この信頼は経験なくしてはありえない
「覚えておくこと」から マイク・ブース
子どものころから私たちはいろいろな情報を学習し、それを覚えて成長してきます。
たしかに、人生にはその【情報を知っているか知らないか】で、大きな違いが出てくるようなことがたくさんあるものです。
そしてまた私たちには、にできることならあまり苦労せずに、最短経路で結論に到達したい、というような傾向もあります。
なんとなく、手っ取り早く結論を知っていれば、それだけ早くゴールに到達できるような気がするからです。
人生には確かに、そのように扱えるように見える側面もあるのですが、でももし、手っ取り早く結論に到達するのが人生なら、この頃ではある特定の領域では人間より上手に生きられる人工知能ロボットがいるかもしれませんね。(^^;)
ところが、人生というのは生きて経験してみるしかないもののようでもあります。
長年ヴィッキーさんとともに過ごし、ヴィッキーさんのことに関してはこの世でいちばん詳しいと目されているマイク・ブース氏には、当然、ヴィッキーさんやオーラソーマについてのいろいろな秘密の機微についての質問が寄せられたことでしょう。
そういう質問に関して、マイク・ブース氏が思わず本音を漏らしたといった雰囲気の言葉がありました。
けっして情報の出し惜しみをするものではないが、と同時に経験してみるしか知りえない【信頼】というものもあるのだと。
では、マイク・ブースの記事「覚えておくこと」からご紹介しましょう。
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ときどき人々は私にこう言う。
「ヴィッキーが分かち合っていたことを、私たちにも話してくれませんか?」
私はいつも喜んで彼らの要望に応えています。
そこに期待されているのは、今まで語られることのなかったような情報であり、あるいはしばらくの間、心理の調理器のうしろにあるコンロで、じっくりと煮てきたような情報です。
でも事実はそうではありません。
つまり私が思うには、この信頼は経験なくしてはありえないもので、たとえばそれは、あなたが誰かを愛するときに経験するような、精神(マインド)の流れの融合というものが存在するということなのです。
そこで何が融合するかというと、精神(マインド)の流れによって運ばれている目覚めの質なのです。
それは伝えられるというよりも、むしろ遺伝上の絵のような、エッセンス(下層)を形づくる初期の条件をもったパターンなのです。
次に起こる条件づけとして、パーソナリティーは、世の中での私たちが行う外側への表現であり、それが発達しはじめる。(上層)
そのとき起こることは上層と下層の融合です。
いっしょに振ることによって、目覚めの可能性のなかで花が咲くことになるのです。
これは、こういった師や愛する人によって、パーソナリティーに及ぼされる力のためです。
どのように愛するかを知っている人たち、そしてエッセンスによるパーソナリティーの同化が起こる。
そしてパーソナリティーは、こういった愛された人によって、栄養を受けたエッセンスの統合によって豊かになるのです。(たとえそれがこのように思えないようなときでさえ)
その紛れもない切迫感、行為といったものは、私たちが自分を超えていくのを助けるものです。
そしてそれは、本当に私たちを心にとめてくれた人たちの行為なのです。
こういった影響のいくつかがわかってきたことで、それが持っているもの、それが何なのか、何が起こっているのかを今認めて、本当に幸福であり、感謝を感じています。
『リビング・エナジー』vol.4 (p56)
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【その紛れもない切迫感、行為といったものは、私たちが自分を超えていくのを助けるものです】
【それは、本当に私たちを心にとめてくれた人たちの行為なのです】
これはこういう体験をした人にしか言えない言葉でしょうね。
pari 記