ガラクタ捨てれば自分が見える その2

前回の続きです。
ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 (小学館文庫)/カレン・キングストン ¥540 Amazon.co.jp
ガラクタとは、カレン氏の定義によると次の四つのカテゴリーに分けられます。
1)あなたが使わないもの、好きでないもの 2)整理されていない、乱雑なもの 3)狭いスペースに無理に押し込まれたもの 4)未完成のもの、すべて
例えば、1)についていうと、その人とその人の所有物はエネルギーの細い糸で結ばれている、とカレンはいいます。 ですから、家の中が好きなもの、よく利用されているもので満ちていると、その人の人生にも力強いサポートと養分を与えてくれます。 逆に、「ガラクタ」はその人のエネルギーレベルを落とし、長くため込むと影響が大きくなっていきます。 人生にあまり意味のないもの、重要でないものを処分することで、体も心も、そして魂も軽くなっていきます。
2)については、「あなたの家はあなたの内面をそのまま現したものですから、部屋がごちゃごちゃしているのは、あなたの精神もゴチャゴチャしているということ。 外側をきれいに整理することで、あなたの内面もきちんと整理されていくのです」
耳の痛い言葉です。
この本が他の整理本とは異なる深みを与えているのは、「人はなぜガラクタを溜めるのか」という心理的な理由と考察にまで及んでいるところです。
あなたがなぜ過去に「ガラクタ」をため込んできたのかを理解して、クリアリングをし、将来溜めこまないようにしないかぎり、そのパターンは潜在意識深くに埋め込まれ、あなたが意識をするまで人生を支配するでしょう、とカレンは言います。
ものが捨てられないのは、そのものに執着があるからです。
「自己存在価値という執着心」というテーマで、彼女は以下のように述べています。
「ものに執着するもうひとつの理由は、あなた自身の存在価値がそれとかかわっていると感じているからです。 十年前に見に行ったコンサートのチケットの端切れを見て「そうだ、見に行ったんだ」と反芻する。 友人がくれた装飾品を見て、「これをくれるほど私のことを気にかけてくれている友人がいる」と感じるというふうに。 これらのものにかこまれていることによって、自分の存在価値をより確かなものに感じているのでしょう。
。。。。
このような品々を処分するのには、独特の難しさがついてまわります。 あなたがその品物に自分を強烈に投影しているため、それを捨てると自分の一部も捨てるような気持ちになり、友人からのプレゼントだとその人の親切心を捨てているような気分になるのです」

この本は、さまざまな洞察に満ちた言葉が随所に見られます。
「物質的なものはすべて、単なるエネルギーの一時的な形でしかありません。 あなたは家を所有していて、銀行には貯金がたくさんあると思っているかもしれませんが、実際にはあなた自身の体ですら自分のものではありません。 体はこの地球から一時的に借りているもので、用が済んだら自動的にリサイクルされ、あなたなしで違うフォームを与えられるのです。
あなたは魂そのものです。
崇高で永遠なる、破壊されることのない魂。 でも肉体は一時的なもの。
単なる「借りもの」というのが、一番正しいでしょう」

この言葉をもって、この本の紹介を終えたいと思います。
ぜひ読んでみてください。
尚 記
     
Twitterボタン Twitterブログパーツ