柏村かおりさんの「大天使ラファエルのロイヤルブルーに存在する権威」

12月14日の大天使ダニエル誕生のニュースで、多くの人が新たなはじまりにワクワクしていることと思います。
大天使ダニエル
ロイヤルブルーに、新たなミッドトーンロイヤルブルーという色が誕生し、私自身もそこにある神秘の意味を体験したくて、ダニエルの到着を待ち遠しく感じているひとりです。
そんなことから、ロイヤルブルーの色を思ったときに、大天使ラファエルについて思いだしたことがありました。
それは、10年ほど前の暑い夏の日に、スクール情報誌の会社が主催するイベントに参加したときのことでした。
人通りの多い新宿駅近くのガラス張りのスペースからは、光り輝くオーラソーマのボトルたちが、通る方々を誘っていました。
その日は、コンサルテーションを無料で受けることができるということもあって、多くの方が訪れました。
そして、夕方になり、そろそろイベントも終わろうとしていたときに、ひとりの男性が入ってきました。
あまりかまっている様子のない髪とヒゲ、年齢は50歳くらいという印象でした。
白いランニングシャツに黒い短パン、ビーチサンダルに、首には赤いタオルがかけられていました。
自動ドアが開くと同時に、彼は誰にともなく、「これ! やってくれるの?」と大きな声でたずねました。
その瞬間に、その場の空気が変わるのを感じました。
そして次の瞬間、私の耳元で「あ~、これは柏村先生でないとちょっとね~」という声がしました。
要するに、なにか怖そうというか、ややこしそうだと感じたのだろうなということは私にも分かっていました。
そこにいた人たちの、あまりにあからさまな態度の違いを背中で感じながら、私は「はい、もちろんです。どうぞ」と、彼に笑顔で椅子をさしだしました。
「あ、いいの?」と椅子に腰掛けた彼は「これ、なにがわかるの?」とたずねました。
ぶっきらぼうに話す彼に、私は不思議と緊張も違和感も感じることがなく、親しみさえ感じていました。
ボトルを選びはじめた瞳は輝いていて、ときおり身を乗りだす姿は子どものようでした。
1本目のセラピスベイという、上下ともクリアのボトルを選ぶのに少し時間を要したものの、その後はあまり迷うことなくすんなりとボトルが選ばれていきました。
2本目に、89番のエナジーレスキューという、レッドとディープマゼンタのボトル。
1~2本目のボトルの色は、その日の彼が身につけていた色のすべてでした。
そして、3本目には96番大天使ラファエルという、上下ともロイヤルブルーの大天使がいました。
96大天使ラファエル
私には、このときのラファエルのロイヤルブルーが、とても深く美しく感じられて、コンサルテーションでも、自然とロイヤルブルーがフォーカスされていきました。
「最近、周囲の方々とはいかがですか?」とたずねると、「人は所詮、孤独で、ひとりぼっちなんだと思っている」と話しはじめ、これまでのことをたくさん話してくださいました。
コンサルテーションで私から質問したのはその一度だけで、あとはほとんどその方が話すことを聞いていただけでした。
どうやら、彼が仕事で失敗をしたことで、家族もみんな離れていってしまい、現在はひとりで救済施設のようなところで生活をされているということでした。
彼は私に「水道だけはね、いくら使っても無料なんだよ」と、それはありがたそうに何度も説明をしてくれました。
私はその度に「あ~それは助かりますね」と、うなづきながら彼自身のラファエルの質を感じていました。
彼はそのとき確かに、生活に対する不安や、孤独のなかにいましたが、彼のなかの真の権威や知恵は、そこにそのまま存在していることを、大天使ラファエルは私に見せてくれていました。
そのイベントでは、主催者に声をかけられて、無料なら受けてみようかなと思う人が多かったなかで、彼は、自らボトルの美しさに心惹かれてやってきた、数少ない人のなかのひとりでした。
短いコンサルテーションの終わりに、私はずっと気になっていたことについて、2つ目の質問をしました。
「これから、どこかに行くのですか?」
すると彼からは確信していた通りの答えが返ってきました。
「うん、すごく嫌なんだけどね。これから会わないとならない人間がいるんだ」
彼が首から下げていた真っ赤なタオルは、彼よりも先に、私にずっとそのことを訴えていました。
「そう。いいものがあるからつけていって」と言って、私は彼の左手をとって、ディープレッドのポマンダーを垂らし、簡単に施し方を伝えました。
彼は、初めてつけたはずなのに、なにも疑う様子がなく、私のするように真似をして一生懸命自分にポマンダーを施していました。
コンサルテーションの間中、背中に感じていたその場の空気。
興味と視線が、そのころには「そろそろ切り上げたら?」と私を急かしていることも感じていました。
私は「きっと、あなたの助けになると思う」とだけ伝えました。
今思うと、このとき、考える前に言葉が先に出てしまっていたというのが正直なところでした。
これもラファエルのロイヤルブルーがもたらしてくれた、コミュニケーションだったのかもしれません。
すると彼は、「これは、なんていうもの?」と聞き返しました。
「ポマンダーといって、私たちの保護のために使えるのよ。これはディープレッド。あなたをポジティブなかたちで保護してくれるはず。私は何度も助けられたの」と伝えると、彼はそこにあったパンフレットを手に取り「ここに連絡をすれば、買うことができるの? お金が入ったら買いに行くよ」と言いながら、何度もこの番号でいいの? と電話番号を指さしました。
そんな彼を送りだすと、待っていたかのように関係者が私のそばに走り寄り、「先生~すみませ~ん、変なのが来ちゃって~」と苦笑いしながら私の肩を叩きました。
その瞬間に私のなかで、それまでの感じつづけた空気のなかで、抑えていたなにかが、化学反応のように小さな音を立てて流れだしました。
私は、実際には言葉には出さないまでも、心のなかで「オーラソーマは、このボトルの前に立った人たちにとって、平等に必要なものです」と言っていました。
そうはいっても、本来イベントは、主催者の目的に添ったものでないとならないので、引き受ける以上は、そこに応えていくのも当たり前の責任です。
でも、本当に必要だと感じることを脇に置いてまで、私は今ここで、オーラソーマのなにを伝えることができたというのだろう、という気持ちも正直ありました。
そうして彼の選んだロイヤルブルーは、このときに、すでに私自身への気づきのために存在してくれていました。
ロイヤルブルーには、ほんの少しレッドが存在しています。
そこには、私たちの聖なる魂が宿る肉体というものが、教えてくれる数々の学びがあります。
レッドは物質の色でもあり、分離の色でもあります。
自分の使命を生きることと現実の問題。
私たちがこの肉体を持ってサバイバルに直面しながら、高い精神性や愛を失わずに生きることの困難さ。
また、この生命を守るための恐れが、ときには真実の愛を遠ざけてしまうということにも気づかせてくれます。
私は、彼の小さくなっていく後ろ姿を見ながら、彼はきっと大天使ラファエルが姿を変えて、そこにいた私たちに本当に大切なことを教えに来てくださったのだと感じていました。
ロイヤルブルーは、私たちが気がつきさえすれば、分離のない宇宙そのものの色であり、夜空の色であり、明るいときにはどうしても見ることができないでいた星に気づかせてくれる、とても深い色。
宇宙
http://aura-soma.co.jp/intro/color_language/royalblue.html
人はなぜか、ずっとそこにあったはずの星に、暗闇にならないと気づけないでいます。
少し明るくなった今回のミッドトーンロイヤルブルー。
その色が、私たちの信念体系や条件付けに光をさしてくれることに、大いに期待できそうですね。
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柏村かおり プロフィール (株)カラフルK代表取締役 オーラソーマティーチャー イメージコンサルタント カラープランナー AFT1級色彩コーディネーター ブログ:http://ameblo.jp/colorfulk フェイスブック:http://www.facebook.com/kaori.kashimura.5 カラフルKホームページ:http://www.colorfulk.com/
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