鮎沢玲子さんの日本の色で学ぶオーラソーマ ≪ゴールド≫

≪ゴールド≫
私が住んでいる街・宇都宮市は、北関東の栃木県の真んなかにあります。
人口50万人の県庁所在地ですが、市の中心街から車で少し走ると、のどかな田園風景が広がっています。
今の時期は、田圃(たんぼ)の稲刈の真っ最中。 稲がたわわに実った、刈り取り前の田圃は、まるで黄金色の絨毯のようです。
今回は、秋の「実り」「豊かさ」を表す色・・・「ゴールド」を取り上げたいと思います。
オーラソーマの「ゴールド」を、日本の色名にたとえると真っ先に浮かぶのは、先ほども書いたように稲穂を思わせる「黄金色」(こがねいろ)でしょう。

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江戸時代の日本では、お米はお金と同じように、価値を表す単位でした。たとえば「加賀百万石」と言いますが、これは年間百万石(250万俵 約15000t)の米が採れる生産力がある領地、という意味。
各藩の実収入は、年貢米でした。すなわち米=金。 稲が実ったゴールドの秋の景色は、まさに豊かさの象徴でした。

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かつて日本は黄金を多く産出する国でもありました。
京都の金閣寺(正式には「鹿苑寺・舎利殿」)に代表されるような、金を用いた建築物があります。あれは、漆塗りの上に金箔を何層にも張っているそうです。

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現代の私たちが見ても、金色の輝きには圧倒されます。 寺院の「価値」を高め、信仰の対象として「尊敬に値するもの」と印象づけるのが、金の力です。
また、黄金の仏像もあります。背後には光輪が描かれています。 これは「悟り」に到達した存在であり、人間とは比較にならない深遠な「叡智」を宿していることを表現しています。
もっと時を遡れば、古代エジプトのツタンカーメン王の黄金のマスクや、紀元前三千年頃のメソポタミア文明の金の王冠をはじめ、中国でも南アメリカでも、世界中の王家の墓からは、たくさんの金製品が出土しています。
考えてみれば、黄金とは不思議なものです。
土のなかから掘りだされるのに、加工されたときの軽さ、やわらかさ。
美しい形に自在に姿を変え、しかも長い時間を経てもその輝きは「不変」なのです。
まるで私たちが何度転生を繰りかえしても、その中心にあるゴールドのインカネーショナル・スターが、輝きを失わず、本来持っている質も変わらないことと同じように。
今回は、ほかの色名の出る幕がありませんでした。
日本人の文化、歴史、宗教観においても「黄金色」はまさに「ゴールド」そのもの。
これからも、私たち一人ひとりになかにある「ゴールド」に磨きをかけていきたいですね。
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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール 有限会社「カラーズガーデン」代表。 英国オーラソーマ社公認ティーチャー。 栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。 中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間住宅メーカーに勤務。 2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。 2006年より公認ティーチャーとして活動中。 http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
———————————— 英国オーラソーマアカデミー認定講座 レベル2(毎週土・日曜日) 日程 2012年12月1日、2日、8日、9日、15日、16日 会場 カラーズガーデン(栃木県宇都宮市清原台)    ※JR宇都宮駅から送迎致します。 費用 144,000円、再受講は60,000円(税込) お申込み・お問合わせ カラーズガーデン:c_garden@sea.ucatv.ne.jp TEL:028-667-8006
その他のスケジュールはこちらで確認できます。 http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
色見本参考: http://www.colordic.org/colorsample/2238.html
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