人間の苦しみって、昔からそんなに変わらないような気もします。
なにか人間のあるべき姿を教育されていて、そのままの素の自分ではいけないような気がして。
そのままの素直な表現を少し変えてみたり、ずらしてみたり。
でもそんなことをしても、自分にも後ろめたさが残ったり、他の誰に役にも立たなかったりしているんでしょうけど。
この星での人間の苦しみの形があまり変わらないのは、その根底にとても意図的な計らいが隠されているのかもしれません。
素直が一番なのに、なぜかそれではいけないように教育されているんですよね。
そんなこわばりを、廣田さんが出会った最初のオーラソーマの先生はとても素直な言葉で、剥がしてくれたようです。
では廣田雅美さんの記事「パーソナルプレゼンテーションコース」から、そんな場面をご紹介しましょう。
オーラソーマに興味を持っている人々が本当に聞きたいのは、システムの説
明ではなく、オーラソーマが自分にとってどのように役立つのか、コンサル
テーションでなにが得られるのかということなのです。
人それぞれ、価値を見いだす部分は異なるので、ニーズにあわせたメリット
を話す必要がありますが、それには、自分自身がオーラソーマから受け取っ
たメリットをもう一度、思い出してみることが助けになります。
私が、初めてコンサルテーションを受けたときのことです。
ボトルを通して話してもらったことに対して
「確かに自分のことだとは思うけれど、それほど自分はよい人ではないし、
そんなことはできないし、まわりの人はわかってくれない」
と、だだをこねる子どものように言い返しました。
そのとき、「あなたのことはよくわかります。私もそうでしたから」と返っ
てきた言葉。
それが今でも私の心に深く残っています。
通訳を通してではありましたが、そのひとことで、なぜかわからないけれど、
ぽろぽろと涙がこぼれたのを覚えています。
あとから考えてみると、私はそのとき“受け入れてもらえた”と感じたので
しょう。
ボトルの選択には、ピンクの色が多かったように思います。
私にとって必要だったのは、ただあるがままを受け入れることだったの
ですが、その当時、それはとても難しかったのです。
でも、たったひとことでなにか凍りついていたものが溶けだし、その後、と
てもすっきりしました。
コンサルテーションをしてくれたのは、そのとき受講していたレベル1コー
スのティーチャーでした。
私はその経験を通して、プラクテョショナーは色彩の言語を通訳するだけで
なく、クライアントとともにあることが、とても大切だということを学びま
した。
そして、自分自身に優しくあるというピンクのギフトを、そのとき受け取っ
たのです。
「パーソナルプレゼンテーションコース」より
『リビング・エナジー』Vol.6(p26-27)
https://artbeing.com/cd_book/aurasoma1/LE06.html
【私にとって必要だったのは、ただあるがままを受け入れることだったのですが、その当時、それはとても難しかったのです。】
簡単そうでいて、それは誰にとってもとても難しいことになってしまっていて……。
pari 記