【夏 虫 色】なつむしいろ
日本では、夏になるとたくさんの虫が出てきますね。
蚊や蠅といった虫に出会うのは嫌ですが、バッタや蟷螂(カマキリ)、蝉(セミ)や蜻蛉(トンボ)など、夏にしか出会えない種類の虫を見ると、季節を感じて少し嬉しい気がします。
古い時代の色名で、「夏虫色」というのがあります。
色調は薄い緑色で、一説によると青蛾や馬追虫の羽の色からついた名前だということです。言われてみれば、バッタなど夏に見かける虫の羽は、こんなふうにキレイな薄緑色をしています。
昔の人は、夏虫の羽の色さえはかなく美しいものとしてとらえていたのでしょうか。素晴らしい感性です。 すぐに殺虫剤などを持ちだしてしまう現代の私たちは、少し見習わねばなりません。
清少納言は「枕草子」のなかで、「指貫(さしぬき)はむらさきの濃き、萌葱、夏は二藍(ふたあい)、いと暑きころ、夏虫の色したるも涼しげなり」と書いています。 つまり、夏の暑い盛りには夏虫色が涼しく見えて良い、と推奨しています。
冷房装置など無かったぶん、色彩が与える温度の感覚をきっと大切にしていたのでしょう。夏にはなるべく涼しく見える色を着る・・・さしずめこれは「平安時代のクールビズ」です。
ところで、西洋の絵画に描かれている「天使」の翼は鳥の羽のような形状ですが、「妖精」の背中には、たいてい蜻蛉や蝶のような虫の羽がついています。 生い茂った夏の木々の間を飛び回る妖精たちの羽は、きっと透き通った薄緑色をしているような気がします。
「夏虫色」のペールグリーンは、オーラソーマの色名で言えば、「ペールグリーン」。 53番のボトル「ヒラリオン」の色ですね。
「ヒラリオン」は地球の環境を守るアセンデッドマスターであり、私たち人間が自然と共存する叡智を持つことをサポートする存在です。
妖精の羽の色がこの色をしているとすれば、それはマスター「ヒラリオン」に守られている「しるし」かもしれません。
もしもこの夏、森で妖精に出会ったら、羽の色を確かめてみようと思います。
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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール 有限会社「カラーズガーデン」代表。 英国オーラソーマ社公認ティーチャー。 栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。 中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間住宅メーカーに勤務。 2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。 2006年より公認ティーチャーとして活動中。 http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
———————————— 英国オーラソーマアカデミー認定講座 レベル3 日程 2012年7月26、27日、8月2、3、9、10日(毎週木・金) (平日コース6日間) 時間 10:30~18:00 会場 カラーズガーデン(栃木県宇都宮市清原台) ※JR宇都宮駅から送迎有り 費用 147,000円 (税込) ※再受講も受付中(カラーズガーデン以外で学ばれた方6万円) お申込み・お問合わせ: カラーズガーデン:c_garden@sea.ucatv.ne.jp TEL:028-667-8006
その他のスケジュールはこちら。 http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
色見本参考:http://www.colordic.org/colorsample/2311.html
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