オーラソーマの授業ではまず「色の言語」を学びます。
オーラソーマのシステムはイギリスで生まれたものですが、日本人ならではの感性で「色の言語」をもっと深く探求できると思います。
そのことから連載中のこのコーナーでは、毎回「カラーローズ」のなかの1色を取りあげ、日本の色名や文化、歴史、季節感などと関連づけてご紹介しています。
今回、取りあげる色は、セカンダリーカラーのひとつ「グリーン」です。
グリーンを日本の色名に置き換えると、そのものずばり「緑色」・・あまりにも聞きなれた色名ですが、意外にもその起源は古いものです。
聖徳太子によって制定された「冠位十二階」が、大化三年(六四七)に「十三階」に改められたとき、十一、十二位の衣服の色が緑と記載されています。 この時期、野山に足を踏み入れると見渡すかぎり緑一色の風景です。
いつの時代でも人間にとって、緑は欠かすことのできない大切な色だったに違いありません。
原始の時代から、この色は安全のシンボルでした。
緑がたくさんある場所なら、木陰で休むことができ、自然の恵みがもたらす食べ物があります。
つまり緑は、そこが「安心できる居場所」であることを教えてくれます。
これほど身近にたくさんある色なのに、実は緑色を染めるのは意外に難しいのです。
緑色の天然染料というのは存在せず、一度藍で染めたところに、刈安(かりやす)や黄蘗(きはだ)といった黄色の染料をかけて緑色を作ります。
葉緑素の色素というのは、水に弱く定着しないのだそうです。
どこにでもありそうなのに、実ははかなく、そこにとどめておくのが難しい・・・「安全・安心」という言葉と、なにか通じるものがあるように感じます。
まして、東日本大震災以降の私たちにとって。
緑の語源にはさまざまな説がありますが、「瑞々し(みずみずし)」からきているという説には共感します。
緑色を見ていると、新芽が伸びていくような若々しいエネルギーを感じずにはいられません。
幼児のことを「みどりご」と呼ぶのもうなずけますし、女性の美しい髪を「みどりの黒髪」と言うのも、瑞々しいつややかさを表現する言葉です。
自然がもたらしてくれる緑の恩恵を享受するのに、最適な季節がやってきました。
さあ、次の休日には自然のなかへ出かけましょう。
新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込んで深呼吸。
あなたの胸(ハート)のチャクラにたくさんのグリーンを贈りましょう。
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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール 有限会社「カラーズガーデン」代表。 英国オーラソーマ社公認ティーチャー。 栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。 中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間住宅メーカーに勤務。 2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。 2006年より公認ティーチャーとして活動中。 http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
———————————— 英国オーラソーマアカデミー認定講座 レベル1 日程 2013年5月14日~16日、28日~29日 (火・水・木曜日)全6日間 会場 カラーズガーデン(栃木県宇都宮市清原台) 費用 136,500円 再受講 60,000円(カラーズガーデン以外でレベル1を受講の方) お申込み・お問合わせ カラーズガーデン:c_garden@sea.ucatv.ne.jp TEL:028-667-8006
色見本参考: http://www.colordic.org/colorsample/2109.html http://www.colordic.org/colorsample/2076.html http://www.colordic.org/colorsample/2163.html http://www.colordic.org/colorsample/2141.html
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