鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色 ≪【虹色】にじいろ≫

大型連休はいかがお過ごしでしたか?
ところによっては夏のようなお天気でした。
気温が高くなると、雨あがりに虹が見えることが多くなります。
日本の旧暦で、季節の移り変わりを表わす言葉「七十二候」に、「虹始めて見える」(虹が見えるようになる)という候があります。
4月中旬を表す季節の言葉です。
「虹色」とは特定の色を指すわけではありませんが、日本では、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の7色を虹色と呼んでいます。
虹
太陽光線の無色透明な光を、分光してできる「虹のスペクトル」のことです。
雨あがりの大空にかかる7色の橋・・・虹は光が奏でる色彩のシンフォニーであり、幸運のシンボル。
虹の根元に宝物の壷が埋まっているという伝説は、世界各地にあります。
自然が与えてくれる光の魔術を、古代の人々はどれほどの歓喜と畏敬の念を持って見ていたことでしょう。
2007年に公開された日本映画「蟲師」に、印象的な虹の場面があります。
原作は漆原友紀の人気コミックで、テレビ用にアニメ化された作品の方をご覧になった方も多いかもしれません。
蟲師
実写版の映画では、舞台は百年ほど前の日本。
オダギリジョー演じる主人公、蟲師のギンコは、大森南朋演じる虹を追いかける男、虹郎(こうろう)と知りあい、一緒に旅をします。
やがて二人は夜の闇に、蛇のようにあるいは龍のように、宙を飛び回る巨大な虹「虹蛇」(こうだ)を見つけます。
蟲師2
追っていた虹との遭遇は、虹郎の旅の終焉を意味していました。
虹をつかまえることこそできませんでしたが、彼は父親の仕事を継いで橋大工になる道を選び、故郷へと帰っていきます。 https://www.youtube.com/watch?v=BlWJaPpNzOI
虹色にはすべての色が含まれています。
それは「すべての可能性」の象徴です。
虹を探すことは、自分の無限の可能性を探すことです。
その旅の間、若者は現実を見ることをしません。
しかし気が済むまで探すことができたとき、人は現実を潔く受け入れるものなのでしょう。
前述した7色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)は、私たちの身体にある7つのチャクラ(エネルギーステーション)を表す色と合致しています。
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つまり私たち人間はすべての色を持っている、虹色の存在です。
英語の「human」(ヒューマン)とは、Hue(色)-Man(人)。
私たちは皆「色彩」の存在なのです。
蟲師3
今度虹を見たら、それは自分のなかにある可能性を呼び覚ますサインなのかもしれません。
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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール 有限会社「カラーズガーデン」代表。 英国オーラソーマ社公認ティーチャー。 栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。 中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間住宅メーカーに勤務。 2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。 2006年より公認ティーチャーとして活動中。 http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
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