タロットとオーラソーマ その10

前回まで、タロットの歴史をライダー・ウエイトタロットまでを見てきました。
今回はそのウエイトのタロット・パックのあと40年ほど後に誕生したクローリーのタロットについて見ていきます。
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このクローリーのタロットは「20世紀のタロットの最高傑作のひとつ」、ウエイト版とは違った意味で「20世紀のオカルト・タロットの歴史におけるひとつのターニングポイントを記したモニュメンタルな作品である」(タロット大全)とされています。
私がはじめてタロットについてマンガラから学んだのも、このクローリーのタロットでした。
その後、オーラソーマでタロットを学んだときには、当時はウエイト版を使用していました。
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そのとき、「どうしてクローリーではなくてウエイト版を使うのか?」「クローリーではだめなのか?」と質問したのを覚えています。
そのときのティーチャーは、「ウエイト版の方がクローリーに比べてシンプルで明るい図柄が多い」という理由を挙げていました。
また「クローリー版を使ってもいいけれども、光の教えであるオーラソーマではウエイト版の方がわかりやすいだろう」とのことでした。
今ではオーラソーマタロットがあるので、どちらのタロットを使えばいいの? というような悩みはなくなりました。
それはともかく、クローリーのタロットですが、クローリーもウエイトと同様、当時のオカルティズムの秘密結社であった「黄金の夜明け団」に属していました。
したがって、諸々の解釈の違いはあるにせよ、基本的にはウエイト版と同じく、黄金の夜明け団と同じオカルトタロットの理論を基礎にしているといえそうです。
このクローリー版は、1944年にそのオリジナルタロットの絵が掲載された「トートの書」と呼ばれるタロットの解説書が、ロンドンとニューヨークで、それぞれ200分の限定版として出版されました。
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その絵はアレイスター・クローリーのディレクションのもと、レディ・フリーダ・ハリスという女性によってタロットの絵柄が描かれました。
その図柄はこれまでの古典的な形態に別れを告げる、これまでの伝統的な制約から解き放たれた斬新で、前衛的なアートともいえる図柄もあり、芸術的にも洗練された趣があります。
その図柄の特徴としては、詳細な占星術のシンボルが付され、タロットと占星術と統合するものとしても位置づけられています。
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以上、タロットの一般的な歴史はこれまでとして、次回からは、オーラソーマのタロットに基づいて、大アルカナのカードとボトルとの対応を見ていきましょう。
参考文献:
タロット大全―歴史から図像まで/伊泉 龍一 ¥4,725 Amazon.co.jp
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