ニュー チャイルド

ニューチャイルド (OEJ books)/和尚 ¥2,650 Amazon.co.jp
今回はちょっとこれまでと雰囲気の違う本をご紹介しましょうか。 といっても、地上の通常の常識の範囲には収まらないような本という意味では、これまでご紹介してきた本と、まあ同類の本ですけど。(^^;)
これまでは地球外の情報源からの情報、つまりチャネリング本が多かったですが、今回の本はチャネリング本ではありません。 でも、内容は似たような類(たぐい)かも。(^_-) では、雰囲気が違う……とはどういう意味か? じつは、今回ご紹介しようと思ったのは、教育論なんです。 教育論と言っても、いわゆる専門書というか、こ難しいような本ではありません。 誰が読んでも表面上の意味は簡単に理解できる本です。 と言っても、そこで語られていることを実地に応用できるかどうかとなると、それはまた別の話ですけどね。
教育の専門家ではないのであまり断言はできませんが、何となく、類書は少ないのではないかという気がします。 新しい世界の教育について語った本です。 もしかしたら、この本には類書というのはほとんどないかもしれません。 語り手は、インドの覚者Oshoです。 日本でのみ編まれたこの教育に関する編集本の中で、Oshoは、親と子の関係について、その中でほとんど避けがたいとさえ言える条件づけについて、その条件づけの中でいかに人間の内なる子供(インナー・チャイルド)が破壊されるのか、またその条件づけをここでいかにして断ち切るかについて語っています。 なぜなら教育を変える以外に、その世界を実質的に変える方法は存在しないからです。 その意味では、教育というのはある意味でとても恐ろしいこととも言えますよね。 何しろ、人間の信念の内容そのものを構築するわけですから。
そして教育を受けた子供たちとは、つまりはその社会を作る人間たちということですものね。 その意味では、教育とは“条件づけのバトンタッチのシステム”とも言えますよね。 ほぼすべての教育論は、いかにして“良い教育(良い条件づけ)”を授けるか、ということに関わる論だろうと思います。
でも、Oshoがここで語っていることは、それとはまったく別のことです。 それは、いかにして“条件づけ”をなくせるか、あるいは少くできるか、ということのようです。 つまりOshoは、これまでの地上の教育との断絶を語っているわけです。 ……となると、やはり、難しいですよね。
ある意味で、その負担は一方的に親のほうにかかってくるわけですから。 Oshoはどこかで、人間の解放の中で子供の解放が最後になる、という意味のことを語っていましたけど、それもなるほどと頷かれます。
ちょっと、立ち読みしましょうか。 ——————————————————————–  ――愛する和尚    ……    どうすれば、このような競争心をあおることなく          子供たちが、その子自身の潜在的な可能性を    あますところなく開花させるように    子供の手助けをすることができるのでしょうか?    子供たちが、まったく競争心を持たずに  成長していく手助けをしようと考え始めたとたんに  あなたは間違った道に踏み出している  あなたが何をしようとしているにせよ  子供たちに特定のプログラムを与えることになるからだ  そのプログラムはあなたが与えられたものとは違っている  かもしれない  だがあなたは、やはり子供を条件付けしていることになる  たとえ、この上なく好ましい意図に基づいているとしても    木は、誰かが成長の仕方を教えなくても成長し続ける  動物も植物も、全存在も、何のプログラムも必要としない  根本的には  プログラムを植えつけるという考え方そのものが  隷属を生み出している    そして、人間は何千年もの間  さまざまななのもとに、隷属する人間を生み出してきた  ひとつの呼び方に飽き飽きすると、  すぐに別の呼び方を考えて、名前をつけかえた  その条件づけは、2、3はプログラムの修正がなされ  ところどころに変えられた箇所があっても  根本的なところは何も変わりはしなかった    あなたは「どうすれば?」と  方法論を尋ねている    私に言わせれば  親の役目とは、子供が成長するのを助けることではない  子供は、あなたがいなくても成長する  あなたが果たす役目とは  すでに成長しつつあるものを支えてやり  それに滋養を与えて、手を貸すことだ  指示を与えてもいけないし  理想像を与えてもいけない  子供たちに何が正しく、何が間違っているかを  教えてはならない  子供自身に、それを経験させるようにしなさい    子供たちに対して、あなたにできることはひとつしかない  それは、あなた自身の生を分かちあうことだ  子供たちに、自分もまた  親から条件づけを受けてきたことを話しなさい  特定の理想に従い、特定の制限の中で生きてきたこと  そして、こういった理想や制限のために  すっかり生を無駄にしてしまったことを話しなさい  そして、自分はお前たちの生を損ないたくない  完全に自由でいてほしいと、話しなさい                            (p204-206)
          『ニュー チャイルド』 ——————————————————————–
ふーむ。(-_-;)
これはまた……。(-_-)
これなら、かえって、チャネリング本のほうがわかりやすいかも。(^_-)
pari 記
     
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