スパギリック・テインクチャーは、いまではオーラソーマ主要製品(イクイリブリアム、ポマンダー、クイントエッセンス)の生命線とも言える核心部分の技術です。
この技術によって、クリスタルなど地球の鉱物圏のエネルギー波動が、直接人間に働きかけられる活性化された状態で安定的にオーラソーマ製品に固定されています。
それほど重要な技術ですが、このスパギリック・テインクチャーについては、「リヴィングエナジー」にもあまり情報がありません。
それはこの技術の中核を担っていたスイス「オーロラ」社主のルーテイ氏が、オーラソーマにこの技術を引き継ぐと間もなく、その役割を終えたかのように他界されてしまったからです。
現在ルーテイ氏の後継者たちの協力によってスイスの「オーロラ社」で、オーラソーマとAEOSのために30種類のスパギリック・テインクチャーが製造されているそうです。
そんなわけでスパギリック・テインクチャーについては、生前のルーテイ氏に直接質問したこのクシュブ・ドイッチマンさんのインタビュー記事は唯一の貴重な一次資料です。
読んでいても、一瞬中世の錬金術師の時代に回帰するような雰囲気があります。
ではクシュブ・ドイッチマンさんの記事「オーラソーマ:科学の舞台裏で 錬金術のマスター、ヨーゼフ・ルーテイと『オーロラ社』」から、その雰囲気を味わっていただきましょう。
スパギリック・テインクチャーは、スイスの「オーロラ」社の主としてルーテイ氏と呼ばれる人物によって製造され、2002年9月以降、オーラソーマカラーケアシステム(R)のプロダクトであるイクイリブリアム、ポマンダー、クイントエッセンスにはスパギリック・テインクチャーが含まれています。
大地の鉱物の周波数が直接人間のエネルギー場や精神に影響できるように、地球圏の鉱物が新しい形態に変容されているのです。
スパギリックとは、「分離し、結合する」を意味するギリシャ語から取られています。
スパギリックこそが錬金術の、そしてセラピー的実践ワークにおける錬金術的経験の結果生まれたものなのです。
現代における錬金術師というものについて、私にはまったくなんの知識もありませんでした。
しかし、それでも8月20日の朝8時に、ルーテイ氏が施設の扉を開けて私を迎えてくれたとき、とても驚いたのです。
白衣を着て、入念に頭髪を分け、眼鏡をかけて現れた彼は、一見薬剤師か化学者のようでした・・・しかし、それは彼の日から最初の言葉が出てくるまでのことでした。
私は、まず「エツセンスとテインクチャーとの違いとは正確にはなんですか?」という質問からはじめました。
ルーテイ氏は、彼の蔵書から一冊の古文献を取りだして見せてくれました。
それはヤコブ・ベーメという中世の錬金術師の著作でしたが、
画像出典:Wikipedia
こでたちまち時間の回帰が起こり、私はいつの間にか中世の実験室に、そして同時に錬金術の学校のなかにいたのです。
そこにいた生徒は二人だけで、ボーゲル婦人という彼の内弟子の若い女性と私だけでした。
その間ルーテイ氏は、時々その古い文献のあちこちのページを指さしながら答えていました。
「エッセンスというのは・・・すべてのものにとっての第一要因です。
あらゆる生命をもった存在において、命はそこから生まれます。
しかし、そのエッセンスもまた源から生じており、エツセンスとは雨のようなものなのです。
そこからふさわしいスピリットが進化します」
ルーテイ氏は、コーヒーメーカーかなにかの家電製品の使い方のように、ごく気楽に説明していきます。
「しかし、テインクチャーというのは、不純物から純粋物を分離抽出したものです。
あらゆるスピリットは、これを受け継いでいて、エツセンスをその最高の可能性へともたらします。
つまり、エッセンスとはまだ洗練の必要があるもので、錬金術の過程ではそれははじまりであり、未完成のものなのです。
ブドウ酒はエッセンスです。
圧搾され、発酵しています。
ティンクチャーはつねに3つの力からなります。
ひとつは男性性、ひとつは女性性、そしてこの2つが第3の可能性を生みだします。
それが錬金術的結婚です。
この結婚から、クイントエッセンスが生まれます。
つまり新しい人間の誕生です」
まさにインターミデイエイトコースの情報のとおり、
「ティンクチャーは超自然的なものです。
だから自然法則を超越しています」
と彼はまたつけ加えます。
「オーラソーマ:科学の舞台裏で 錬金術のマスター、ヨーゼフ・ルーテイと『オーロラ社』」より
『リビング・エナジー』Vol.7(p4)
【エッセンスというのは・・・すべてのものにとっての第一要因です。
あらゆる生命をもった存在において、命はそこから生まれます。
しかし、そのエッセンスもまた源から生じており、エツセンスとは雨のようなものなのです。
そこからふさわしいスピリットが進化します】
なるほど。
もし生命の進化というものがありえるのだとしたら、そういうものなのかもしれませんね。
pari 記