はじめてのオーラソーマ No.358 2022.12.23
みなさん、こんにちは。
えつこです。
今回も「はじめてのオーラソーマ」をお読みいただき、ありがとうございます。
前回のぱりさんのお話は【B009 ハートの中のハート】でした。
まだお読みでない方は、こちらからご覧くださいね。
今回より新シリーズが登場します。
色のイメージ:1回目【赤(Red)のイメージ】です。
オーラソーマのコースやお茶会に参加された方に「どうして受講しようと思ったのですか?」と尋ねると、「色が好きだから」というのがいちばん多い答えです。
次いで、「たくさんならんでいる色が好き」という方も多いですね。
自分の好きな色を身につけていると落ち着いたり、自分らしくいることができますが、逆に苦手な色だと、落ち着かなかったり、そわそわして、自分ではないような気分になります。
私たちは、知らないうちに色を通して何かを受け取って、バランスを取っているのでしょうね。
日常に色は欠かせません。
もし、世界がモノクロだったら、私たちはまったく違った人生を生きていることでしょう。
今回のテーマはレッドですが、みなさんにとってのレッドはどのような感じですか?
この新シリーズ“色のイメージ”では、一般的な色についてのお話をお伝えしていきます。
言わば、誰もが認識している、スタンダードな【色の基礎編】とも言えるかもしれませんね。
とはいえ、読んでみると「へえー、そんなことが?」と知らないこともあったりして、ちょっとした豆知識のコーナーのようでもあります。
レッドのお話を読んだあとは、自然界のもの、身のまわりのものなど「なぜ、ここにレッドが使われているのかな?」と興味を持つようになりました。
これからも1色ずつ進んでいくので、たのしみながらお読みいただけたらうれしいです。
それでは、ぱりさんの色のイメージ:1回目【赤(Red)のイメージ】をお読みください。
えつこ
色のイメージ:1回目【赤(Red)のイメージ】
しばらく手が回らなくて放っておいた
総合情報サイトの「色彩心理学」のページ
ですが、やっと「大見出し」「小見出し」の
「目次」も入れて、各項目に画像も入れて、
一応の体裁が整いました。
ひまな折に、目を遊ばせるために
眺めていただければと思っています。
このサイトの記事を作っているときは
「色」について書籍やサイトなど
いろいろな資料に触れて学びました。
とくに、
それぞれの「色のイメージ」を調べたときは
「色のイメージ」というのが、とても心理的で、
また文化的なものだということを知りました。
これまでこのメルマガでは「色のイメージ」について
当然ですが、オーラソーマの見解を中心に
ご紹介してきました。
ですが、世間一般のそれぞれの「色のイメージ」を
調べてみると、それもなかなかおもしろいのです。
この「はじメル」の偶数号テーマは
「ボトルメッセージ」に戻ったばかりなのですが、
色についての世の中の常識を知るという意味で
この一般社会での各「色のイメージ」を
隔週交互に織り交ぜてご紹介してみるのもおもしろいと思いました。
今回はその1回目として
【赤(Red)のイメージ】をご紹介します。
★
●【赤(Red)のイメージ】
どんな色にもその色から連想される中核的な
イメージがあるんですよね。
【赤の中核のイメージ】
「赤」と聞くと何を思い浮かべますか?
「太陽」が空を染める朝焼け・夕焼けの色でしょうか?
それともリンゴなど赤い「果実」の色ですか?
あるいは、「血」の色でしょうか?
霊長類が赤に敏感になった理由のひとつは、熟した果実と、未熟な果実や食べられない植物を区別できる必要からという説もあります。
「赤」には時代や民族を超えて、
力やエネルギーに関連する普遍的象徴性があり、白・黒と並んで最も重要な色です。
「赤」の場合は、
哺乳類の血の色が「赤」であることも
とても大きいでしょうね。
出産時の血は生命の誕生を意味しますし、
怪我などで流れる血は死を意味して、
どちらも命に関わる緊急事態です。
古代の人々が生き物の命を
「赤」が司ると考えたのもわかります。
「赤」に魔術的な力があるという考えは
洋の東西を問わずあるようです。
「血」のパワーは「赤」のパワーとなり
赤が治療や魔除けに使われていきます。
「あか(赤)」の中核的なイメージとしては
「太陽」「炎」「朝焼け・夕焼け」の色、
「血液」「果実」「花」「紅葉」の色
といった感じでしょうか。
赤は、赤い血液、太陽、炎といった
生命に直結する体験が関わる色であるようです。
【赤に関する語源】
「赤(あか)」という色名は
「明(アカ)るい」「明ける」に通じるとされ、
「白地に赤く」の日章旗が日本の「赤」なら、
日本の「赤」は「太陽」の色ですね。
「紅(べに)」:紅花の染め色です。
「朱(しゅ)」:茜(あかね)色の一種。
「丹(に)」:辰砂(しんしゃ)、硫化水銀鉱の色。
「緋(ひ)」:茜(あかね)で染めた色。
黄の下染めに紅花で染めた色。火色。
サンスクリット語の「ルヅラ(rudh-ra)」は
「血」を意味するそうですが、
この頭文字の「R」がヨーロッパ11ヶ国の
「赤」を示す単語につながっているそうです。
英語:red、ドイツ語:rot、
フランス語;rouge、オランダ語:rood、
ラテン語:ruber、イタリア語:rosso
漢字の「赤」は、
「大」と「火」の組み合わせだそうです。
「大」は人が手足を広げている形で、
「赤」は下に火をくべている様子です。
穢(けが)れを祓い清める儀礼の会意文字だとか。
【赤の地域的・歴史的イメージ展開】
古代エジプト人とマヤ人は
儀式で顔を赤く染めた染めたそうです。
古代ローマでは指導者が魔除けの目的で
赤い服を着用したそうです。
インカ帝国でもミイラを守護色の赤い布で
巻いていたと言われます。
ローマの将軍は勝利を祝うために
身体を赤く着色しました。
ルネッサンスでは、貴族と裕福な人々は
鮮やかな赤で染めた衣装を着用しました。
19世紀には最初の合成赤色染料が導入され、それまで高価だった赤の染料が格段に安くなります。
1917年のボルシェビキ革命後ソビエトロシアは安価になった赤を大量に使用した赤旗を採用します。
その後中国、ベトナム、他の共産主義国がそれに続き、赤は共産主義と社会主義を象徴する色になります。
赤は血の色であるため、歴史的に
犠牲、危険、勇気と関連づけられます。
ヨーロッパと米国での最近の調査では、
赤は熱、活動、情熱、セクシュアリティ、怒り、
愛、喜びの連想させる色です。
中国、インド、その他多くのアジア諸国では、
赤は、幸福と幸運を象徴する色です。
アジアの国々では今も戸口に赤い紙や塗料で厄除けの印をつける風習があります。
日本では祭りのとき子供の額に赤い印を塗り、神社の鳥居の赤、祝いの時の赤飯の小豆など、多くの魔除けや病気除けの伝統が残るなど、赤は最強の呪術色だったようです。
★
次回はまた「ボトルメッセージ」で
お目にかかりましょう。(^^)/
楽しみにお待ちくださいね。
m(_ _)m
pari 記