痛みのなかにはすばらしい贈り物がある(リーラ・ラブガーデン インタビュー)

外側の世界で幸福を求める世俗の道であろうが、内面の世界で幸福を求めるスピリチュアルな道であろうが、当人が幸福になることを求めていることには変わりありません。

ただ、幸福を求める方向性に違いがあるだけです。

世俗の道で幸福を求めるなら、世間の中で自分が満足できる状況を獲得するために、それなりの自己研鑽もしまた対人的な努力もしなければならないでしょう。

その世界で自分が満足できる幸福には、かならず「世間の目」とも言うべき要素が含まれており、他人からの客観的な評価が必要になるからです。

他者からも認められるほどの状況を獲得するためには、それなりの努力が必要であることは言うまでもありません。

その点、幸福になることを求めてスピリチュアルな内面の道を歩むことになった人の場合は、そのような他者からの評価を必要としないことは確かです。

では、スピリチュアルな内面の道では、苦労は必要ないのかと言えば、むろんそんなことがありえないのは、みなさんよくご存知のとおりです。

しかし、他人からの評価が必要ないわけですから、ではどんな苦労があるというのでしょうか?(?_?)

言うまでもなく、他人の評価から自由になるために多大の努力が必要なのです。(*^_^*)

自分のすべての価値観が、いかに世間のなかに組み込まれていたかを思い知らされながら、しかもその自分の思い込みを自ら解除していかなくてはならないわけです。

今回ご紹介するリーラ・ラブガーデンの【痛みのなかにはすばらしい贈り物がある】という言葉に触れて、そんな思いが浮かんできました。

では、「人生を変容に導くハートの働き」の記事から、リーラがそのあたりに触れている部分をご覧ください。


ハートはどのように生活を変容させるのでしょうか?

はじめのうちは、ハート瞑想のテクニックを非常にシンプルで、簡単にできるものにしておくことが大切です。

ハート瞑想は、はじめは心地のよい感覚を与えてくれます。
しかし、最初からハートの持つ変容能力を経験できるわけではありません。

この心地よく感じられる時期があるというのは、とても大切なのです。
それが基礎になり、ハートを信頼できるようになっていきます。
信頼すると、ハートは人生を変容させるのに必要な強さを持つことができ、生活の改善に役立つようになります。

変容は、まず苦しく辛いフィーリングや、ネガティブな思考パターンに対して、それらを拒否したり、抑圧するのではなく、ただフィーリングや思考とともにいることで起こっていきます。
ハートは、変容が起こるのに必要なスペースを与えてくれるのです。

誰でも辛い感覚やネガティブなものから逃げようとする傾向があります。

ハートの働きは、まさにその正反対です。

辛いフィーリングから逃げたり、それを拒絶したり、押さえつけたり、ある
いは避けたりするかわりに、ハートはそれを受け入れます。
受け入れるだけでなく、辛いフィーリングを喜んで迎えるのです。


すると、内側にあるたくさんの可能性が開きはじめます。
ときには自分にも人にも慈愛の気持ちを感じ、ときには新しい理解が生まれます。
また、ときには見方が変わり、それまで大問題に見えていたことが、実際は、それほどたいしたものではないことがわかり、解決法がシンプルではっきりしたものになることもあります。
問題だと思っていたことが、実は単なる誤解だったことに気づくこともあり、そうして問題は消え去っていきます。
よくあることですが、痛みのなかにはすばらしい贈り物があるのです。
そして、ハートによって、その贈り物が手に届くものになっていくのです。

ハートを通して、状況に抵抗せず、それを経験するままに任せられると、多くの可能性が開いていきます。

「オーラソーマシンセシスと『ハート』」より
      『リビング・エナジー』Vol.9(p18)



【誰でも辛い感覚やネガティブなものから逃げようとする傾向があります】

【ハートの働きは、まさにその正反対です。
 辛いフィーリングから逃げたり、それを拒絶したり、押さえつけたり、あるいは避けたりするかわりに、ハートはそれを受け入れます】

苦しみは自分の思考を信じることととても関係がありそうですね。

pari 記

 

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