「新しい時間」の発見

「新しい時間」の発見 甦るマヤの預言―人類はなぜ“偽りの時間”の中にいるのか/ホゼ アグエイアス ¥2,310 Amazon.co.jp
1987年(昭和62年)夏(8月6日~17日)、世界中のスピリチュアルな感性の高い人たちを巻き込んだ「ハーモニック・コンバージェンス」という一大イベントが行われました。
この日は大きな「調和の収束」時期に当たっていて、この日に世界各地の聖地にこれを意識した14万4000人が集合できれば、「13の天国と9つの地獄」という“ケツァルコアトルの預言”が成就するというのです。
これは長年マヤ暦を研究してきたアグイエアス夫妻が「9つの地獄」の周期を確実に閉じるために世界中の人びとに呼びかけたものでした。
実際それ以上の多くの人びとがこの呼びかけに応じ、以後2012年12月22日までの26年間の地球上での幾何級数的な波動上昇が決定づけられた、ということでしょうか。
この「ハーモニック・コンバージェンス」を呼びかけた時点では、アグイエアス夫妻はまだ「13の月の暦」を創っていらっしゃらなかったようです。
今回ご紹介する本は、その「13の月の暦」を提唱するに至る“「新しい時間」の発見”そのものの内容を展開している著書です。
夫妻が1989年に発見した「時間の法則」とそれに基づく「新しい時間の考え方や知識」に関する講演を編訳したという本書は、ご夫妻がなぜ「新しい時間」を提案するにいたったのか、その考え方を非常に分かりやすく説明した説得力ある入門書になっています。 とにかく、無条件に面白いです。
あらゆる生物が生物圏の時間リズム13:20を生きているのに対して、地上の人間だけが空間を計る12:60の機械的リズムに乗っ取られ、地球生態系の中で爆発的暴走を始めているという夫妻の議論は、初めて読む者にそれこそ「目から鱗が落ちる」ようなショックを与えると思います。
理由はわからぬながらも、ある種の“正しさ”を本能的に直感せずにはいられません。
ちょっと、立ち読みしましょう。 ——————————————————————–  人間のペースを決めているのが機械であるということを理解しなければなりません。
機械は私たちのスピードよりもどんどん速くなり、私たち人類は機械のスピードに何とか追いつこうと努力します。 私たちは、機械に管理されているのです。
旧約聖書には、「マモン」という強欲な神が登場しますが、今やマモンとは機械時計の心臓を持つ機械の集合体です。 マモンの血液は金銭です。 このマモンの身体(機械と金銭)が地球を支配しているのです。 そして、人類はこの化け物のような機械の神に完全に支配されているだけでなく、その神の生殖器官となっているのです。
なぜなら人類は、機械と金銭というマモンの身体を生み出す役割を担わされているからです。 人類が狂ったように機械を生み出している姿はこの神、地球全体を覆う機械と金銭から見ると、一種の生殖活動なわけです。
そして人間は、機械より速く動くことはできませんから、機械が常に勝利をおさめることになります。 先の図で、機械の増大や加速度が人類の人口増大にどれほど速いスピードで影響を投げかけたかが見て取れます。 これは、とても速い増え方です。 地球規模の人口の急激な増大と機械の増殖という視点から見ると、私たちは今や一種の「生物学的な人口と機械の爆発状態」を体験しているのです。  (p120)

          『「新しい時間」の発見』 ——————————————————————–
ふーむ。(-_-)
夏目漱石の『行人』の一郎が直感した西洋文明の“非人間的な加速”というのは、まさにこれだったのかという感じがしました。
天才たちの直感が、時代を超えて響き合っている感じですね。
pari 記
     
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