第2の脳である手をケアすることで・・・(鈴木シュリーラさん)

この惑星の集合意識の一番大きな“縛り”「足りない」という観念だと聞いたことがあります。

そのためこの惑星では、生き延びるためには「足りない資源のなかから奪わなくてはならない」という信念が引き継がれてきたのだと。

これは椅子の奪い合いのような世界観ですから、生きること自体が「生存競争」として理解されるような潜在意識が人類規模で醸成されてきたということなるのでしょう。

ひとつの家族のなかなら、いま在るものをみんなで分かち合えばいいわけですし、足りないものはそう感じたメンバーが自分で工夫して創りだせばいいのでしょうが。

でも、集合意識の大きな枠組みというものは、そのなかで生きているかぎりは自然法則のようなものですから、それを内部から修正していくということは、ほとんど不可能に近いようなことだったのでしょう。

そんなわけで、この惑星では家族以外、あるいは部族以外の相手は基本的に信用できないという状況が、ずいぶん長いこと続いてきているのでしょうね。

そうなると人生は基本的には闘いになるしかないのかもしれません。

誰もが誰もを信用できないなかで、これまで数えきれないほどの多様な民族や集団が、それぞれの伝統文化を紡ぎだし、繁栄と崩壊を続けてきたのでしょう。

その長い人類の苦しみを思うと、ちょっと茫洋とした気持ちになりますね。

今回ご紹介する鈴木シュリーラさんの記事には【人類の集合的無意識のなかにある迫害への恐怖】に触れられている箇所があります。

なかでも放浪の民のジプシーの文化に触れられていました。

ジプシーは文字を持たないそうですが、その歴史のなかで初めて西洋人の文字の文化に触れて詩人となったある女性がいたそうです。

それは鮮烈な美しさと悲しさを秘めた話でしたが、ジプシーと聞いてそんな話が思い出されてしまいました。

では鈴木さんの記事「パーミストリーケアとハート」からご紹介しましょう。


パーミストリー(手相術)は古代インドで生まれ、それが東西に分かれ、東では易などの東洋思想、西では占星術などの西洋思想と結びついて日本に入ってきたといわれています。

古代ギリシャ・アリストテレスの著書に記載があるとも、ルネサンス時代に一般化したともいわれているパーミストリーは、何世紀にもわたり、多くの人々によって培われてきた叡智のひとつです。

オーラソーマプロダクツによるパーミストリーケアは、北ヨーロッパとジプシーの伝統に基づいています。

ジプシーというと、各地を放浪しながら、愛や真実の物語を自分の表現を通して伝えた自由の民。
エジプシャン、そしてトルバドール(吟遊詩人)とのつながりが思いだされます。
それらの人々は歌や踊り、占いなどで生計を立てていたようですが、そこにはパーミストリーも含まれ、特にジプシーの女性が得意としていた占いは、まさしくパーミストリーだったそうです。

民族の違いや宗教上においての迫害や偏見に耐えながらも、自分の真実や伝えたいことをハートから表現し、スピリチュアリティとともに自由に生きようとしたトルバドールの強さは、B17やB38のボトルからも感じることができます。

 

 

https://artbeing.com/aura-soma/equi/B017.html

https://artbeing.com/aura-soma/equi/B038.html

 

現代を生きる私たちのなかにある、自分の真実やスピリチュアリティを生きよう、表現しようとするときに感じる恐怖感、前に出てはいけない、隠れていたいと思う衝動。

もし、人類の集合的無意識のなかにある迫害への恐怖が、それらを起こさせているとしたら、中世ヨーロッパにも行われていた迫害の歴史を、手相術をしていた古い記憶を通して自ら解き放ち、ハートのままに生きることを可能にするのではないか・・・

自分が親しんできたものだからこそ、より容易に解放が起こるのではないだろうか・・・。

パーミストリーケアを伝えるようになって、次第にこのように感じるようになりました。

それは、このケアを受けたり学んだりした後に、自ら表現の道を歩みはじめる方が多いというフィードバックが、東京や地方を問わず、たくさん寄せられるようになったからです。
これは本当に意外なことでした。

第2の脳である手をケアすることで、さまざまな側面が癒されることは予想していましたが、真実とスピリチュアリティを生きる勇気づけになるとは思いもしませんでした。
まさに、過去の恐怖や疎外感から自由になったトルバドールや、エジプシャンたちが活躍する、これからのハートの時代にふさわしいケア、そのひとつがオーラソーマであり、パーミストリーケアであるのかもしれないということを体感しています。

 「パーミストリーケアとハート」より
 『リビング・エナジー』Vol.9(p34-35)



【第二の脳である手をケアすることで、さまざまな側面が癒されることは予想していましたが、真実とスピリチュアリティを生きる勇気づけになるとは思いもしませんでした。】

私たちの体の細胞には様々な悲しみや恐怖が畳み込まれていて、いつか解放されるのを待っているのかもしれませんね。

pari 記