そう簡単に社会には根づきません

そう簡単に社会には根づきません  
「オーラソーマの可能性 ~スパラクーアに出店して~」から  野田幸子
        ヴィッキーさんが復興した「オーラソーマ」という製品は、もっともっと世の中に知られればいいのに、という感じもあります。
しかしその一方で、こんな不思議な製品が、よくもここまで世の中に知られるようになったものだな、という感じが起こるのも事実です。
関わったさまざまの方々の思いと努力を巻き込みながら、この「オーラソーマ」の物語はある意味で既定の歴史を刻んでいるのかもしれませんね。
まるで新しい時代を創るための必須の部品として、できあがっていくジグソーの一翼を担うピース群が最初から用意されていた、としか思えないようなところもあります。
でも、それは今になってから見えてくる観点で、「オーラソーマ」がイギリスで開発され、海外発展していくその出発当初の時点で、自ら関わった方にはまた別の感想が起こるのも当然だと思います。
当初から関わっていた方たちは、自分の内的確信はあったにしても、その当時から現在の様子を知ることはできないわけですから。
当初から最も積極的に日本でのオーラソーマ普及に関わってこられた方たちの感慨も、どうやらそんな不思議感に満たされているようです。
では今回は、表参道にIMA セミナーホールを開設され、現在は東京ドーム天然温泉スパ・ラクーアに「i-makingラクーア店」も出店されている、IMA代表野田幸子さんの記事からの一部をご紹介しましょう。
         ——————————————————————– 1995 年春、初めてひとりでイギリスのオーラソーマセミナーを訪ねたときのことを、このリヴィングエナジーの日本創刊号に寄稿させていただきましたが、そのときのことは今でも鮮明に覚えております。 あれから、もう十数年が経ったのですね。
当初は、とにかく「ひとりでも多くの人にオーラソーマを知っていただきたい」「この美しいボトルをたくさんの方々の目にとめたい」そうしたワクワクする思いだけで邁進していた気がします。
オーラソーマの広がりは、私の期待以上のものがあり、2 層に分かれたイクイリブリアムボトルの輝きは、どんどん人々を魅了していきました。 そしてあるとき、ふと気がつくと、20 代から30 代の女性ならほとんどが、どこかでオーラソーマの名前を聞いたことがある、または2 色のボトルを雑誌などで見たという反応がかえってくるまでに至っていました。
次に私が課題としたことは、オーラソーマを生活の中に実際に取り入れ、色の効果を活用することで、人生をより豊かにする、ということでした。 実際、オーラソーマを学んでも、それだけで終わってしまっている、または活用しきれていないというのが現状だったからです。
オーラソーマカラーケアシステムは、自分の奥深い内面に入っていくため、自分でも気づいていない、ありのままの自分に気づかされることになります。 つまり、自分に与えられたギフト(長所のようなもの)、あるいは見たくない自分までも見ざるを得ないということになります。
これは決して楽なことではありませんが、そこを乗り越えてこそ意識の成長が生まれてくるとも思います。 また当時や現在に至るまで、合理的で便利性を最優先に考えてきた歪みか、このストレスの多い社会の中でヒーリングを求めていたり、バランスを崩している人々を多く見かけるようになり、潜在的にオーラソーマを求めている人が、まだまだたくさんいることを感じていました。
オーラソーマのよさを具体的に生活に取り入れていくよう働きかけなければならないと強く思うようになったのです。
しかし、そう簡単に社会には根づきません。 それどころか、下手をすると、なにか新興宗教の団体のように思われたり、はたまた占いともとられる要素があることは最初から懸念していたことでもありました。
そこで、実際に直接オーラソーマを体験できる場、ご説明できる場を作りたい という思いから、2001 年に表参道にオーラソーマの専門店を開店させ、今日に至るまで多くのオーラソーマファンに愛される店となっていきました。……

                 『リビング・エナジー』Vol.6(p81) ——————————————————————–
なるほど……。
新しい観点が社会に紹介されるとき、そこには色々な摩擦が生じるものでしょうね。
人はいずれにせよ、自分に直面しなければならないのでしょう。
そうやって、時代は少しずつ動いていくのでしょうね。
pari 記

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