教わった情報を基にしながら、後は自分の直感でどんどんいいと思うものを取り入れていっているわけですね。
http://artbeing.com/aura-soma/equi/B002.html
マッサージ・オイルもリラックスとスティミュレーションをその場に応じて使い分けていますが、ポマンダーを混ぜて使ったりもしています。
赤ちゃんがもっと自分のペースで自分らしく生まれてくることができるようになれば、バーストラウマの癒しといったことを大人になってからやらなくてもすむ分、もっと自分自身のやりたいことにエネルギーを注げるようになってくるのではないかと思うんです。
“トラウマを抱えず生まれてくることでその子の人生のキャパが広がる”っていうか・・・あるいはまた、万が一トラウマ的な体験を経てきたとしても、ほんとうに早い段階でそれを癒すことができるようになれたらいいなぁって・・・。
新生児のからだがまだふわふわで柔らかい段階に、ことばをもたないコミュニケーションを交わせたらいいなぁとか、そういう願いをオーラソーマがサポートしてくれる、そんな感じがしますね。
ひとつ例をあげてみますと「自宅出産するのだから小さな赤ちゃんでいてほしい、お姉ちゃんのように女の子であってほしい、お姉ちゃんのようにへその緒を首に巻き付けたりしないで出てきてほしい」と思っているお母さんとお父さんがいたんですが、でも、実際にお腹のなかにいた子は、男の子で、けっこうでっかくて、首にもへその緒を巻き付けてて、しかも「早く出ておいで」ってせかされてるのに、親の全部の期待を裏切ってしまってるぞと感じている子どもがいるわけです。
お母さんの方は「早くでろー、早くでろー」というサインを送り続けてて、お腹は張っていくんだけれど、“ぼくみたいなのを受け入れてもらえるのかナァ”ってのをずっとやってるんです・・・。
『リビング・エナジー』Vol.5(p92-93)
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【赤ちゃんがもっと自分のペースで自分らしく生まれてくることができるようになれば、バーストラウマの癒しといったことを大人になってからやらなくてもすむ】
たしかに、そういうことはあるかもしれませんね。
でも、人間ってなかなか大変ですよね。(*^_^*)
pari 記