日本人の穏やかな性質は…… フィリッパ・メリヴェーレ
今年の日本海側の豪雪は大変ですねぇ。(>_<)
日本の北半分が大寒波に覆われたためだそうですが、地球が氷河期入りつつあるという話も本当なのかもと思えてきますます。
そしてなぜか関東地方だけが毎日晴天がつづいています。
日本国内にさえ、そのような違いがあるようです。
ところでその日本は、世界全体から見るととても恵まれた穏やかな土地柄らしいですね。
だからそこで育った人たちつまりわれわれも、地球の平均からするならとても温和な人たちと言えそうです。
その穏やかさは、ときには西洋世界の人たちの想像の範囲外のことさえあるらしいです。
昔、あるアメリカ人の男性から、東京で数人の若者たちがたむろしている路地に紛れ込んだ時の話を聞いたことがあります。
何人かの若者が立ったりしゃがんだりして横丁の路地を塞いでいるところに差しかかったときは、本当にもうダメかと思ったそうです。
ところが、彼がいよいよ近づくと、座って道を塞いでいた若者たちが「すみません」と言って立ち上がって道を開けてくれたときは、まったく信じられないような気持ちだったと聞きました。
ニューヨークはもちろん、ロンドンやパリなどの西欧世界の大都市では、そんなことは考えられないことだそうです。
彼の場合は男性でしたが、今回ご紹介するフィリッパ・メリヴェーレさんのような女性の方の場合は、またその感覚もひとしおなのかもしれません。
でも、その日本人の穏やかさというギフトは、もちろん、その反面のチャレンジの側面を持たざるをえないわけですよね。
最初にオーラソーマコースを紹介するために日本に招待されたフィリッパ・メリヴェーレさんの、「日本でのオーラソーマコース」からご紹介しましょう。
——————————————————————– 私が日本でどんな経験を得たかですか? そうですね、私はここへ、意識のレベルでは日本についても、日本人についても、まったく何も知らないで来たのですが、とても印象的なことがいくつかありました。
遠く故郷を後にし、いろいろな意味で独りの身には、日本人の気前のよさと温かさは私にとって何より美しいギフトでした。 日本人は大変礼儀正しく、細かいことにも気を配る人たちで、それによって生活に調和を与えています。 西洋の私たちは、このことから多くのことを学ぶ必要があるでしょう。 私はまた、人々が、そしてこの土地がとても穏やかなのにも大変驚き、感動しました。
ロンドンやパリといった首都に慣れている西洋人としては、これほどの規模を持ちながら、ほとんど恐怖を感じないでいられる東京のような都市の存在は驚異なのです。 ロンドンでは、東京にいるようには簡単に恐怖を手放すことはできません。 私はこのことを大変不思議に思い、いろいろと考えてみました。 人間性と人間の経験の核にあるものは、普遍的なものです。 そして色を通じて人に働きかけるということは、この真実のエッセンスを発見するということです。
私が思うに、異なるのは表われなのだと思います。 大変大胆なことを言わせてもらえば、日本に転生してきたということは、西洋人とは異なる一揃いのギフトとチャレンジを選んだということなのでしょう。 そしてこの同じ資質が、私が日本で教える際に、チャレンジとして現われてきたりもするのです。
日本人の穏やかな性質は、別な側面から見れば、消極的ともいえるのです。 それは、受け入れ、従うという在り方で、日本人に深く根づいているのです。 ある意味では、私はこれほどうやうやしく講義を聴いてもらえることは、ありがたくもあり感動も覚えるのですが、その反面、私は実際、もっとたくさんの質問やディスカッションに馴れているのです。
オーラソーマは、人に力を与えるという側面を持っています。 自分の自主性と強さを理解する助けになるのです。 日本でこれほどオーラソーマが広がっている理由の一つは、ここにあるのでしょうか。 力を与えるという側面が、ここの女性たちに特に関連があるといっては言い過ぎでしょうか。 日本においても世界の他の国同様、生徒の割合は女性が10から20であるのに対し、男性が1です。 私たちはこの惑星上の深い意識のシフトに出会っており、この進化の中心にあるのは、内面と外面の男性性と女性性にバランスを取るということです。 人間の精神と魂と、社会の枠組みを通して。 一般的に言って、日本の生徒の選ぶボトルが圧倒的に前半のものが多い傾向にあること、そしてプロセスが進むにつれて後半のボトルへと移行していく様子は、とても興味深いものです。(p46)
『リビング・エナジー』Vol.1(p46) ——————————————————————–
この短い引用のなかに、じつに多くのヒントが隠されていますね。
> 日本人の穏やかな性質は、別な側面から見れば、消極的ともいえる……
> それは、受け入れ、従うという在り方で、日本人に深く根づいている
……と。
われわれ日本人が、西洋的な自己表現を懸命に真似るだけではなく、いつか自分固有の良さを、それとして表現できるようになるときが来るのかもしれませんね。
pari 記
☆ランキング、カテゴリー変更しました!!
Twitterブログパーツ