ハートは真のコミュニケーションを起こすことができる手段

私たちの惑星地球上には、その影響範囲が空間的にも時間的にも異なる大小さまざまな宗教が生まれては消滅していったのだろうと思います。

歴史上のある時期ある地域において突出した真理を体現した人がいれば、たとえ当人の在世中には広く知られることはなくとも、宗祖の強い影響を受けた弟子や信者たちによってその教えの影響力が広がっていったとしても理解できることです。

そのなかのいくつかは、やがて一世を風靡する大宗教となっていったことでしょう。

しかし、そのいずれも後に大規模な組織宗教として大衆化するころには、信者たちが信じる教えは大なり小なり死んだ言葉の定義(ドグマ)とならざるをえません。

やがて、それは宗祖が体験し伝えた真理とはかけ離れたものになっていったのでしょうね。

そうでなければ、宗祖が伝えた真理のゆえに、その信徒たちが武力をもって互いに戦うというようなことは生じなかったでしょうから。

現在の世界宗教のひとつ、仏教で伝えられてきた小さな経典に「般若心経」という経典があります。

真意はともかく、この経典のなかで一般によく知られた表現に「色即是空 空即是色」という言葉があります。

現象は即ち空であり、

空は即ち現象である。

といったような意味だと伝えられているようです。

「空」という言葉は、ひとつには“空虚”“空っぽ”“実体がない”というニュアンスでしょうが、もうひとつには何ものも包摂する“空間”という意味にもなりそうです。

そんなニュアンスを込めて改めて「色即是空 空即是色」を意訳すると、

現象とは即ち空間であり、(現象として顕れているのは空間だが)

空間とは即ち現象である。(空間は現象として顕れるしかないのだ)

といった意味をも表すとも考えられそうです。

もしかしたら、だいぶ話がトンダのかもしれませんが、今回ご紹介しようと思うマイク・ブース氏がハートについて語った言葉を読んで、なぜかそんな連想が起こったのです。(^^;)

ではインタビュー「オーラソーマとハート」から、マイク・ブース氏が【ハート(heart)】という包摂の空間を表す言葉と【地球(earth)】という物質化のパワーを表す言葉のアナグラムに触れている部分をご紹介しましょう。


このテーマについて考えたとき、私はいつもハート(heart)という言葉の文字と、地球(earth)という言葉の文字との違いからはじめたくなります。
つまり、それらは同じであり、私たちのハートは、地球の存在とつながっているのです。

また、人間の形成過程において、なぜ大脳より前に心臓が先に形成されるのかを、私たちがいかに理解していないか、その価値を知らないのかも興味あることです
心臓の鼓動と、その機能の仕方は非常に神秘的であり、それは知性がけっして理解できないものです。

私たちのシステムの大部分が心臓に依存しているにもかかわらず、私たちはその機能について多くの注意を払っているとはいえません。
それは、単に全身に血液を循環させるポンプではなく、脂肪がまわりについてエネルギーをブロックする可能性のある「なにか」でもありません。

ハートは、人間同士で真のコミュニケーションが起こりうる手段です。

私たちはブルーグリーンを見るとき、空の青さと草原の緑を思います。

緑の自然と青い空は、きわめて基本的であり真実です。
それはグリーンのエネルギー、私たちの内なるスペースとのコミュニケーションなのです。

私たちは、過去に「なにか」を失ってしまいました。
おそらくアトランティスの神話で語られるように、そのとき水没したものは、人類が感情体を意識すること、お互いにハートのコミュニケーションを意識すること、私たちのハートが互いに触れあう方法を意識することでした。


私たちがそれらを自分の意識から閉めだし、ゆるさないとすれば、生きることの質(QOL)において、人生における私たちの表現は、いいものとは言えないでしょう。

オーラソーマシステムのなかには、いろいろなパートがありますが、ハートボトルのリターンジャーニーの「B81」を見ると、もし、私たちがその感じる側面とハートに再び近づくのなら、それが導くのはなんでしょうか? 

私たちが自分自身を受け入れ、他者を受け入れることに近づくこと、それは慈愛であり、親切です。

もし、私たちがあるがままの自分自身を受け入れることができるなら、もし自分の見解として条件づけされた信念を、私たちが超えることができるなら、ピンクのエネルギーが私たちの異なる部分を統合することができます。

ハートの機能の一部は、どのように私たちが自分自身への慈愛を発見するのか、いかに慈愛を世界へと広げるかに関連しています。
慈愛とは真のフィーリングであり、ピンクのエネルギーはまた、私たちが見たくないもの、無視しようとしているものに目覚めることでもあります。


『リビング・エナジー』Vol.9(p4)
マイク・ブース インタビュー「オーラソーマとハート」から



【人間の形成過程において、なぜ大脳より前に心臓が先に形成されるのかを、私たちがいかに理解していないか、その価値を知らないのかも興味あること】

【ハートは、人間同士で真のコミュニケーションが起こりうる手段です】

アトランティスで水没したのはハートのコミュニケーションだったのでしょうか。

不思議ですねぇ。(-_-;)

pari 記

 

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