【白(White)のイメージ】:『はじめてのオーラソーマ』第392号

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はじめてのオーラソーマ No.392 2023.8.4

みなさん、こんにちは。

えつこです。 

今回も「はじめてのオーラソーマ」をお読みいただき、ありがとうございます。

前回のぱりさんのお話は、【B017 吟遊詩人1/希望のボトル】【B018 エジプシャンボトル1/ターニングタイド】でした。

まだお読みでない方は、こちらからご覧くださいね。

 

今回のお話は、【白(White)のイメージ】です。

みなさまは白といえば、何が思い浮かびますか?

ぱりさんは、“雪”とのことです。

私も、今も雪が降ると、「雪」の曲、「雪やこんこ あられやこんこ♪~犬は喜び庭かけまわり♪」のフレーズが脳内に流れて、ちょっと気分が上がります。

(昨今の豪雪には、そうも言っていられないこともありますが)

みんなのランキングというサイトでも、1位/雪、2位/白米、3位/マシュマロ、4位/雲、5位/生クリームという結果でした。

自然界の食べ物、花や植物、歯や骨など、白は私たちの日常において、さまざまな場所で目にしますね。

オーラソーマのシステムでは、白はなく、代わりにクリアーが白の役割をしています。

ウエディングドレスは白がポピュラーですが、オーラソーマを提供する人は、ヴィッキーさんのポートレイトを見てもわかりますが、真白い服を着ます。

それは、コンサルテーションを受ける人に特別な色の印象を与えないためです。

そして、コンサルタント側も特別な色の印象でクライアントに接しないためです。

いわば、白は「何もない(無)」の状態と言えます。

そこから4本のイクイリブリアムの色と光を通して、クライアントのストーリーが繰り広げられていくのです。

私たちは日常着においても、夏は白い服が着たくなります。

清潔感だったり、涼しく見えたりと理由はさまざまですが、色と心理はつながっているので、どんなときに自分が白を選んでいるかを気にとめてみてもおもしろいですね。

それでは今回も、ぱりさんのお話をおたのしみください。

えつこ

 


色のイメージ:9回目【白(White)のイメージ】


 

総合情報サイトの「色彩心理学」のページ
は、世間一般の「色彩心理学」的内容をご紹介しています。

総合情報サイトの「色彩心理学」

ひまな折にでも眺めていただければと思います。

このメルマガでは「色のイメージ」については
オーラソーマの見解を中心にご紹介していますが、
「色」についていろいろ資料に触れて学ぶと
世間一般の「色のイメージ」もとてもおもしろいです。

この「はじメル」の偶数号テーマは
「ボトルメッセージ」「色のイメージ」
隔週交互に織り交ぜてご紹介しています。

今回は「色のイメージ」の9回目
【白(White)のイメージ】をご紹介します。

 

●白(White)の中核的イメージ

「白」と聞いてまず思い浮かぶのは、
寒い地方なら雪・雪山かもしれませんね。

(私も北国生まれなので
 子どものころに見た白雪の印象は一生の記憶です)

あるいは青空に浮かぶ白雲の色。

神聖さ、神々しさ、自由のイメージがあります。

しかし人類史的観点から言うなら、
「白」は太陽の光の色、明るさの色です。

そして、つねに闇の「黒」と対をなします。

光が「あるか、無いか」に焦点があるので、
「昼」「夜」のようなもので、
中身に関わらない点でも両者は似ていますね。

 

●語源

日本語の「白(しろ)」
顕わす意味の「顕(しろ)す」から来ており、
明るくして明白にすることです。

「白」「明暗」の明から来ているわけです。

英語のホワイト(white)の語源は
ゲルマン祖語 kweytos(明るい・白い)です。
これも「明暗」「明」ですね。

フランス語の白はblanc(ブロン)ですが、
英語のblank(空白)やblack(黒)は
この古仏語blancの派生語だそうです。

この場合は、白も黒も「有無」「無」から
来ていることになります。

ちなみに漢字の「白」
「白骨化した頭蓋骨」の象形だそうです。

 

●地域的・歴史的イメージ展開

夜の暗闇が恐ろしいものであるほど、
日が昇り、あたりが明白な状態の白は、
輝かしく、正しく、人にとって望ましい
ポジティブな意味合いを帯びます。

黄色の明るく活動的なイメージに比べると、
白は光の厳かで神聖な面を感じさせます。

英語の“white”は善意・純粋の意味をふくみ、
「好ましいもの」を指して「ホワイト○○」
(例:ホワイトリスト)などという使い方をします。

「白」は多くの宗教で神とつながる
神聖な色と見なされたようです。

特に日本の神道は穢(けが)れを嫌いました。

神主や巫女(みこ)の基本の服装は白衣、白袴です。

神具の土器は白、神棚も白木造りと白で統一して
徹底的に清浄を重んじたようです。

仏教でも白は大切な色で、
仏陀誕生に由来する白象は重要でした。

白い動物は西洋でも東洋でも神聖で、
神からの使いと捉えられるようです。

キリスト教でも神は光で表わされます。

神は白い玉座に座った様子で描かれ、
キリストが雪の如く真っ白な衣を着て現れ、
白い天使が登場するというふうです。

中国の五行思想で白の方位は西であり、
西方を守る神獣が白虎(びゃっこ)です。

白虎を尊び、白雉(はくち)を瑞祥とするなど
白を尊びましたが、服の色としては凶色でした。

一方、古代の日本では白は最高の服色でした。

養老律令の衣服令は白を最高としながら、
白い衣を着られる身分を明記しませんでした。

それは律令が天皇を規律しないためで、
実際は天皇だけが白衣を着用できたのです。

この白を尊ぶことにかけては、日本人は
すこし特殊なところがあるのかもしれませんね。

『化粧せずには生きられない人間の歴史』
著書がある石田かおり氏は

その論文『「美白」意識の解釈学的現象学』で、
1990年に日本で造語された
「美白」という概念が女性だけでなく、
男性にも広がり、日本から漢語圏に
拡散されはじめているそうです。

「美白という美意識が古代から連綿と続いている
 ことも考え合わせると、
 日本人の美白は永遠と言えるのかもしれない」と。

続きはこちらからご覧ください。

 

次回はまた「ボトルメッセージ」
お目にかかりましょう。(^^)/

楽しみにお待ちくださいね。

m(_ _)m

pari 記