ルドルフ・シュタイナーの「天使と人間」その2

オーラソーマでは94番の大天使ミカエルからはじまって、昨年末に108番の大天使ジャミエルが誕生しました。
そしてマスターセットがあるように、大天使セットというのもあります。 http://aura-soma.co.jp/products/equi/specialset/angel.html
そこで、そもそも天使や大天使とはいったい何ですか? という質問も多くあります。
というのも、今でこそ天使ブームになっているようですが、そういう存在は日本ではあまりなじみがなく、もともとはユダヤ教やキリスト教などの聖典や外典に根拠のある存在でもあるからで、西洋人にとってはある程度はわかる概念なのかもしれませんが、日本人にはつい最近までそれほどなじみがありませんでした。
天使は通常は目に見えない存在ですが、でも実際に天使を見たり、会ったり、お話をしたり、メッセージを受けたり、助けてもらったりという話は枚挙にいとまがありませんし、西洋にも日本にもそれに関する本が数多く存在します。
私も実際、天使のお話で有名な中森じゅあんさんに直接お会いして、オーラソーマ機関誌「リヴィングエナジー5号」でインタビューさせていただきましたが、この人が言われるのなら、天使はやっぱり存在するのだろうと思いました。
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http://artbeing.com/book/LE05.html
それはともかく、本来、天使とは何だろう? ということを、人智学で有名なシュタイナーの視点から学んでみましょう、というのが今回の企画です。
これを見ていくことで、なぜ今、天使ブームなのか、そしてオーラソーマでは、なぜ天使や大天使があるのだろうかということのヒントが見えてくるかもしれません。
天使について知るためには、その前に、そもそも人間とは何だろう? という理解がなければ天使の存在の意味や役割というのがわかりません。
つまり、天使について知るためには、そもそも人間とはどういう存在で、鉱物、植物、動物などとの関わり、地球や惑星やこの宇宙の成り立ちの構造の理解が必要となってきます。
そういう世界観があって、はじめて天使とは何か、ということが意味を持ってくるのです。
シュタイナーは、このように語ります。
「皆さんもご存じのとおり、私たちは長い進化の過程を経て、現在のような人間になりました。 人類は様々な惑星状態を経て、今日のような高みにまで進化したのです。 そして皆さんは『人類が未来において更に高い進化の段階にまで昇っていく』ということも知っているはずです」
つまり、彼は、人間は進化するものであり、これからも更に進化していく段階にあるのだ、ということを言っています。
そこで天使については、彼はこのように語ります。
「人間よりもすぐ上の段階にいる存在たちを私たちは、秘教的な、そしてキリスト教的な呼称に従って「天使」、またはアンゲロイと呼んでいます。 つまり天使とは、私たちの地球に先行する月の段階で、既に人間の意識に到達し、今日の人類よりも一段階上に位置する存在たちなのです」
つまり、シュタイナーによれば天使というのは、人間よりも一段階進化した存在ということのようです。
天使について少し勉強されたことのある人なら、天使には多くの位階、ヒエラルキーがあることをご存じだと思います。
実はそのヒエラルキーは、シュタイナーによれば、それぞれの進化の度合いなのです。
シュタイナーは次のように述べています。
「天使の上には「大天使」すなわちアルヒアンゲロイがあります。 そしてそれに続いて、私たちがアルカイ(権天使)と呼んでいる「根源の力たち」の位階があります。 その次には「開示たち」としてのエクスシアイ(能天使)がいます。 続いて「力たち」であるヂュナミス(力天使)、「支配者たち」としてのキュリオテテス 主天使)の位階があり、更にトローネ(座天使)、ケルビム(智天使)、セラフィム(しょく天使)がいます。 そしてセラフィムよりも更に上に目を向けるとき、私たちはようやくキリスト教的な意味において「神性」と呼ばれるものについて語ることが許されるのです」
つまり、それらの天使の位階は、神性に至る位階でもあるようです。
シュタイナーは言います。
「私たちと神性の間には、キリスト教で天使、大天使などと呼ばれている存在たちの位階が存在するのです。 ですから今日、人々がしばしば『霊的存在たちの位階が我々にとって何の役に立つというのだろう。 人間は神と直接触れあうことができるではないか』というのを聞くと、私たちとしては『なんと無精な精神の持ち主だろう』と思わずにいられないのです」
シュタイナーによると、私などは非常に無精な精神の持ち主ということになりますが、でもヴィッキーさんも基本的には神と人間は直接触れあうことができると考えていたようです。
日本の伝統の禅などにおける、「直指人心見性成仏」、その身すなわち仏なり、という思想のもとでは、神と人間をつなぐ使者ないし位階としての天使という存在はもともと入り込む隙間はなかったわけです。
シュタイナーは言います。
「神智学や神秘主義を志す者が、このような無精な精神の持ち主に賛同するわけにはいきません。というのも、これらの人間の上に位置する存在たちは絶対に現実的なものだからです。 こういうわけで、私は今日、宇宙の進化に対するこれらの存在の課題と仕事について、そしてこれらの存在たちの特徴と性質についてお話しようと思うのです」
ここで面白いのは、彼は、これら天使たちの「存在たちは絶対に現実的なものだからです」と言い切っているところです。
シュタイナーにとっては、これらの存在は現実に存在しているものとして考えられていたのですね。
ここで彼は重要なことについて述べています。
それは「意識」についてです。
シュタイナーは意識にはさまざまな状態があると言います。
人間の意識、天使存在の意識、大天使の意識、というふうにそれぞれの位階とともに意識も異なっているので す。
では人間の意識とはどういう意識でしょう?
というところで今回はおしまいにしましょう。
あまり長くなっても、読む方も疲れるでしょうから。
早く知りたい方は、以下の本に書かれてあります。
天使と人間 (シュタイナー天使学シリーズ)/ルドルフ シュタイナー ¥2,447 Amazon.co.jp
尚 記
     
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