タントラ・ヨガにおけるチャクラと神経叢

タントラ・ヨガにおけるチャクラと神経叢
「微細解剖学(サトルアナトミー)への旅(1)」より     メアリー
        今回は、ちょっとお勉強モードです。(*^_^*)
どうも体系的な情報というのは、ちらっと読んで楽しむというのには向かないですよね。
まあ、車の免許証を取るのにただちょっと楽しいだけのお話、というようなわけにはいかないようなものかもしれません。(^_-)
今回はメアリーさんに、ヨガのチャクラと肉体の臓器との関連について教えていただきましょう。
オーラソーマの場合は、諸説あるチャクラの数のなかで、古来インドで最も一般的な七つのチャクラの説を採っています。
ムーラダータ・チャクラ(第一チャクラ)とか、スヴァディシュターナ・チャクラ(第二チャクラ)とか、よく耳にするんですけど、何度聞いてもどうも覚えられない。(-_-;)
やっぱり言葉で意味の連想がまったくできないのに、音だけで覚えるって、難しいですよね。
ただ、サハスラーラ・チャクラ(第七チャクラ)、これだけは何となく覚えられる感じです。(*^_^*)
蓮の花が開くイメージといっしょに一度頭に入ったのだと思います。
メアリーさんの解説によると、このサハスラーラ・チャクラ(第七チャクラ)は大脳皮質全体を指すのだとか。
なるほど、ここが開いて初めて人間というわけなのかもしれませんね。
まあ、一度読んだから覚えられるというものでもありませんが、我々の肉体の中にもたくさんの臓器があって、人間の機能を支えてくれているんですね。
ではメアリーさんの「微細解剖学(サトルアナトミー)への旅(1)」から、チャクラと神経叢の関係に触れている部分をご紹介しましょう。
       —————————————————————— 微細解剖学(サトルアナトミー)への旅(1) 
チャクラと神経系の三位一体

<タントラ・ヨガにおけるチャクラと神経叢>
1) ムーラダータ・チャクラ(第一チャクラ)
このチャクラは下・下腹部神経叢に相当し、神経支配を受ける主要な器官は、外生殖器にある会陰部です。 このチャクラは脊髄の最下位中枢であるとともに自律神経の最も下でもあるので、外生殖器は他のどこよりも神経が集中し敏感であり、全身の神経系全体を活性化しているのです。 ヨガでは、ここ会陰部を六番目の感覚器官として扱うことがあります。 感覚の発生のうえで大変重要な役割を果たし、感覚は自律神経系を通して脊髄から脳にまで達して一連の変化を生み出しているのです。 また、脳の刺激という点では、脳に存在するサハスラーラに達するまでに、このチャクラは残り五つのチャクラも刺激する、という特別な意味を持つ場所でもあります。

2)スヴァディシュターナ・チャクラ(第二チャクラ)
このチャクラは、上・下腹部神経叢に相当し、交感神経と副交感神経を供給している部位は、男性の膀胱・直腸・前立腺・精嚢、また女性の膀胱・直腸・子宮・膣になります。 交感神経は等位の脊髄の交感神経幹から来ますが、この部位の副交感神経の方は、脊髄の第2・3仙骨神経の分枝で膀胱・直腸、および性器に分布する勃起神経に由来します。 瞑想に関心を持つ人にとって、解剖学的関連性についての明確な知識は充分に重要で、それに基いてこのチャクラに心を合わせている間、ここに意識を集中できるでしょう。

3)マニプーラ・チャクラ(第三チャクラ)
重要なチャクラの一つで、内臓器官と多くの神経連結があります。 副交感神経としての迷走神経に加えて、交感神経としての大・小内臓神経を腹腔神経叢に含み、自律神経叢神経節の中で最大の神経節です。 脊髄神経との結合は腹腔神経節、つまり太陽神経叢のそれとほぼ一致しています。 腹腔神経節が関与する器官は、大腸下部(直腸)を除く全胃腸管・肝臓・胆嚢・胆道・膵臓・脾臓・腎臓・尿管・副腎です。 内臓の大半を支配しているということは、このチャクラが消化・吸収作用、同化・異化作用、排泄作用に直接関与し、腹部臓器の大半の機能を調整し、代謝の点から見ても、大変強力な役割を果たしていることを意味しています。 諸臓器の働きを調整するこのチャクラは、たとえば何らかの消化障害や代謝異常のある人にとって、健康の鍵を握る要所として大いに注目するべきかもしれません。

4) アナーハタ・チャクラ(第四チャクラ)
胸腔内の心臓神経叢に位置します。 副交感神経叢側から迷走神経によって支配され、交感神経側から心臓枝と肺枝の支配を受けています。 この神経叢は心臓・肺・気管・気管支だけでなく、食道・大動脈をはじめ、他の胸腔内の臓器にもつながっています。

5) ヴィシュッダ・チャクラ(第五チャクラ)
咽頭と喉頭を含むのどにあります。 副交感神経は、脳神経の各々(動眼神経)(顔面神経)(舌咽神経)(迷走神経)から、そして交感神経のつながりは頚部交感神経節から来ます。 これらの神経は、目・耳・鼻・咽頭・喉頭・気管に達するだけではなく、口・唾液腺、加えて甲状腺と副甲状腺もいき渡っています。
6) アージュニャー・チャクラ(第六チャクラ)
このチャクラは、大脳辺縁系・視床下部とその隣接領域に位置し、前下方にある下垂体と上後方にある松果体に接しています。 ここが全自律神経系、つまり交感神経系と副交感神経系の調整機能に関与する最高中枢であり、同時に空腹感・喉の渇き・性欲・情動などの中枢であることがわかっています。 そして、これまでの五つのチャクラの機能をここで調整するという意味で、このチャクラは重要です。 伝統的なヨガの教えでは、ここが精神の座であり、ここで基本的な肉体的要求を調整するといわれています。

7) サハスラーラ・チャクラ(第七チャクラ)
このチャクラは大脳皮質全体を内包しています。 たとえば意識と潜在意識、さらに意識を超える多層的な心象を統御していく重要な領域にあたります。――クンダリーニのエネルギーが、ムーラダータ・チャクラから出発してアージュニャー・チャクラまで昇りつめ、サハスラーラ・チャクラ(大脳皮質の精神中枢)で合流すると、眠っていたクンダリーニが覚醒した段階で望みをかなえる――いわば、心と知性と、あらゆる意識段階とを合一して、啓発された人にするのです。 すなわちこのチャクラが最も重要な中枢であり、クンダリーニの力は、脊柱の最下部から昇りつめて、ついに頭頂に達し、望みどおりの成果を果たして、体躯の最上部から最下部へ下降していくのです。

<色と神経叢とチャクラについて>
以上で、ヨガにおける神経叢とチャクラの関連における考察をひとまず終わりますが、色との関連も含めてまとめてみましょう。
 下・下腹部神経叢はムーラダータ・チャクラ(レッド)  上・下腹部神経叢はスヴァディシュターナ・チャクラ(オレンジ)  腹腔神経叢はマニプーラ・チャクラ(イエロー)  胸部神経叢はアナーハタ・チャクラ(グリーン)  頚部神経叢はヴィシュッダ・チャクラ(ブルー)  視床下部・脳下垂体はアージュニャー・チャクラ(インディゴ、ロイヤルブルー)  大脳皮質全体はサハスラーラ・チャクラ(バイオレット)
ただ、人間の意識や科学の進歩は非常に未熟なので、私たちの進歩にともない、現在認識されていることも、やがては塗り替えられる可能性を充分秘めていることを覚えておいてほしいと思います。

        『リビング・エナジー』Vol.4(p19-20)
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なるほど。
この機会に、チャクラの名称を覚えるのもいいかもしれませんね。^^;
ムーラダータ(第一チャクラ)=レッド
アナーハタ(第四チャクラ)=グリーン
サハスラーラ(第七チャクラ)=ヴァイオレット
そうか、マジェンタは頭頂部でしたね。
pari 記

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