ツインタワーのイメージ
「サミュエル102」からの抜粋 マイク・ブース
今回の日本の東日本大震災が世界に与えているショックの大きさは、いわゆる先進国に起きた大惨害という意味では、タイプこそ違えちょっと911のツインタワー崩壊にも似たところがあるかもしれません。
マイク・ブース氏は「B102 サミュエル」を語る言葉の中で、911のツインタワーのイメージに触れています。
このような大きな出来事は大なり小なり、地球上の集合意識にとっての大きな変わり目を表すシンボル的な意味を持つことになるような気がします。
マイクはこの“ツインタワーのイメージ”をタロット大アルカナカード「塔」 http://tinyurl.com/5e99mr のイメージと結びつけていました。
今となってみれば、ニューヨークのツインタワー崩壊は、その後の世界をいわゆる“テロとの闘い”という人為的悪夢に引き入れるための号砲とも言えるものでした。
その意味では、今回の東日本大震災による福島原発の事故は、世界の原発依存に最終的なトドメを刺すためのひとつのシンボル的な意味があるのかもしれませんね。
しかしどんな大災害も、そこには同時にひとつのショック療法的な意味合いが隠されてもいるようです。
“ツインタワーのイメージ”から、マイクはどんな結論を引き出していたでしょうか?
——————————————————————– ボトル16番、94番、102番の3本の関係性も、話の流れの中で面白い部分です。 ルドルフ・シュタイナーは、サミエルをタロット大アルカナカード「塔」に帰属させました。
これによって、サミエルは、オーラソーマにとって、「生命の木」に関わる特別な配置の中で果たす役わりを得たのです。
タロットカード大アルカナ16番の「塔」のカードを見つめてみると、それがあのツインタワーとほとんど同一の存在であることに気づくでしょう。
ニューヨークの知人は、実際の何枚かの映像を私に送ってくれました。 その中では、タワーのてっぺんに何かがぶつかり、人々がタワーから落ちていました。 これらの人々は、私たちが「塔」の中で見ているものと似た状況に置かれています。
見てください――稲光が塔へと落ちる。 塔が裂け、空洞が生まれる。 そして炎が塔の上から燃え上がる――ニューヨークでの事件の映像と「塔」のカードは酷似しています。 CNNやあらゆるテレビ局が、この映像を世界中に放映しました。 その日、何百万人もの人々がテレビの前でこれを見ていました。 この映像は、人間の意識内で何ものより古いイメージのひとつです。 これらは、根本的な意識のイメージです。 誰もがこれをテレビで見ていました。
――飛行機の衝突によってタワーに空洞ができる、タワーの屋上から炎が燃え上がり、人々がタワーから落ちていく――これは何を物語っているのでしょうか?
ボトル16の意味を読み取ると、私たちはそれを、回心(metanoia)、実存の変化と呼びます。 単なるマインドの変化、思考の変化、信念体系上の変化ではありません。
この回心(metanoia)とは、実存の中での変化を意味します。 あの映像、イメージを見つめる時、私たちには何が要求されているのでしょうか? 私たちが現実に要求されているのは、実存を変化させることです。 物事の考え方や、感じ方、あるいは世界の見方を変えるだけではなく、自分の実存を変化させることです。
どうやってそれを行なえばいいのでしょうか? どうやってそこへ向かえばいいのでしょうか?
信念体系や理想において、あるいは物事の考え方において、私たちが内側で何かを落とした後で、この実存の変化は起こります。 それは、頭脳からの、考え方に基づくような方法にはなりえません。 瞑想的なアプローチを通した時にだけ、実存の変化へ達することができると、私はとらえています。
言い換えれば、見通す目を得た人、聴く耳を得た人は、より深い瞑想へと向かうことが求められているのです。 これこそが、あのイメージが伝えていることです。 あのタワ「塔」ーを見つめた時、あなたは、その意味がわかるでしょう。
『リビング・エナジー』Vol.5(p108) ——————————————————————–
なるほど。
大災害のショックには、人間の“サバイバル脳”とも言える大脳の範囲を突破して、ある種のメッセージを人類に届けるための手段といった側面があるのかもしれませんね。
しかしまた、今回の大震災には、人為災害も何もかも包含した大きな必然の流れみたいなものも感じてしまうのですが……。
pari 記
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